
【2026年版】LEICA(ライカ)Q2のレビュー比較まとめ 旅とスナップに最適







LEICA(ライカ)Q2は、約4,730万画素のフルサイズセンサーと28mm F1.7の明るい単焦点レンズを組み合わせた、レンズ一体型の高級コンパクトカメラです。IP52の防塵防滴や光学式手ブレ補正も備えており、旅行や街歩きに向いた扱いやすさがあります。発売は2019年ですが、現在のQシリーズはQ3、Q3 43、Q3 Monochromまで展開されているため、Q2は中古も含めて検討したい位置づけです。この記事ではQ2をいま選ぶ理由を交えて、操作性・画質・AF・動画・バッテリー、さらにQ2 Monochromの特徴まで、現行Qシリーズとの違いも含め解説します。
この記事のサマリー

28mm F1.7一本で撮る感覚が合う人には、現在も魅力を感じる一台。旅・街・ドキュメンタリーで考え込まずに撮れるテンポが強み

約4,730万画素+クロップ(35/50/75mm)で寄れるが、ズームの代替はできない。そのため画角の好みが合わないと不満は出やすい

IP52の防塵防滴と光学式手ブレ補正で、雨・雪・夜の手持ちに強い。反面、背面モニターは固定式で撮り方を選ぶ

AFは快適寄りだが、Q3世代や最新ミラーレス級の認識・追従を期待するとギャップもある。速いが万能ではないと捉える

2026年時点でQ2は中古を含めて検討する旧世代。28mmのまま最新AFやチルト式モニターまで欲しいならQ3系も要検討

白黒専用を選ぶならQ2 Monochromの中古価値はまだ高い。一方、新品の選択肢ならばQ3 Monochromも有力候補
LEICA Q2のレビュー要点

固定レンズのフルサイズ機は、スペック以上に撮影のテンポや作法が合うかどうかで評価が分かれます。ここではLEICA Q2の魅力と注意点を、28mmという画角や約4,730万画素の余裕、防塵防滴や手ブレ補正などの実用面から解説します。
おすすめな人
LEICA Q2が長所を活かせるのは、旅先の路地や市場や街の光と影など、移動しながら見つけたものをテンポ良く撮影したい場面です。28mmは広すぎると感じることもありますが、被写体と背景の関係を一枚の中でまとめやすく、特にドキュメンタリーやスナップ撮影で説得力が出やすい画角でもあります。F1.7の明るさと光学式手ブレ補正により、夕方の店先や室内の自然光でも手持ちで撮りやすく、機材の制約で撮影を諦めにくいのが大きな強みです。
また、レンズ交換を前提にしないぶん、持ち出しが軽快になりやすいのもQ2の魅力。24-70mmを付けたフルサイズ機の何でも撮れるとは別の方向で、視点が固定されフレーミングの判断が速くなるからです。さらに約4,730万画素があるため、35mm/50mm/75mm相当のクロップを“最終出力の選択肢”として使えます。たとえばSNS用は35mm相当に切り出し、作品プリント用は28mmのフル画角を活かすといった運用も可能です。
不向きな人
「この被写体は望遠で圧縮したい」「イベントで次々画角を変える」といった撮影が中心なら、Q2はストレスになりやすいでしょう。クロップは便利ですが、レンズの焦点距離が変わるわけではないため、背景の圧縮感や被写界深度(ボケ量)のレンズ由来の変化までは再現できません。たとえば運動会や屋内スポーツ、舞台撮影のように距離が取れない場面では、どうしても28mmの限界が出ます。
動画を本格的で作り込みたい人にも注意点があります。4K撮影はできますが、外部音声の拡張や映像制作向けの入出力を重視した設計ではないからです。さらに背面モニターが固定式なので、ローアングルや自撮りを多用するスタイルだと、撮影姿勢が窮屈に感じるでしょう。また、価格帯も含め、コストパフォーマンスで選ぶタイプのカメラでもないため、“28mmで撮りたい理由”が薄いと納得しづらくなります。
要素別レビュー早見表
2026年時点の高級レンズ一体型カメラや、近い価格帯の機種と比べたうえでの特徴をまとめました。
要素 | 特徴 |
|---|---|
画質(解像・階調) | 約4,730万画素の余裕が大きい。低ISOの粘りとディテールは今も高水準 |
レンズ性能(28mm F1.7) | 中心の切れ味は非常に高い。開放では四隅が少し落ち、絞ると整う |
AF | スナップは快適。ただしQ3世代や最新ミラーレス級の認識・追従を期待すると劣る |
連写 | スナップや短い動きには十分。ただし画角の制約が適性を決める |
手ブレ補正 | 夜の手持ち撮影の成功率を押し上げる。しかし被写体ブレは残る |
操作性・UI | ボタンが少なめで迷いにくい。カスタムは最小限のため割り切る部分も必要 |
携帯性・防塵防滴 | レンズ一体型としてはしっかり重めだが、IP52の安心感はある |
動画 | 4K30pまでで十分なら良好。映像制作向けの拡張性は高くない |
バッテリー | CIPA約350枚が目安。EVF主体では短く感じやすく、予備バッテリー前提が安心 |
LEICA Q2の基本情報

Q2は2019年3月に登場したフルサイズのレンズ一体型カメラです。現在のQシリーズはLEICA Q3(2023年)、LEICA Q3 43(2024年)、Q3 Monochrom(2025年)へ広がっており、Q2は新品の最前線というより中古価格と完成度のバランスで選ばれる存在になっています。なお、中古の場合は状態や付属品、バッテリーの劣化具合まで含めて確認しましょう。
発売状況と世代整理(Q2系 / Q3系)
Q2世代には通常のQ2のほか外装違いのReporter系、白黒専用のLEICA Q2 Monochromがあります。一方、現行Qシリーズは28mmのQ3、43mmのQ3 43、白黒専用のQ3 Monochromへ広がり、同じQシリーズでも選び方の方向性がより明確になりました。
Q2を今検討するなら、28mm F1.7の描写と操作感が自分に合うかを、中古価格も含めて見極めることがポイントです。ただし、自然な遠近感を重視するならQ3 43、最新AFやチルト式モニターを重視するならQ3、白黒専用を新品で選ぶならQ3 Monochromまで含めて比較した方が判断しやすいでしょう。
主なスペック要点
LEICA Q2の主要スペックは以下の通りです。
項目 | 値 |
|---|---|
センサー | フルサイズCMOS 約4,730万画素(総画素約5,040万) |
レンズ | Summilux 28mm F1.7 ASPH(固定) |
ISO | ISO50-50,000 |
AF | 225点(選択式)、顔検出・追従など対応 |
連写 | メカシャッター:10コマ/秒、電子シャッター:20コマ/秒 |
動画 | 4K(3840×2160)30p/24p、Cinema 4K 24p、フルHD 120p |
手ブレ補正 | 光学式(レンズ内) |
EVF | 約368万ドット OLED、倍率0.76倍、視野率100% |
モニター | 3.0型 約104万ドット 固定式、タッチ対応 |
メディア | SDカード(UHS-II対応) |
重量 | 約718g(バッテリー含む) |
後継世代との比較:Q3 / Q3 43 / Q3 Monochromで広がった方向性
Leica Q3は60MPのトリプル解像度、チルト式モニター、5.76MP OLED EVF、像面位相差を含むハイブリッドAF、8K動画など、Q2で不満になりやすかった部分を更新した後継機です。ローアングルや動体の歩留まりのほか動画の余裕まで含めると、完成度は明確にQ3が上になりました。
一方でLEICA Q2の47.3MPと28mm F1.7でも、静止画中心のスナップや旅では今なお十分に高水準です。Q2の強みは、画質の軸を崩さずに価格面で選びやすいことと、操作が整理されていて迷わず使いやすいことです。
さらに現行世代では、43mmの自然な画角を求める人向けにLEICA Q3 43、白黒専用を新品で選びたい人向けにQ3 Monochromという選択肢も増えました。そのため「Q2かQ3か」だけでなく、「28mmか43mmか」「カラーかモノクロか」まで含めて選ぶと良いでしょう。
LEICA Q2のデザインと操作性のレビュー

Q2は、撮影のテンポを崩すものをできるだけ減らし、指が自然に動く操作だけで使えるように考えられたカメラです。見た目だけでなく、小雨や寒い場面でも迷わず扱える操作性かどうかが評価の分かれ目になります。
ボタン最小構成が生む“迷わなさ”と、割り切りの必要性
背面の主要ボタンがPLAY・FN・MENUの3つに集約されているため、設定の呼び出しはシンプルです。初めて触る人でも、撮影モードやAF方式を探し回る手間が少なく、スナップで重要な撮影テンポを崩しにくいです。Digital Camera WorldでもQ2の操作系を「ミニマルだが直感的」と評価しており、撮影への集中という面で強みになると述べています。
ただし、カスタムボタンを多数持つ最新ミラーレスに慣れていると、ショートカット不足を感じることもあります。たとえば「静止画と動画で別々の設定セットを素早く切り替えたい」「測光やAFを撮影ジャンルごとに頻繁に入れ替えたい」といった人は、Q2のシンプルな操作面が足かせになりやすいでしょう。
IP52の防塵防滴と質感:旅での安心感は本物
IP52は「粉塵が有害な量で侵入しにくい」「弱い水滴に耐える」方向の保護で、豪雨や水没を前提にするものではありません。それでも、雪が降る観光地や小雨の海辺、砂ぼこりの立ちやすい道では、安心して持ち出しやすくなる効果は大きいでしょう。濡れた状態でバッテリーやカードを交換しないといった基本を守れば、旅用カメラとしての信頼感は十分高い部類です。
重量は約718gと超軽量ではないものの、レンズ込みの一体型カメラとして考えれば受け入れやすい重さです。手にしたときの詰まった質感やダイヤルの心地よさは、長く使う道具としての満足度にもつながりやすく、持つ喜びと使う喜びが重なりやすいモデルでしょう。
LEICA Q2のレンズ性能とマクロのレビュー

Q2の本質は、Summilux 28mm F1.7を“交換できない代わりに最適化した”ところにあります。広角で明るい単焦点は設計が難しいジャンルですが、Q2は高画素センサーに耐える解像と、スナップ向けの操作感を両立させています。
28mm F1.7の描写:中心は鋭く、四隅は絞って整える
28mmの大口径レンズは、開放で画面の端まで均一に高解像を保つのが難しく、Q2も開放では四隅が少し甘く見えることがあります。そのため風景を隅々までしっかり写したいならF2.8以降に絞るほうが安定しやすいです。一方で、街の光や人物を中心に見せる撮り方では、開放でもシャープさとボケを両立しやすく、メインの被写体を際立たせやすいです。
DPReviewの実機レビューでも、レンズの解像感と全体の光学性能がQ2の価値を強く支えていると述べています。単焦点一体型は、レンズが微妙だと逃げ道がない構造ですが、Q2はその不安が小さいのが大きな利点です。
マクロ切替(最短17cm)と、日常での使いどころ
レンズ鏡筒のスイッチを動かすだけでマクロに切り替えられ、最短撮影距離は通常の30cmから17cmまで短くなります。メニューを開く必要がないため、花壇の小さな花や旅先の料理や工芸品の細部を、そのまま素早く寄れるのが便利です。マクロ時は開放F2.8になりますが、近接では被写界深度がかなり浅くなるので、むしろ扱いやすい設定といえます。
約4,730万画素と組み合わせれば、近くで撮ってからトリミングしても画が崩れにくく、簡単な商品撮影や記録用の写真にも十分使えます。1:1の本格マクロではないものの、旅先でここまで寄れるのは実用的で、Q2を単なるスナップ用で終わらせない強みになっています。
LEICA Q2の画質評価(解像・階調・色)
Q2の画質は単にスペックが高いというだけでなく、編集時の余裕やプリントでの見栄えに強みがあります。特に約4,730万画素の解像感とローパスフィルター非搭載のシャープさは、等倍で見るより大きく印刷したときに差が出やすいです。
約4,730万画素のメリット:トリミング耐性とプリントの説得力
広角28mmは構図の情報量が多くなりがちですが、高画素のおかげで後から整えやすいのがQ2の良さです。たとえば旅先の街角で、看板や人の配置が少しだけ気になるとき、周辺を軽くトリミングして主題を締めても、ディテールが残りやすいでしょう。A3程度まで引き伸ばしても解像の余裕が出やすく、遠景の建物の窓や石畳も、平坦な印象にならず細かな描写が残りやすいです。
また、ベースISO付近では明暗差への強さがあり、空と影が同居するような場面でも編集で整えやすい傾向があります。高画素機はノイズ面で不利といわれることがありますが、Q2は粒子が細かく見えて画として崩れにくい印象です。
高感度はISO3200が安心圏、ISO6400は用途を選べば実用域
暗いカフェや夜の街では、どうしてもISO感度を上げる場面があります。実写レビューでは、ISO3200あたりまでは比較的使いやすく、ISO6400もノイズ処理や小〜中サイズの出力であれば実用域に入るという評価が見られます。ただし、許容できるノイズ量は用途や仕上げ方によって変わります。
ここで大事なのは、手ブレ補正によってISOを無理に上げずに済む場面があることです。動かない夜景なら、シャッター速度を少し落としてISOを抑え、明暗の情報を残しやすくなります。一方で、人の動きを写したい場面では被写体ブレが先に問題になるため、ISOを上げる判断も必要です。
LEICA Q2のAF性能と連写のレビュー

Q2はスナップ用途での快適さを強く意識したAFを持ち、ピント合わせの迷いが少ないカメラです。しかし最新の位相差AFミラーレスと比べると、追従の粘りや被写体認識の性能差を感じる場面もあります。
225点AFと0.15秒の合焦感:街のテンポに合う
AFポイントが225点になったことで、被写体を画面端に置く構図でもピント位置を作りやすくなっています。人の横顔をフレーム端に置いて背景を広く見せる、あるいは路地の奥の看板にピントを置いて手前を流すといった28mmらしい構図でAF点が足りない不満は出にくいでしょう。合焦速度も速く、シャッターチャンスに遅れにくい点は好印象です。
顔検出も備えていますが、開放F1.7で暗所だと浅い被写界深度の影響もあってシビアになります。重要な場面では、顔検出に任せきりにせずシングルポイントで目に置く、少し絞って余裕を作るなど、撮影者側で対策しましょう。
連写は強いが“望遠で追い込む競技撮影”とは別物
連写はメカシャッターで10コマ/秒、電子シャッターで20コマ/秒と数字だけ見れば十分です。子どもが走り回る公園、犬のジャンプ、街角の一瞬の表情など、短い時間の中から“良い瞬間”を抜く用途では役に立ちます。電子シャッターは最大1/40,000秒まで使えるため、晴天でF1.7を開けたいときにも露出の自由度が上がります。
ただし28mm固定である以上、スポーツ撮影のように被写体を大きく捉え続ける運用は苦手です。連写性能は“逃したくない瞬間に強い”一方で、撮影ジャンル全体の適性は画角が影響するからです。連写の数字に引っ張られず、どんな被写体をどの距離感で撮るかを先に考えると良いでしょう。
LEICA Q2の手ブレ補正と夜景・室内のレビュー

Q2は広角28mmであることも相まって、手持ちの成功率が高いカメラです。その裏側には光学式手ブレ補正があり、旅先の薄暗いシーンでも撮れる可能性を残してくれます。
手ブレ補正が活きる場面:動かない被写体の暗所スナップ
光学式手ブレ補正は、夜の街灯に照らされた建物や室内の小物、薄暗いギャラリーの展示などで役立ちます。シャッター速度を落としても撮りやすいため、ISOを必要以上に上げずに済み、ノイズだけでなく明暗のなめらかさも保ちやすくなります。その結果、暗い部分を後から持ち上げても荒れにくく、編集の余裕につながります。
また、クロップで50mmや75mm相当の画角を使うと、少しの手ブレでも見えやすくなります。そうした場面で補正があると失敗写真を減らしやすく、一体型カメラでも寄った構図を選びやすい安心感につながります。
限界もはっきりある:被写体が動くときは別の工夫が必要
手ブレ補正が抑えられるのはカメラ側の揺れであり、歩く人や車、風で動く葉のような被写体の動きまでは止められません。夜のスナップで人の動きを止めたいなら、シャッター速度を確保するためにISOを上げる、明るい場所を選ぶ、動きが落ち着く瞬間を待つといった判断が必要です。ここを取り違えると、補正があるのに止まらないという不満につながりやすいです。
実写レビューでも補正はしっかり役立つ一方で万能ではないという評価が一般的です。Q2は暗い場面にも対応しやすい一方、被写体に応じて撮り方を変える必要があるカメラと考えると良いでしょう。
LEICA Q2の動画性能のレビュー(4Kは撮れるが映像機ではない)

Q2は写真機としての完成度が中心にある一台ですが、旅先で短い動画を残したり、作品づくりのメモとして動く映像を記録したりするには十分な動画機能も備えています。
4K30pとフルHD120p:旅の記録用としては十分使える
4Kは30p/24pに対応し、Cinema 4K 24pも選べます。昼の街並みや海辺の風景を手持ちで撮る程度なら、光学式手ブレ補正のおかげで映像を安定させやすく、スマートフォンよりもカメラらしい奥行き感を出しやすいでしょう。フルHD 120pでは手軽なスローモーションも使えるため、波や人の流れなど、旅先の空気感をゆっくり見せたい場面にも向いています。
Imaging Resourceの実機レビューでも、Q2の動画は多機能さを売りにするタイプではない一方、画の素性がよく扱いやすい方向で評価されています。静止画メインでときどき動画も残したい人にとっては、大きな不足を感じにくい設計です。
拡張性の制約:音・モニタリング・運用面での注意
外部マイク接続や本格的なモニタリングを前提にした端子や運用は充実していません。Vlogのように自分を撮る場合も背面モニターが固定式のため、構図やピントを確認しにくい場面があります。そのため動画を主目的にすると不満が出やすく、静止画中心で必要な場面だけ動画を使うスタイルが最も合いやすいでしょう。
動画AFも万能というより、日常用途には十分という位置づけです。人物に寄ったり離れたりする撮影では、AFに任せきりにするよりも、距離を固定する、少し絞って被写界深度を確保するなどの工夫をしたほうが、映像を安定させやすくなります。
LEICA Q2のバッテリー・記録メディア運用のレビュー

一体型カメラは交換レンズ機以上に、バッテリーや記録まわりの使い勝手が満足度に直結しやすいです。Q2はバッテリー容量が増えた一方で、EVFを多用する撮り方では思ったより減りが早く感じることがあり、撮影スタイルに合わせた準備が大切です。
公称約350枚が目安 実際はやや少なく感じやすい
Leica公式仕様では撮影可能枚数は約350枚(CIPA基準)とされています。しかし、実際にはEVFでの確認や拡大再生、メニュー操作、手ブレ補正の使用が重なると消耗が進みやすく、旅行や長時間の街歩きでは予備バッテリーを前提に考えたほうが安心です。
とくに寒い場所や動画も使う撮影では減りが早くなりやすいため、1日使うなら予備1本、冬場や動画併用なら2本あると安心しやすいでしょう。再生を減らす、接続機能を必要なときだけ使うといった工夫で多少は改善できますが、Q2は「予備なしで1日安心」とまでは言いにくいカメラです。
UHS-II対応SDとDNG運用:高画素を活かすならカード選びも重要
Q2はUHS-II対応SDカードが使えるため、DNG(RAW)で連写する場面でも書き込み待ちが起きにくい方向です。約4,730万画素のDNGは1枚あたりの容量が大きくなりやすいので、旅先で多く撮る人ほどカード容量やバックアップが重要になります。1枚にすべてを入れるより、複数枚に分けて使うほうが運用しやすいでしょう。
また、クロップ撮影ではJPEGはクロップ後の構図、DNGはフル画角を保持する挙動が便利です。現地では50mm相当のJPEGで整え、帰宅後にDNGから28mmの余白を活かして組み直す、といった二段構えの編集ができます。高画素と実際の運用がうまく合っているのは、Q2が長く評価される理由のひとつです。
LEICA Q2 Monochromのレビュー(白黒専用センサーの価値)

Q2 Monochromは、約4,730万画素のモノクロ専用フルサイズセンサーを搭載した派生モデルです。色情報を持たないぶん、白黒写真としての階調や細部の描写に意識を向けやすいのが大きな魅力で、Q2の操作感のままモノクロ専用機を使いたい人にはおすすめです。
一方で、今モノクロ専用のQシリーズを新品で選ぶなら、現行機のQ3 Monochromも候補に入ります。Q2 Monochromを選ぶ意味は、「Q2世代の価格帯でモノクロ専用機を持ちたい」「47.3MP世代の写りや操作系が好みに合う」といった理由があるかどうかです。旅の記録や仕事でカラーも必要なら通常のQ2 / Q3系、白黒表現を撮影の中心に置くならMonochrom系と考えると良いでしょう。
高感度と階調の伸び:白黒で撮る人に響く強み
Leica Q2 Monochromは、カラーフィルター配列(CFA)のないモノクロ専用センサーを採用しており、同じ約4,730万画素でも光を取り込みやすい構造です。そのため高感度でノイズが出にくく、暗い部分の階調も残しやすいのが大きな特徴です。実写レビューでは、通常のQ2より高感度耐性に余裕があると評価されることが多く、夜の路地や室内の自然光ポートレートで、黒の深さや粘りの差が見えやすくなります。
白黒作品で大切なのは、単にノイズが少ないことではなくシャドウから中間調までのつながりが自然で、明るい部分も破綻しにくいことです。Q2 Monochromはこの方向に強く、コントラストを高めても階調を残しやすいため、プリント前提で撮る人ほど違いをつかみやすいでしょう。
制約面:カラーは撮れず、認識面にも得手不得手がある
当然ですが、カラー写真は撮れません。旅の記録として色も残したい人や、仕事でカラーカットが必要な人には、根本的に向かないカメラです。また、被写体の追従や顔検出では、色情報を使えるカメラより苦手な条件が出ることがあります。白黒は情報量が減るというより、使える情報の種類が変わるため、認識系の処理が頼りにしやすい手がかりが少なくなる場面があると考えるとわかりやすいでしょう。
PetaPixelでも、Q2 Monochromは白黒表現に集中できる道具として前向きに評価されています。色が撮れない不便さは、見方を変えれば迷いを減らすことにもつながるため、白黒を表現の中心に置く人にこそ選ぶ意味がある一台です。
LEICA Q2と競合機の比較
Q2の競合は「高級コンパクト」だけではなく、固定レンズで撮るリズムを重視するカメラ全般に広がります。2026年時点では、Qシリーズ内のQ3 / Q3 43 / Q3 Monochromに加え、35mmフルサイズ一体型のSony RX1R III、APS-CのFUJIFILM X100VIが比較対象です。
機種 | 立ち位置 | Q2との違い | 向いている人 |
|---|---|---|---|
28mm F1.7の中古主力 | 47.3MP / IP52 / OIS / 固定モニター | 価格と完成度のバランスでQシリーズに入りたい人 | |
28mmの現行本流 | 60MP / チルト液晶 / 5.76MP EVF / ハイブリッドAF / 8K動画 | 28mmのまま最新機能を欲しい人 | |
43mmの現行派生 | 43mm固定 / より自然な遠近感 / 60MP | 28mmが広すぎる人 | |
白黒専用の現行機 | 60MPモノクロ専用センサー / 現行UI・現行世代の機能 | 新品でモノクロ専用Q系を選びたい人 | |
35mmフルサイズ一体型の現行競合 | 61MP / 35mm F2 / AIベースの被写体認識AF | 35mm派で現代的な認識AFを重視する人 | |
APS-Cの軽快枠 | 40.2MP / 23mm F2(35mm判換算35mm相当) / IBIS / チルトLCD | 軽快さと価格を重視する人 |
Leica Q3 / Q3 43 / Q3 Monochrom:Qシリーズ内の選び分け
いまQ2を検討する人は、まずQシリーズ内でどこに不満があるかを切り分けるのが近道です。28mmのまま最新AF・チルト液晶・8K動画まで欲しいならQ3、28mmが広すぎるならQ3 43、白黒専用を新品で選ぶならQ3 Monochrom。Q2が強いのは、そこまでの最新要素が不要で、28mm F1.7と47.3MPが今も十分だと感じられる場合です。
SONY RX1R III:35mm派の本命になり得る
SONY RX1R IIIは、61MPフルサイズセンサーと35mm F2の固定レンズを組み合わせた現行のレンズ一体型カメラです。35mmは28mmよりも画面を整理しやすく、見たままに近い距離感で撮りやすい画角として人気があります。LEICA Q2は28mm F1.7ならではの広がりやIP52の防塵防滴が魅力ですが、RX1R IIIは35mmの自然な画角と、より現代的なAF性能を重視したい人に向いている一台です。
FUJIFILM X100VI:軽快さとコストのバランスが良好
FUJIFILM X100VIは、X100シリーズの第6世代にあたるモデルで、約4,020万画素のAPS-Cセンサーに加え、最大6.0段のボディ内手ブレ補正(IBIS)やチルト式モニターを搭載した現行機です。従来モデルのX100Vから機能面が大きく進化しており、携帯性と撮影のしやすさを両立した完成度の高さが特徴です。フルサイズセンサーによる階調の余裕や28mm F1.7の描写力ではLEICA Q2が優位ですが、日常的に持ち出しやすい軽快さや機動力という点ではX100VIが強みを持っています。
LEICA Q2のレビュー比較まとめ
LEICA Q2は、28mm F1.7と47.3MP、IP52、防塵防滴、光学式手ブレ補正を、いまなお高い完成度でまとめたフルサイズ一体型のカメラです。2026年時点ではQ3系が現行の中心になり、そのためQ2は中古価格も含めて選ぶ価値を判断するモデルになりました。結論としては、28mmで十分で価格差も活かしたいならQ2、28mmのまま最新AFとチルト液晶まで欲しいならQ3、43mmの自然な画角が欲しいならQ3 43、新品で白黒専用を選ぶならQ3 Monochrom、中古でモノクロ専用の価値を見出すならQ2 Monochromという分け方がおすすめです。
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