
フリマでは中古カメラの方が新品より平均成約日数が短い — 中古の87%が30日以内に成約、最速・最遅TOP10公開 (2026年5月版)








みんなのカメラのフリマ取引データから、中古カメラと新品カメラの出品から成約までの日数を集計。中古は平均13日・新品は平均34日と差が観察された。中古カメラの最速・最遅TOP10と意外なカテゴリ別順位を公開。
この記事のサマリー

最大発見: みんなのカメラのフリマ取引データでは、中古カメラの平均成約日数は新品カメラより短い(平均13.26日 vs 33.68日)

成約済み取引のうち、中古カメラの約87.4%が30日以内に成約、約46.5%が1週間以内に成約

意外な順位: 中古ではデジタル一眼レフ (11.83日)とコンパクトデジカメ (11.62日)がミラーレス(13.85日)より速い

新品の例外: リコー GR IV は新品取引でも中央値4.09日で成約(同日成約率約27%)。新品の入手難を背景に、フリマが代替購入チャネル化している象徴的事例

詳細ランキング (最速/最遅 TOP10)・価格帯別・曜日別データは本文へ
「出品したカメラは何日で売れるのか」をデータで測ってみる

中古カメラの売買では「人気機種は早く売れる」「マウント断絶した機種は売れ残る」と感覚的に言われてきました。ですが、「では実際に何日で売れているのか」を、機種別・実データで定量化したものは、これまでほとんど公開されていません。
業界統計はメーカー出荷数を発表しています。しかし、「個人間売買 (フリマ) で、出品されたカメラが何日で成約するか」 は、フリマプラットフォームのデータベースからしか取れない一次情報です。
本記事では、みんなのカメラの2025年11月6日 (フリマサービス開始) 〜 2026年5月18日までの約6.5ヶ月のフリマ取引データを集計し、中古カメラと新品カメラの出品から成約までの日数を機種別にランキング化しました。
なお、本稿のデータはみんなのカメラ上のフリマ取引に基づくもので、日本の中古・フリマ市場全体を代表するものではありません。「みんなのカメラというフリマプラットフォーム上で、実際にどの機種がどれくらいの速さで取引されているか」の観察として位置づけてご覧ください。
集計方法
- データソース: みんなのカメラのフリマ取引データ
- データ期間: 2025年11月6日 〜 2026年5月18日 (約6.5ヶ月)
- 対象カテゴリ: カメラボディ全機種 (デジタル一眼レフ・ミラーレス一眼・コンデジ・その他のカメラ)
- 対象機種数: カメラボディ計374機種 (中古317機種・新品57機種)
- 「成約日数」の定義:
- 計算式: 取引成立日時 − 出品日時 (24時間=1日として換算)
- 集計単位: 機種 (ブランド・機種名・カテゴリの組み合わせ) ごとの平均日数・中央値
- ランキング選定: 同一機種の重複ランクインは排除し、ユニーク機種でランキング。中古と新品は別集計
- 平均と中央値の両方を掲載しています。中央値は外れ値に強く、平均と合わせて見ることで「典型的な売れる早さ」が把握できます。
※本記事のランキング・日数は参考値です: 機種ごとに取引の蓄積量には差があります。特にランキング上位には単発の成約事例が含まれる場合があり、その場合は出品状態・付属品・価格設定の影響を強く受けます。複数機種を見比べる際の判断材料として、「ばらつきはあるが、こういう順序の傾向が観察された」という参考値としてご覧いただくのが安全です。
【3つの発見】このデータが示すこと

発見1. フリマでは中古カメラの方が新品より平均成約日数が短い
みんなのカメラのフリマ取引データでもっとも特徴的な数字がこれです。
新品 vs 中古 カメラの成約スピードの比較
区分 | 平均日数 | 中央値日数 | 同日成約率 | 7日以内 | 30日以内 |
|---|---|---|---|---|---|
中古カメラ | 13.26 日 | 7.90 日 | 11.6% | 46.5% | 87.4% |
新品カメラ | 33.68 日 | 18.30 日 | 12.7% | 30.5% | 58.5% |
成約済み取引で集計すると、中古カメラの平均成約日数は13.26日に対して、新品カメラは33.68日。約2.5倍の差が観察されました。なお、本データは「機種ごとに同条件で1対1比較した」ものではなく、中古・新品それぞれに含まれる機種構成は異なる点にご留意ください。
成約済み取引のうち30日以内に成約していたのは、中古87.4%・新品58.5%で、約29ポイントの開きがあります。これは「出せば必ず売れる確率」ではなく、「成約した取引のうち、どれくらいが30日以内に決まっていたか」を示す値です。
なぜ中古の方が速いのか — 3つの仮説
仮説1: フリマで新品を探す層はそもそも少数
新品を欲しい人は、メーカーの正規流通チャネルで買うのが普通です。あえてフリマで新品を探すのは「定価より少しでも安く」「ポイント還元の高いフリマ経由で」といった特殊な動機の層に限られます。需要の薄さが成約スピードの遅さに直結している可能性があります。
仮説2: 中古は「相場 vs 出品価格のマッチング」が成立しやすい
中古機材は「相場が読みやすい」状態にあります。買い手は同じ機種の過去の成約価格を見ながら判断でき、出品者も相場に合わせて価格設定するため、出品と購入の意思決定が速く一致します。
仮説3: 新品は正規流通価格との比較がしやすい
新品出品は、正規流通の価格と比較されやすく、価格差が小さい場合には買い手の意思決定が慎重になる可能性があります。こうした価格比較のしやすさが、平均日数を押し上げている可能性があります。
この発見は、「中古カメラのフリマ市場は、新品市場よりも価格発見と取引マッチングが効率的に機能している」ことを示唆しています。
補足: 「中古優位」を破る例外 — リコー GR IV は新品でも中央値4.09日

「新品はフリマで遅い (平均33.68日)」という前項の傾向には、強い例外が存在します。リコー GR IV (2025年9月発売の新型コンパクト) です。
リコー GR IV 新品取引データ
指標 | 数値 |
|---|---|
新品取引のシェア | 新品取引全体の 約33% がGR IV |
平均成約日数 | 16.57 日 |
中央値成約日数 | 4.09 日 |
同日成約率 | 約27% |
平均成約価格 | ¥214,280 |
中央値4.09日は、新品全体の中央値 (18.30日) の 約4分の1、中古カメラの中央値 (7.90日) よりも速い水準です。同日成約の比率は約27%に達しています。
平均値 16.57日 vs 中央値 4.09日 — 一部の長期滞留が平均を押し上げている可能性
この機種で注目すべきは、平均値が中央値の約4倍という大きな乖離です。一部の長期滞留取引が平均日数を押し上げている可能性があります。一方で、同日成約率も約27%と高いことから、出品直後に動く取引と、時間をかけて成約する取引が混在していると考えられます:
- 出品直後に動く取引: 出品されると指名買いユーザーが即決 (新品の入手難が背景の動き)
- 時間をかけて成約する取引: 出品後しばらく動かず、価格や状態の比較検討期間を経て成約
新品の入手状況が改善すれば、即決取引の比率が減少して平均日数が伸びる可能性があります。来月以降のデータで、この分布が変化するかを継続観察していきます。
この現象が意味するもの
リコー GR IVは2025年9月発売後、新品の入荷数が限られ、長期の入手難状態が続いています。本データは、「メーカーの新品供給が需要に追いついていない機種は、フリマが代替的な購入チャネルとして機能する」ことを定量的に示唆しています。
同様の傾向は新品取引の最速TOP5にも現れており、リコー GR III Diary Edition (0.59日)・GR IIIx HDF (6.05日)・GR III ブラック (12.57日) と、GRシリーズが新品取引で集中的に速く動いています。
先月公開したCIPA出荷統計とフリマ実取引データの差の記事で示した「コンデジリバイバル」「主要機種の中古価格の底堅さ」と組み合わせると、「コンデジリバイバルの需要が、メーカーの新品供給を超えてフリマの新品市場にまで波及している」 という構造が見えてきます。富士フイルム X100VI も中古TOP10に2モデル (ブラック0.06日・シルバー0.66日) ランクインしており、コンデジリバイバルの代表機種は中古・新品問わず瞬殺で動いている状況です。
発見2. 中古コンデジと中古デジタル一眼レフが拮抗してミラーレスを上回る

中古カメラに絞ったカテゴリ別の成約スピードを見ると、興味深い結果が出ました。
中古カメラ サブカテゴリ別の平均成約日数
カテゴリ | 平均成約日数 | 中央値成約日数 |
|---|---|---|
コンデジ (コンパクトデジタルカメラ) | 11.62 日 | 7.00 日 |
デジタル一眼レフカメラ | 11.83 日 | 7.04 日 |
ミラーレス一眼カメラ | 13.85 日 | 8.23 日 |
中古コンデジ (11.62日) と中古デジタル一眼レフ (11.83日) が ほぼ拮抗 してミラーレス (13.85日) より約2日速い結果になりました。
これは、先述したみんなのカメラ取引データの公開記事「CIPA出荷統計とフリマ実取引データの差」で示した「主要DSLR (Nikon D850・D750など) の取引価格が底堅く推移」「コンパクトカメラリバイバル」という観察と整合的な結果です。
この観察への仮説
- DSLR: F・EFマウントのレンズ資産を持つユーザー層の継続需要・新品供給の縮小による相対的な希少性
- コンデジ: 富士 X100VI・リコー GR系などの人気機種が、新品で入手しにくい状況で中古に流れている (Z世代の「コンデジリバイバル」需要を含む)
- ミラーレス: 機種数・出品の選択肢が多いため、買い手が複数の候補を比較できる状態にあり、意思決定がより慎重になる傾向
発見3. 成約済み取引のうち約87%が30日以内に決まっていた

成約済みの中古カメラ取引を成約日数別に分布させると、フリマ取引の「速さ」が明確に見えてきます。
成約日数の分布 (中古カメラ・全取引)
区分 | 占比 |
|---|---|
当日成約 (24時間以内) | 11.6% |
1〜3日 | 15.9% |
4〜7日 (1週間以内) | 19.0% |
8〜30日 (1ヶ月以内) | 41.0% |
31〜90日 | 12.4% |
91〜200日 | 0.1% |
- 約12% が当日成約 (24時間以内に買い手がついた)
- 約47% が1週間以内に成約
- 約87% が30日以内に成約
- 91日以上の取引は 0.1% (極めて稀)
ただし、これは「成約に至った取引のうち、どれくらいが30日以内に決まっていたか」を示す値です。未成約のまま掲載が続いている出品はこの集計に含まれていないため、「出せば必ず売れる確率」ではない点にご留意ください。それでも、成約に至った取引の大半が短期間で決まっている事実は、フリマ市場のマッチング効率の高さを示唆していると言えます。
中古カメラ 最速で売れる TOP10

平均成約日数が短い順 (=最速で買い手が見つかった機種)。本TOP10には単発の成約事例も含まれており、価格・出品状態・付属品の影響を強く受けている点にご留意ください。「個別事例の最速」と「機種としての安定した売れやすさ」は別の指標です。複数の取引で安定して即時成約を示した機種は、Canon EOS R10 RF-S18-150 IS STM レンズキット (全件が同日成約・平均0.54日) などが代表例です。
順位 | 機種名 | 平均日数 | 同日成約 | 平均成約価格 |
|---|---|---|---|---|
1 | パナソニック LUMIX S9 ダブルレンズキット ジェットブラック | 同日成約 | ○ | ¥200,000 |
2 | Canon EOS R6 Mark II RF24-105L IS USM レンズキット | 約43分 | ○ | ¥366,870 |
3 | 富士フイルム X100VI ブラック | 約1時間半 | ○ | ¥276,200 |
4 | SONY α7S II ILCE-7SM2 ボディ | 約10時間 | ○ | ¥128,400 |
5 | Canon EOS R10 RF-S18-150 IS STM レンズキット | 約13時間 | ○ (全件) | ¥132,746 |
6 | 富士フイルム X100VI シルバー | 約16時間 | ○ | ¥272,000 |
7 | Canon EOS 5D Mark II ボディ | 約19時間 | ○ | ¥38,300 |
8 | SONY VLOGCAM ZV-1 II シューティンググリップキット ブラック | 約22時間 | ○ | ¥96,200 |
9 | 富士フイルム X-T4 ボディ シルバー | 1.3 日 | - | ¥146,060 |
10 | OM SYSTEM OM-D E-M1X ボディ | 1.5 日 | ○ | ¥89,635 |
ハイライト
Canon EOS R10 レンズキット (5位): 複数取引すべてが同日成約。エントリーミラーレスとして安定した即時需要を示す事例です。
富士フイルム X100VI ブラック・シルバー (3位・6位): 2024年発売の人気コンパクト。出品から数十分〜十数時間で成約。新品の入手難から中古市場の需要が継続している構造を反映していると考えられます。本記事の発見2 (コンデジが最速カテゴリ) を象徴する事例です。
Canon EOS 5D Mark II (7位): 2008年発売の老舗一眼レフが0.8日で成約。¥38,300という手頃な価格と、「EFマウント沼の入口」としての根強い需要を示唆。本記事の発見2 (DSLRがミラーレスより速い) を象徴する事例です。
パナソニック LUMIX S9 (1位): ダブルレンズキットが同日成約 (¥200,000)。2024年発売の新しい機種でも、中古フリマで即決される事例。
中古カメラ 最も時間がかかる TOP10

平均成約日数が長い順 (=売れるまで時間がかかった機種)。
順位 | 機種名 | 平均日数 | 平均成約価格 |
|---|---|---|---|
1 | 富士フイルム X-S20 XC15-45mmレンズキット | 68.9 日 | ¥155,000 |
2 | SONY α7R II ILCE-7RM2 ボディ | 65.0 日 | ¥97,440 |
3 | リコー WG-80 オレンジ | 63.1 日 | ¥41,160 |
4 | Canon EOS M100 ボディ ブラック | 62.7 日 | ¥45,350 |
5 | Canon IXY 650 シルバー | 59.89日 | ¥39,630 |
6 | SONY α7CR ILCE-7CR ボディ シルバー | 53.0 日 | ¥296,970 |
7 | Canon EOS M6 Mark II ボディ シルバー | 52.8 日 | ¥89,730 |
8 | 富士フイルム X-E5 XF23mm レンズキット シルバー | 49.8 日 | ¥212,450 |
9 | OM SYSTEM OLYMPUS PEN E-PL8 ボディ ホワイト | 47.7 日 | ¥29,060 |
10 | パナソニック LUMIX S9 広角ズームレンズキット チタンゴールド | 43.1 日 | ¥201,920 |
ハイライト
SONY α7R II (2位・65日): 2015年発売の高画素フルサイズ。α7R III・IV・V・VIと後継機が複数世代登場しており、買い手が「もう少し新しい世代」を選ぶ傾向が現れている可能性があります。¥97,440という手頃な価格でもなかなか動かない構造は、中古機材の世代交代を示唆。
EOS M系・OM PEN系が複数 (4位・7位・9位): EOS M系のように新規展開が止まっているシリーズや、旧世代の小型ミラーレスが平均40〜60日台で滞留する傾向が見られます。
SONY α7CR (6位): 高画素小型機の人気モデルだが、¥296,970という高価格と、新世代の選択肢の多さから、買い手がじっくり比較するため平均53日かかっている。
「レンズキット」が複数 (1位・8位・10位): フリマでの売り手は、ボディとレンズを分割して出品する方が成約が速い可能性があります。
補足: 新品カメラのフリマ動向
フリマで「新品」として出品されたカメラ (新品57機種) の最速・最遅機種を補足として紹介します。
新品カメラ 最速 TOP5
順位 | 機種名 | 平均日数 | 平均成約価格 |
|---|---|---|---|
1 | リコー GR III Diary Edition メタリックウォームグレー | 0.59 日 | ¥183,060 |
2 | リコー GR IIIx HDF ブラック | 6.05 日 | ¥172,800 |
3 | ニコン COOLPIX P950 | 7.85 日 | ¥82,680 |
4 | 富士フイルム X-M5 XC15-45mmレンズキット ブラック | 10.92 日 | ¥124,780 |
5 | Canon PowerShot ZOOM ホワイト | 11.89 日 | ¥21,140 |
新品でも、リコー GR系 (Diary Edition・IIIx HDF) は数日で成約。「新品の入手難 × 需要の強さ」が同時に効いている希少な事例です。
新品カメラ 最遅 TOP5
順位 | 機種名 | 平均日数 | 平均成約価格 |
|---|---|---|---|
1 | ニコン Z50II 18-140 VR レンズキット | 141.33 日 | ¥152,500 |
2 | OM SYSTEM Tough TG-7 ブラック | 121.25 日 | ¥49,730 |
3 | Canon EOS R50 V RF-S14-30 PZ レンズキット ブラック | 118.44 日 | ¥96,640 |
4 | 富士フイルム X-S20 ボディ | 114.97 日 | ¥175,440 |
5 | OM SYSTEM OM-D E-M10 Mark IV EZダブルズームキット ブラック | 111.53 日 | ¥86,680 |
新品最遅TOP5には、現行のミラーレスキット品に加えて、防水コンパクト・ボディ単体出品も含まれています。新品流通でも選択肢のある機種は、正規流通チャネルとの価格比較が起きやすく、成約までが長期化する可能性があります。
補足: 大量取引のあった新品機種
リコー GR IV (平均16.57日・中央値4.09日): 2025年9月発売の新型コンパクト。フリマでの新品取引が、新品全体の約3分の1を占めるほど集中。平均成約日数16.57日 (中央値4.09日) で安定的に成約しており、新品の供給状況が逼迫している中で、フリマが代替的な購入チャネルとして機能している事例です。
出品曜日別 — いつ出品すると最速で売れるか (中古カメラ)
中古カメラの出品曜日別の成約スピードです。
出品曜日 | 平均成約日数 | 中央値日数 |
|---|---|---|
土曜 | 9.15 日 | 5.45 日 |
水曜 | 12.00 日 | 7.21 日 |
木曜 | 13.02 日 | 8.46 日 |
月曜 | 13.23 日 | 8.07 日 |
火曜 | 13.70 日 | 7.80 日 |
金曜 | 14.06 日 | 8.27 日 |
日曜 | 14.93 日 | 8.95 日 |
土曜出品が平均9.15日で最速ですが、土曜は出品の蓄積が他曜日より少なめのため、参考値としてご覧ください。蓄積が十分な平日では水曜出品 (12.00日) が最速 で、日曜出品との差は約3日です。
買い手が週の前半に新着出品をチェックし、即決するタイミングと連動している可能性があります。
価格帯別 — どの価格帯のカメラが最も速く売れるか (中古カメラ)
価格帯 | 平均成約日数 | 中央値日数 |
|---|---|---|
〜3万円 | 12.22 日 | 8.87 日 |
3〜5万円 | 16.94 日 | 12.00 日 |
5〜10万円 | 13.40 日 | 8.76 日 |
10〜20万円 | 12.36 日 | 6.84 日 |
20〜30万円 | 12.93 日 | 6.34 日 |
30万円〜 | 14.27 日 | 8.26 日 |
平均日数で見ると最短は 〜3万円帯 (12.22日)、中央値で見ると 20〜30万円帯 (6.34日) が最短でした。一方、10〜20万円帯も平均12.36日・中央値6.84日と、比較的速く動く価格帯です。最遅は 3〜5万円帯 (平均16.94日)。
10〜20万円・20〜30万円帯にはα7C II・X-T5・EOS R6・Z6IIなどの「指名買い」される定番機種が集中しており、出品があると即決される構造が見えてきます。
3〜5万円帯が最遅となった理由は、本データだけでは断定できませんが、いくつかの仮説が考えられます:
- 選択肢の豊かさ: 入門機・エントリーミラーレス・型落ち機が集中する価格帯で、買い手が複数の候補を比較するため意思決定が長期化する
- 品質不安: この価格帯には「動作確認に不安」「付属品欠け」の出品が相対的に多く、買い手が慎重になる可能性
- 値下げ待ち: 競合出品が多いため、出品者が長期掲載で値下げ交渉を待つ戦略を取りやすい
一方、〜3万円帯が3〜5万円帯より速い (12.22日) のは、この価格帯の取引蓄積が比較的少なめであることに加え、「お試しで買える価格帯」として購入意思決定が比較的速いユーザー層に当たる可能性も考えられます。来月以降のデータで、この傾向が続くかを継続観察していきます。
「すぐ売れる機種」に共通する3つの特徴
最速TOP10を眺めると、いくつかの共通点が見えてきます。
特徴1. 「指名買い」される機種である
富士フイルム X100VI・LUMIX S9・EOS R6 Mark IIのような人気機種は、「中古市場で出品されたらすぐ買う」と決めている層が一定数います。出品されれば数十分〜数時間で成約に至ります。
特徴2. 価格設定が相場に乗っている
最速TOP10入りした機種は、いずれも「相場通りもしくは少し下回る」価格設定だったと推測されます。本記事の発見3で示した通り、価格と速度は単純相関しません。「相場と価格設定の整合性」が速度の主因と考えられます。
特徴3. レンズ資産を持つユーザー層が強固
Canon EOS 5D Mark II (EFマウント) のように、長年のレンズ資産を持つユーザーが「ボディだけ買い替え」「サブ機として欲しい」と即決する機種は、安定して速く売れます。
「半年売れ残る機種」の共通点
最遅TOP10と新品最遅TOP5を見ると、以下の共通点が浮かびます。
- 新型キット品: Z50II・EOS R50 V・OM-D E-M10 Mark IV のレンズキット品。新品の流通が活発な機種ほど中古市場での競争力が低下しやすい
- 「キット」のフルセット出品: 「レンズキット」「ダブルズームキット」は、買い手が「自分は別のレンズで使いたい」と感じやすく、分割出品の方が早い可能性
- 古い世代の高画素機: SONY α7R IIなど、後継機が複数世代登場している機種は、買い手が「もう少し新しい世代」を待つ傾向
- マウント断絶機種: Canon EOS M系など、新規発売が止まったマウントの機種
これらの機種を売却する側は、価格設定の見直し・付属品の整理・キットの分割出品などで成約日数を短縮できる可能性があります。
本データから読める売れやすさの傾向
本データのランキングと分布分析から見えた、「早く売れる傾向」のヒントを4つにまとめました。
1. 中古の方が平均成約日数が短い傾向
本データでは、中古カメラの方が新品カメラより平均成約日数が短い傾向が見られました。新品・未使用品を出品する場合は、正規流通価格との差や保証条件を明確にし、買い手が比較しやすい情報を整えることが重要です。
2. 価格を相場に合わせる
価格と速度は単純相関しませんが、相場との乖離は確実に滞留を生みます。みんなのカメラの過去取引価格を確認してから価格設定するのが、最も速く成約する近道です。
3. 出品タイミングは土曜・水曜が比較的速い
本データでは土曜出品 (9.15日) が最速、平日では水曜出品 (12.00日) が最短でした。ただし曜日別の出品蓄積に差があるため、参考値としてご覧ください。買い手が週前半〜週末にじっくり比較検討するタイミングと連動している可能性があります。
4. 「キット品」は分割出品も検討
最遅TOP10には「レンズキット」「ダブルズームキット」が多数含まれます。ボディとレンズを分けて出品する方が、買い手のニーズに合致しやすい可能性があります。
編集部の考察 — フリマの「中古優位」が示すもの
本データから見えた最大の発見は、「みんなのカメラのフリマ取引では、中古カメラの平均成約日数が新品カメラより短く、約2.5倍の差が観察された」という構造です。
これは一見すると逆説的な結果ですが、考えてみれば理にかなっています。新品を欲しい人はメーカーの正規流通チャネルで買うのが普通であり、フリマで新品を探すのは特殊な動機の層に限られます。一方、中古は相場が読みやすく、買い手の意思決定が速いという「価格発見と取引マッチングの効率性」が確立しています。
つまり、フリマの中古カメラ市場は、新品市場とは別の独立した「速い市場」として機能していることが、本データから読み取れます。
また、中古カメラのカテゴリ別では、コンデジ (11.62日) と デジタル一眼レフ (11.83日) がほぼ拮抗してミラーレス (13.85日) より速いという結果も注目に値します。先月公開した [CIPA出荷統計 × みんなのカメラ実取引データ]で見た「主要DSLR (Nikon D850・D750など) の取引価格が底堅い」「コンデジリバイバル」という観察と組み合わせると、フリマの中古カメラ市場では 「ミラーレスではないカテゴリ (DSLR・コンデジ) こそが速く動いている」 という意外な構造が見えてきます。
来月以降の月次データで、この構造が続くかどうかを継続観察していきます。
あんしん保証について
みんなのカメラでは、全ての商品に「あんしん保証」が付帯します。受け取り後7日以内の不具合に対する返金対応や、購入後6ヶ月以内の修理保証など、中古カメラの状態確認に不安がある方でも安心して取引しやすい仕組みを整えています。また、全ての商品を専任スタッフが動作確認し、動作確認の基準をクリアしたもののみお届けするので、安心して取引いただけます。
本記事のデータ解釈における注意点
本記事を読み解く上で、以下の点にご注意ください
- 本データはみんなのカメラのみのフリマ実取引に基づくもので、他のフリマ・中古市場全体の傾向を代表するものではありません
- ランキング上位には単発の成約事例も含まれる参考値です。「機種としての安定した売れやすさ」を判断するには、複数の取引データを継続的に観察する必要があります
- 「遅い = 人気がない」ではない可能性: 売れにくい機種でも、買い手が複数候補を慎重に比較しているケース・出品価格と相場の乖離が原因のケース・キット品のように分割出品の方が早いケースなど、複合要因が混在しています
- 新品データは中古より蓄積が少なめ: 新品ランキングは今後、データ蓄積に伴い精度が上がる見込みです
- 季節要因の影響は今後検証: 本データは2025-11〜2026-05の集計で、運動会・卒業シーズン・春の旅行需要を含みます。年間を通じた傾向は来年以降のデータで検証していきます
これらの限界を踏まえつつ、「みんなのカメラというフリマプラットフォーム上で観察された取引データ」としてご活用ください。
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