
ソニーがα7 IV用ファームウェアVer.6.00を一時停止 アップデート後の不具合を受けて


フルサイズミラーレス一眼Sony α7 IV(ILCE-7M4)向けの大型ファームウェア「Ver.6.00」が、公開直後に不具合を受けて配信を一時停止しました。UI・AF・動画・ネットワーク機能を一度に強化する内容として注目されていた中で、想定外のトラブルが発生しています。今回は、アップデート内容と発生している問題、そしてユーザーが今取るべき対応を整理してお届けします。
この記事のサマリー

α7 IVの大型アップデートVer.6.00で再起動ループなどの不具合が発生し、ソニーが配信を一時停止した

未適用は様子見、適用済みは注意運用、異常発生時はサポート推奨という“今ユーザーが取るべき行動”を提示
Sony α7 IVのファームウェアVer.6.00で何が変わったか

このバージョンでは、以下のような強化が実施されました。
- 縦位置/横位置を問わず撮影画面や撮影情報表示を最適化
- 新たに「スポット:XL」AFエリア、「カスタムAFエリア(Custom 1〜3)」を追加、追尾AFにも“Tracking:Spot XL/Custom1〜3”が登場
- 撮影構図の補助として“黄金比グリッド”を新規搭載
- 動画撮影時には画面上にオーディオレベルメーターを常時表示可能に、撮影後には “OK/NG/KEEP” フラグをクリップへ登録できる機能も
- プロ用途を意識したワークフロー強化として、複数のIPTCプリセット登録、電子署名対応(Camera Authenticity Solution)、FTP転送設定強化なども盛り込まれました
- 動作安定性も改善対象となり、無線LANの旧暗号方式廃止といったセキュリティ面の刷新も含まれていました
これだけの機能追加・改良がまとめて入るアップデートということで、非常に注目を集めていました。
元のアップデートの内容はこちらで詳しくまとめています。
起きている不具合と配信停止の背景
ところが、公開直後から複数のユーザーから「アップデート後に正常起動しない」「再起動を繰り返す」「モニターを閉じただけで省電力動作に入ってしまう」といった報告が上がっています。
特に深刻なのは再起動ループや電源が入らなくなる症状で、これは撮影機会に直結するため致命的です。こうした報告を受けて、メーカー側で原因調査を進めるために Ver.6.00 のダウンロード配信が一時停止されました。
一方、同時に公開された Sony α7R V(ILCE-7RM5)向けの Ver.4.00 は現時点では配信停止のアナウンスは出ておらず、対象は α7 IV のみとなっています。
α7 IV ユーザーはどうすべきか?
未アップデートの人
Ver.6.00 へのアップデートはいったん見合わせるのが賢明です。配信停止中という事実があり、慌てて導入するとトラブルに巻き込まれる可能性があります。現時点で未更新で不具合もないのであれば、修正版リリースを待つ選択が安全です。
既にアップデートしたが問題ない人
“今のところ動いている”なら深刻な対応は不要ですが、大事な撮影や長時間の動画撮影など直前の環境設定ではバックアップ機材を用意しておくことをオススメします。何かの条件で隠れた問題が出る可能性もゼロではありません。
実際に不具合が出ている人
迷わずメーカーサポートへ連絡してください。再起動ループや異常シャットダウンなど、カメラとして使えない状況になっているなら、自己対応よりも公式窓口での修理・交換対応が最善です。
今後の展望と注意点
α7 IVのVer.6.00自体は非常に魅力的なアップデートです。UI・AF・動画・ワークフローを一気に改善する内容で、α7 IVを“次世代器”に近づけるものでした。ただし、今回のトラブルは「新機能を詰め込みすぎた」弊害とも捉えられ、“安定版リリースまで待つ”という判断も正しい選択肢になってきます。
特に、仕事や重要な撮影用途で α7 IV を使っている方は、アップデートのタイミングだけでなく、撮影直前にファームウェアを更新しない/機材を確保しておくといった“リスクヘッジ”を改めて意識しておくと安心です。
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