【リーク】PENTAX K‑3 Mark III Astroの発売日はいつ?価格予想・比較・予約まとめ



ついにPentaxが“星を撮るためだけ”の一眼レフ「K‑3 Mark III Astro」を本格投入する──そんな噂が天文ファンの間で急速に現実味を帯びています。この記事では流出情報と公式発表を総ざらいし、既存モデルや競合機との違い、天体撮影を劇的にラクにする新機能の実力を検証し、読み応えたっぷりにお届けします。
この記事のサマリー
Hα感度10倍の専用センサーとAstro Tracer Type 3を核に、天体撮影を手ブレ補正だけで完結させる“星専用”一眼レフが開発中。
開発は2021年の構想表明 → 2025年6月の海外リークで一気に加速、2025年秋発表説が最有力。
価格はボディ単体35〜40万円台と予想されるが、赤道儀不要なので総合コストはむしろ下がる可能性大。
星AF・天体写真アシスト搭載で、初心者でも“ピント迷子”や煩雑なスタック作業から解放。
Canon EOS Ra・Nikon D810A・改造ミラーレス勢を相手に、機動力と純正サポートで頭ひとつ抜ける存在になりそうだ。
今わかっているK‑3 III Astroの開発状況

2021年のオンラインイベントでリコーが「Hα感度10倍の天体専用モデルを検討中」と公表したのが物語の始まり。その後は公式言及が途絶えましたが、2025年6月に海外メディアが「一眼レフ最後の本命」として再び開発コードを報道し、一気に現実味が高まっています。
- 2021年:オンラインイベントで「Hα感度10倍モデルを検討中」とリコーが爆弾発言。
- 空白の3年:公式続報ゼロ。ファンは半信半疑で星を撮り続けた。
- 2025年6月:海外メディアが「K‑3 III Astroは一眼レフ最後の本命」と報道。SNSは“来るぞ”ムードで炎上。
リーク情報の出どころ
最初の手がかりは天文系ニュースサイトのリアルタイム実況ツイートでした。イベント登壇者の発言を文字起こしした内容には、モノクロ版と並行でAstro版を検討している旨が明記されています。ツイートをまとめた記事では、Hα対応の副作用として「一般撮影は不可」と注釈されています。
2025年6月には英Digital Camera Worldが「PentaxはK‑3 IIIを生産終了し、代わりにAstroやMark IVを視野に入れている」と追随。記事内の“Hydrogen‑alpha ×10 sensitivity”という記述が、リークの核心を裏づけました。
発売時期を大胆予想
メーカー関係者からの公式スケジュールは未発表ですが、K‑3 III(通常版)が2021年4月発売→モノクローム版が2023年4月→天体アシスト有償キー拡張が2024年10月という流れを踏まえると、Astro版は2025年秋以降に量産試作へ移行するのが自然です。秋の天体シーズンに合わせた9〜10月発表が有力視されています。
想定価格と販売形態
モノクローム版が標準機+約6万円だったこと、さらに専用センサーと赤外カットフィルター最適化のコストを加味すると、ボディ単体で35〜40万円台になる可能性が高いと専門店は試算。Pentaxが得意とする数量限定クラウドファンディング方式も噂されています。
既存モデルとのスペック比較で見えたK‑3 Mark III Astroの進化点
Astro版は基本シャーシをK‑3 IIIと共有しつつ、センサーとフィルター構成を刷新。ペンタプリズムや堅牢マグネシウム合金ボディなどPentaxのDNAはそのままに、夜空専用へチューンアップされています。
項目 | K‑3 III(通常版) | K‑3 III Astro(仮) |
---|---|---|
センサー | 2,570万画素 APS‑C(標準) | Hα透過10倍 専用APS‑C |
手ブレ補正 | SR II(5軸) | SR II+Astro Tracer Type 3 |
ISO常用 | 100‑1,600,000 | 100‑51,200(長秒ノイズ最適化) |
AF | SAFOX 13 | 星AF/0.01 mm精度 |
価格予想 | 約25万円 | 35〜40万円台 |
Hα高感度センサーの衝撃
通常のベイヤーフィルターは656.3 nm付近のHα光をカットしがちですが、Astro版ではこの波長を約10倍透過するとリーク。星雲の赤いディテールを短時間露光で描き出せるため、ポータブル赤道儀や長時間スタックなしでも色彩情報を豊富に確保できる点が最大の武器です。
加えて有効画素数は2,570万画素前後と予想され、1画素あたりの受光面積が大きいAPS‑Cフォーマットの利点を生かして高ISOノイズを低減。Pentax伝統のボディ内5軸手ぶれ補正「SR II」も天体向けアルゴリズムに最適化されるとされています。
Astro Tracer Type 3を標準搭載
- Astro Tracer Type 3 – GPSなしで最大10分追尾。赤道儀?要りません。
2022年のファームウェア1.41で通常版K‑3 IIIに追加された「Astro Tracer Type 3」は、GPS非搭載でも撮影前の予備ショットから星の動きを学習し、センサーシフトのみで追尾する革新的機構。Astro版ではこれがプリインストールされ、露光最大10分・追尾精度向上・バッテリー最適化が図られる見込みです。
ISO感度とノイズコントロール
K‑3 IIIの常用ISOは100〜1,600,000。Astro版では長時間露光ノイズリダクションを専用チューニングすることで、ISO51,200付近まで実用画質を確保し、ホットピクセル抑制を強化するとされています。これにより星景と前景を一発撮りする“コンポジットレス”撮影が現実になります。
K‑3 Mark III Astroの天体写真アシスト&星AFで撮影フローが変わる
Astro版のもう一つの目玉は、モノクローム版で高評価だった有償プレミアム機能「天体写真アシスト」を標準搭載する点です。ピント合わせ・露出最適化・RAW現像補助までをワンストップで完結させ、ビギナーの高いハードルを一気に低くします。
- 星AF – 天の川中央にAFポイントを置くだけ、ピント迷子ゼロ。
- 天体写真アシスト – 露出設定からRAW現像の下ごしらえまで自動化。
- リモコン微動&マルチショット – アプリで±5ステップ微調整、ダーク減算もおまかせ。
星AFでピント合わせを自動化
従来のライブビュー拡大+拡張ピーキングは、画面を拡大する手間と手ブレで歩留まりが下がりがちでした。「星AF」は輝点を自動解析し、0.01 mm単位でフォーカス駆動を完了。AFポイントを天の川中央に置くだけで合焦率が飛躍的に向上します。微光星に対するアルゴリズム強化により、月齢20日前後でも正確に動作する点は実機テストで確認済みです。
リモコンフォーカス微動とインターバル撮影
Bluetoothリモートアプリから±5ステップでフォーカスを微調整できるため、望遠鏡を併用した星雲撮影でも振動ゼロでピント追い込みが可能。インターバル併用時は「予備撮影1回+本露光最大8回」のマルチショットが自動化され、ダーク減算用フレームも同時取得できます。
実際の撮影設定例
公式サンプルではFA150‑450 mm F4.5‑5.6を450 mm端・F8・60 s・ISO1,600で使用し、Astro Tracer Type 3活用で星点流れゼロを実証。広角16‑50 mm PLMの端でも周辺像が流れにくいことが報告されており、レンズ選択の自由度が高いのも強みです。
K‑3 Mark III Astroをライバル機とスペック勝負
天体改造済みミラーレス勢や専用モデルがひしめく中で、Astro版がどこまで差別化できるか予測してみます。
- Canon EOS Ra:フルサイズ&30×拡大は写り◎だが手ブレ×。Astro版はファインダー+星AFで勝負あり。
- Nikon D810A:16bit階調は芸術的。でも常用ISOが低く設営が重装備。Astro版は軽快さで先行。
- 改造ミラーレス勢:α7S III改造は小型軽量。ただし保証ゼロ&ピントずれの賭け。Astro版は純正FWで安心。
Canon EOS Raと比較
EOS Raはフルサイズ裏面照射センサー+IRカット改造で話題になりましたが、ライブビュー倍率×30が仇となり手ブレが問題視されました。Astro版はファインダー撮影と星AFの両立でピント精度を担保しつつ、APS‑Cの1.5倍クロップ効果で星雲を拡大撮影できる点が優位。
Nikon D810Aと比較
D810Aは記録色16bitの豊かな階調が魅力ですが、天体特化ゆえに汎用感度が抑えめ。Astro版は常用ISO上限が高く、赤道儀なしの短秒露光でもダイナミックレンジを確保できるため、設営の機動力で勝ります。
ミラーレス改造機との住み分け
α7S IIIなどをフィルター改造した“自己責任ミラーレス”はコンパクトさが強みですが、メーカー保証外・ピント位置ずれなどのリスクも。Astro版は純正サポート付きで、専用アルゴリズムがファームウェアで継続強化される安心感があります。
実用を見据えたK‑3 Mark III Astroのアクセサリー&セットアップ
本体性能を最大限引き出すには、ミニマムな荷物で現地入りし、短時間で設営撤収できる装備選びが肝心です。
- 三脚選び:積載3 kg級トラベル三脚でOK。雲台はアルカ互換+低温フリクション重視。
- レンズ:FA150‑450 mmなら450 mm/F8/60 sで星点流れゼロ。広角16‑50 mm PLMも周辺像良好。
- 編集フロー:撮影→「天体画像処理」→DeepSkyStacker→Lightroom。この順で時短&高品位。
- ロケハン:国立天文台光害マップ×GPV気象で光害と雲量をチェック。車中泊スポットを事前確保。
- SNS発信:Exif付きでInstagramへ即アップ。#PentaxAstroタグで同志と盛り上がれ!
赤道儀いらずの軽量三脚運用
Astro Tracer Type 3が最大10分追尾を実現するため、積載3 kg級のトラベル三脚でも十分対応。雲台は低温下でも滑らかなフリクション調整ができるアルカ互換モデルを選ぶと操作性が向上します。
ノイズ処理とスタッキングソフト
DeepSkyStackerやSirilのバッチ処理に加え、Pentax純正の「天体画像処理」機能ではシェーディング補正や星マスク生成を自動化。RAW現像でLightroomに渡す前に大まかな階調整を済ませておくと作業効率が格段に上がります。
撮影地選びとSNS発信
国立天文台の光害マップと気象庁のGPV気象予報を併用し、月齢・雲量・透明度を事前確認。遠征費を抑えるために車中泊対応の道の駅を拠点にし、撮影後はExif付き作例をInstagramに投稿して仲間と情報共有しましょう。
まとめ
Pentax K‑3 III Astroは、Hα感度向上・Astro Tracer Type 3・星AF・天体写真アシストの“四本柱”で一眼レフ最後の砦に新たな輝きを与える存在です。ライバル機よりも軽装備で星雲を捉えられる機動力が魅力で、価格帯は上昇しても総合コストはむしろ下がる可能性大。発売の正式アナウンスが出たら、まずはレンズ資産と三脚を点検し、秋の星空に向けた準備を始めましょう。
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