鏡野公園

鏡野公園は、川沿いの斜面に桜やツツジが連なる花の名所で、遊歩道や小橋が作るリズムが写真を導く。春は満開の桜、初夏はツツジと新緑、夏は木陰とせせらぎ、秋は紅葉、冬は霜と静けさが被写体。広角で川と斜面、空をレイヤーに重ね、望遠で花の帯だけを圧縮すればグラフィカル。曇天や小雨は色が均一にのり、PLで照り返しを抑えると花びらと苔の階調が豊かに表現できる。朝夕の斜光は立体感が増し特に狙い目。橋上からの俯瞰も効果的。雨後は花弁の水滴が煌めく。足元の石段や手すりを斜めに走らせると構図が締まり、園全体のリズムが画面に宿る。