としまえん

かつて都内屈指の遊園地として親しまれたとしまえんは、閉園後も残るカルーセルエルドラドや広々とした桜並木、季節ごとに表情を変えるプール跡地など、レトロと静寂が同居する独特の撮影フィールド。緑に覆われた古いアトラクションは時間の経過を物語り、夕暮れ時にはノスタルジックな光が差し込みフィルム風の作風にも最適。廃墟感と郊外の開放感を同時に収められる。春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉と、閉園後でも自然は豊かに彩り、四季を通じて色彩のグラデーションを楽しめる。被写体のポートレート撮影では、朽ちたフェンスやレンガ壁が絶妙な背景となり、ストーリー性を高めてくれる。