目黒十五庭

目黒十五庭は、住宅街に点在する小さな庭や緑地を点で巡る回遊型の景観群。石畳、ベンチ、植栽、水場が各所に配され、季節で色が変わる。広角で小径のカーブや塀をリーディングラインに使えば、都心でも奥行きのあるスナップに。マクロで葉や苔を拾い、望遠で窓や門を切り取れば、生活と緑が重なる抽象的な画にもなる。時間帯で人の流れが変わるので、朝は静寂、夕方は帰宅風景と絡めて表情を撮り分けたい。雨上がりは路面や石の反射が美しく、低い目線で濡れた質感を強調すると都市の呼吸が写る。歩きやすい靴で小さな庭を連ね、物語のようにカットを積み重ねよう。