小宮公園

八王子の里山環境を残す雑木林の公園で、コナラやクヌギが作る木漏れ日が美しい遊歩道が迷路のように続く。4月は新緑、5月〜6月はホタル、秋は紅葉、冬は霜をまとった落ち葉が織りなす絨毯と、四季の変化が写真に深みを与える。弁天池では静かな水鏡に映り込む樹影を狙え、早朝は霧が立ち込め幻想的。野鳥も多く、望遠レンズ一本で森の生命感を切り取れる。林床にはスミレやカタクリが群生し、マクロで色彩と質感を探求する楽しみも。木道やベンチの朽ちた質感は、雨上がりにしっとりと濃度を増し、陰影が深まる。夕方には木洩れ日が黄金色になり、逆光のポートレートも映える。