武尊山(利根郡みなかみ町藤原)

同じ武尊山でも、冬から早春にかけての雪山シーズンは表情が一変します。稜線は雪庇が発達し、真っ白な起伏が連続するため、斜光の入る朝夕には陰影がくっきりと浮かび上がり、モノトーンの世界を強調した作品づくりに最適です。バックカントリースキーヤーやアルピニストのシルエットを小さく入れるとスケール感が際立ち、広角で空を大きく取り入れれば、厳しさと開放感が同居した一枚になります。夜は山小屋の灯りと星空を重ね、冬ならではの透明感ある星景撮影も楽しめます。厳冬期は技術と装備が必須なので、安全を最優先に構図選びをしたい山です。