白髪山

白髪山は高知県香美市と本山町の境に立つ標高一七七〇メートルの山で、石灰岩が露出した白い岩稜とシコクシラベの原生林が独特の雰囲気を醸し出す名峰。山頂稜線はゴツゴツした石灰岩と低い笹原が続き、晴れた日は剣山系から石鎚山、土佐湾方面まで大きなパノラマが開けます。初夏にはアケボノツツジやシャクナゲが彩りを添え、秋はブナの黄葉と岩肌のコントラストが美しい。ガスが流れると石灰岩が薄く浮かび上がり、モノトーン寄りの現像とも相性抜群です。広角で稜線のうねりと空を、望遠で岩の造形や遠景の峰々を切り取れば、四国らしいワイルドな一枚に仕上がります。