虚空蔵山

虚空蔵山(長崎)は大村湾と多良山系、長崎空港方面まで一望できる展望の名所で、山頂の虚空蔵堂と鳥居がシルエットの良いアクセントになる。春は山桜と新緑、夏は入道雲、秋は茜色に染まる湾と漁火、冬は澄んだ空気で滑走路の光までくっきり。広角で社と空、湾のカーブを大胆に入れ、望遠で橋や飛行機の離着陸、街の光跡を圧縮すると動きのある一枚に。青の時間は色温度を低めにして群青を引き立て、露出ブラケットで街灯りと夕空の階調を丁寧に拾えば、港町と空のドラマを余さず記録できる。