五社山

五社山は会津美里町と会津坂下町にまたがる標高約723mの里山で、その名の通り山域に点在する社や祠が特徴的な信仰の山。山頂からは会津盆地と周囲の山並みが広く見渡せ、磐梯山や飯豊連峰のシルエットを背景にした俯瞰カットが狙える。春は新緑と山桜、初夏は田んぼに水が入り空を映すパッチワーク、秋は稲穂の黄金色と紅葉が盆地を彩る。広角で社と空、盆地を大きく構え、望遠で曲がりくねる阿賀川や集落を圧縮すると、会津らしい穏やかな時間が写真に宿る。朝夕の柔らかな斜光を選べば、里山と信仰の関係がより印象的に浮かび上がる。