羽越本線

日本海の荒波と断崖をかすめながら新潟・秋田を結ぶ羽越本線は、海岸線と田園、鳥海山を一度に写し込める日本屈指のフォトジェニック路線。特に勝木〜府屋間では車窓すれすれに広がる碧い海が列車側面に反射し、夕刻には黄金の反射光がレールを染める。冬は飛沫氷をまとった岩礁と日本海の鉛色、真紅の国鉄色特急が織り成すドラマチックな画が生まれる。駅間距離が長く俯瞰ポイントも多いため、遠景で列車を小さく配置して季節の色を主役にする構図がおすすめ。列車待ちの間も波打ち際の長秒撮影で風景写真が楽しめる。道の駅笹川流れ周辺の高台は車アクセス良好で、波しぶきと列車を同時に狙える貴重なポイントだ。