夕立受山

瀬戸内の多島海と夕陽を一望できる名所。日没前後は島々が層をなし、海面の反射が点描のように輝く。春は霞みの柔らかさ、夏は雲の造形、秋は澄んだ空と赤い光芒、冬はクリアな輪郭が美しい。手前の木柵や小道、航路標識を前景に入れると時間の流れが写る。広角で空の広さを、望遠で島影を圧縮してドラマチックに。逆光で白飛びしやすいので段階露出と露出補正をこまめに、三脚が安心。雲が焼けるかは高層の雲量次第。日没30分前から色が転ぶので構図を決めて待ちたい。海風で三脚が揺れやすいので脚は低く、NDで水面を平滑化すれば島影が際立つ。PLは角度でムラが出るため効きを弱め、色温度をやや低めにすると瀬戸の青が締まる。