桃岩

桃岩は、桃のような丸みを帯びた岩体が印象的で、見る角度と光で“やさしい巨岩”にも“荒々しい岩壁”にも変わる。広角で岩の輪郭と周囲の風景を整理し、手前に岩片や草を置いて奥行きを作るとスケールが出る。望遠では岩肌の割れ目や縞、苔の付き方を切り取って質感勝負。朝夕の斜光は凹凸の影が伸び、雨上がりは岩が黒く艶めいて渋い。風が強い日は雲が速いのでNDで1〜2秒、空を少し流すと非日常感が増す。人物を点景に入れると巨大さが一発で伝わり、冬は低い光で輪郭がキリッと締まる。日没後のブルーアワーはシルエットが強く、モノクロでも線と面が生きる。足元が不安定な場所は無理をせず、安全第一で。