男沼

土湯温泉の奥にある静かな沼で、男沼〜仁田沼〜女沼へ抜けるハイキングコースが魅力。山津波で生まれたともいわれ、森に抱かれた水面の静けさが写真向きです。新緑は柔らかく、初夏は水芭蕉など高原の草花が効き、秋は周囲が一気に染まって“森の鏡”になります。風が止むと完璧な反射になり、木立を上下対称に置くと気持ちいい。苔むした倒木や水際の草を前景に入れると立体感が増し、曇りの日はコントラストが落ちてしっとり表現向き。5月頃は周辺のヤマツツジも彩りになり、季節の層が厚く写せます。湖畔の木漏れ日を逆光で拾うと、空気が瑞々しく写ります。