南郷神門の雲海

南郷神門の雲海は、谷から湧き上がる霧の上に鳥居や社叢が浮かぶ幻想的な光景で、日の出前後の短い時間だけ現れるドラマです。高台から広角で構えると、雲の海に浮かぶ島のような森と社が一枚に収まり、遠くの山並みが背景のレイヤーになります。望遠で鳥居付近だけを切り取れば、神域だけが空中に浮かんだような不思議なカットに。光の色が変わるにつれ霧の濃さも刻々と変化するので、露出を微調整しながら連写気味に追いたいシーンです。地上の集落の灯りがわずかに透けるタイミングを狙うと、祈りと暮らしの距離感も写し込めます。季節や前日の天気で出方が変わるので、通って条件読みを覚えると成功率が上がります。