只見川川霧

只見川川霧は、山あいの谷底を流れる川が冷えた空気に包まれ、線路や橋脚だけが霧の上に浮かぶような幻想的な光景です。展望台から望遠で川筋を圧縮すると、霧が織りなすレイヤーの中に鉄橋や列車が浮かび上がり、時間帯によって全く違う表情を見せます。晴れた日の夜明け前後が狙い目で、刻々と変わる霧の形を連写で追えば、東北を代表するドラマチックな“朝の一瞬”を捉えられます。列車を入れるなら時刻表を事前チェックし、通過前後の数分に集中して構図を固めておくのがコツ。霧の濃さで露出も大きく変わるので、ヒストグラムを見ながらブラケット撮影しておくと後処理の自由度が増します。