美唄屯田兵屋

美唄屯田兵屋は、開拓期の暮らしを伝える簡素な住まいで、木の素朴さと生活の痕跡が写真の主役になります。外観は広角で空の広さと敷地の余白を入れると北海道らしさが出て、標準〜中望遠で板壁の節や釘跡、建具の金具を寄りで拾うと時間が濃く残ります。冬は雪が輪郭を引き締め、白い外光が室内を柔らかく回すので階調が整う好条件。夏は強い日差しで影が濃く出るため朝夕が狙い目です。周囲の草花や霜を前景に置けば季節感が増し、人物を小さく入れると当時の生活スケールまで伝わります。雨上がりは木部の色が深まり、モノクロでも素材感が映えます。