旧遷喬尋常小学校

旧遷喬尋常小学校は、長い廊下と大きな窓が生む遠近感が圧巻の木造校舎で、光そのものが被写体になります。広角で消失点を強調し、標準〜中望遠で床板の艶、机や黒板、階段手すりの擦れを拾うと“学びの時間”が立ち上がります。曇天は室内が均一に回って撮りやすく、雨の日は床の反射が最高の演出に。夕方の斜光が窓枠の影を長く伸ばし、ノスタルジーを深めます。教室の小物を前景に置いて奥行きを作ったり、人物を小さく入れてスケール感を出したりと、構図の遊びが効くスポットです。シャッター音さえ懐かしく感じる場所。木の匂いまで写す気持ちで。モノクロも相性抜群。