丸出山砲台観測所跡

丸出山砲台観測所跡は、苔むしたコンクリートと錆びた手すり、割れた窓枠が残る廃墟系ロケーション。曇りや霧の日はコントラストが落ち、コンクリートの質感と蔦の緑がじわりと浮かびます。広角で狭い通路や観測窓越しの海を入れると、視線が自然と奥へ導かれる一枚に。安全に注意しつつ、中望遠でクラックやボルト跡へ寄れば、戦争遺構ならではの時間の重さを静かに写し取ることができます。ローキー仕上げで空気の冷たさまで表現したい場所です。標準ズーム一本でも構図を工夫すれば飽きずに撮影でき、通いながら季節ごとの表情を撮り集めたくなる場所です。