堀川戎神社

商都の空気が濃い戎さまは、提灯・のぼり・奉納札など“情報量の多さ”が魅力。普段は引き算で鳥居と社殿を端正に、賑わう時期は人の流れを1/10秒前後で少し流して“熱量”を写すのが楽しい。広角で路地の近さを活かし、標準〜中望遠で熊手や絵馬、鈴緒の擦れを切り取れば物語が深まる。雨上がりは路面反射が映画っぽく、ブルーアワーは灯りと空色で情緒満点。露出は提灯の白飛びに注意し、背景を少し落として色を守ると締まる。寄りは手元の小物、引きは提灯の面積で“賑わい”を表現。冬の冷たい空気と暖色の灯りが特に相性が良い。