湯島天満宮

受験の神様として賑わう湯島天満宮は、梅の季節が圧倒的に絵になる。2〜3月、紅白の梅が社殿と提灯を包み、雨粒のついた花を望遠で切り取れば上品。広角で鳥居から拝殿へ続く線と人波、標準で撫で牛や絵馬、望遠で花越しの扁額や鈴緒を狙うと記事が締まる。夕方は灯りがにじみ、夜梅もフォトジェニック。混雑時は低速で人を流し、花と社だけを止めると“祈りの熱”が写せる。梅が終わっても新緑や秋の黄葉、受験シーズンの絵馬の壁が被写体。雨上がりの石畳反射や、鳥居の影を活かすと都会でもしっとり撮れる。朝いちが狙い目。縦位置も◎。