神明社(福生市福生)

街のスピード感の中に残る鎮守で、鳥居をくぐると音が一段落ちる感じが面白い。石畳や小さな社殿、社号標の刻字が“東京の静けさ”を作ります。春は若葉、夏は夕立後の濡れた石が渋く、秋冬は空気が澄んで輪郭が端正。広角で周囲の街並みを少し残し、50〜85mmで狛犬や鈴緒、木目の傷、手水の波紋を切り取ると密度が上がる。小さな境内ほど水平垂直が効くので柱を真っ直ぐに。季節の花や落ち葉を前ボケにして背景を整理すると“都会の森”感が出ます。周辺の看板や車は画面端に寄せて整理し、参道のラインを主役に。夕方は西日で石の凹凸が立つので、影を恐れずに撮ると締まります。