永代寺跡

深川の街角に残る永代寺跡は、石碑と周囲の川・橋・ビル群が同居する“江戸と東京の重ね撮り”に向くスポット。朝は人が少なく刻字が読みやすい光、夕方〜青い時間は水面の反射と街灯が写真を仕上げる。35mm前後で石碑と街並みを同居させ、50〜85mmで苔や欠け、文字の影を丁寧に。雨上がりは石が黒く締まり、濡れた路面の映り込みも加点要素。橋を背景にすると“永代”の言葉が効く。長秒で人流を薄めれば、都会の喧騒の中に余白が一枚だけ残る。春は近くの桜や川面の花筏を前景にすると季節が乗る。橋のアーチをフレームに使うのも手。