夏目漱石旧居跡（猫の家）

夏目漱石旧居跡（猫の家）は、文学の気配を街の中で拾える“静かな被写体”。建物の輪郭や門まわり、案内板などを標準〜中望遠で整理して撮ると、日常に混ざる記念性が出ます。雨の日は路面の反射が情緒を足し、夕方は暖色の光でレトロ感が増す。細部の木目や金具、影の形を切り取れば作品寄りにも。周辺の路地の曲がりや電線、植栽を“あえて少し”入れると、現在の東京に残る痕跡として写せます。人物を入れるなら背中を小さく、読み終えた余韻のような間を残すと◎。35mm前後でスナップ、望遠でサインだけを抜く、の二段構えが楽しいです。