鏡野町のシャクナゲ

鏡野町のシャクナゲは、山あいの斜面や渓谷沿いをピンクや白の花房が埋め尽くし、新緑と岩肌、沢の流れが一体となった立体的な景観が魅力です。遊歩道からは、足元のシャクナゲを大きく前景に、奥に山並みや杉林を重ねる構図が組みやすく、広角でハイキングの高揚感ごと切り取れます。曇天の日は花色が濁りにくく、花弁のグラデーションも丁寧に写せるので、やや明るめの露出で柔らかなトーンに仕上げたいところです。マクロで一房に寄れば、しべの表情まで作品になります。背景に沢筋や岩場を少し入れると、花の華やかさだけでなく、山奥ならではのワイルドさも伝わり、旅情ある一枚に仕上がります。