立待岬

津軽海峡に突き出た断崖から函館市街の夜景、大森浜の弧線、遠く下北半島までも一望できる絶景岬。夏はハマナスの紅い花と碧い海のコントラスト、冬は荒波と雪が織りなすモノクロームが写真心を刺激する。朝日で黄金に染まる海面、夕刻の漁火、満月が海路を照らす瞬間など光の変化が劇的で、広角レンズで大胆に切り取るも良し、望遠で灯台や航路標識を切り取るも良し。アイヌ語由来の名が示す歴史的背景や石川啄木の墓所も構図のアクセントになり、観光と撮影を同時に満喫できるスポットだ。車両通行止め期間は徒歩で静寂に包まれる岬を独占でき、三脚を据えて長秒撮影にも最適。