大久保のヒノキ

宮崎県椎葉村の大久保のヒノキは、国指定天然記念物にもなっている樹齢約800年の巨木で、幹周り9m超、樹高32m、枝張りは東西32m・南北30mに及ぶ日本有数の大ヒノキです。山腹の静かな集落の奥、苔むした斜面から複雑に絡み合った幹が立ち上がる姿は圧巻で、広角レンズで根元から見上げれば、四方に伸びた枝ぶりが空を埋め尽くすダイナミックな構図が決まります。周囲を一周できるので、逆光でシルエットを狙ったり、側面から幹のうねりを強調したりと、角度ごとに表情が変わるのも撮影意欲をそそるポイントです。深い森の静けさと、この木だけが放つ生命感を対比させて切り取りたいスポットです。