皇居東御苑の梅

皇居東御苑の梅は、本丸と二の丸を結ぶ梅林坂一帯に約百本の梅が並び、城跡の石垣や土塁、遠くにのぞく高層ビル群と組み合わせて撮れる都心ならではの被写体です。白梅と紅梅が混ざる坂道を見上げれば、枝先のシルエットが空を覆い、雪が積もったような柔らかなトーンに。望遠で花の密度を圧縮したカットと、広角で石垣や堀と一緒に写すカットを撮り分けると、江戸城の歴史と季節感の両方が伝わるシリーズになります。見頃は例年2月中旬前後で、朝の澄んだ空気の時間帯なら人も少なく、柔らかな逆光で花びらの透け感を狙いやすくなります。