イワウチワ(西白河郡西郷村真船)

イワウチワ(福島)は、残雪の山地林床に早春いち早く咲く小さな山野草で、淡いピンクのフリル状の花びらが特徴です。落ち葉の茶色と芽吹き前の森の暗さが背景になることで、花の柔らかな色がより際立ちます。ミラーレスにマクロレンズを組み合わせ、地面すれすれのアングルから群落を狙うと、ふんわりとした前ボケが生きた写真に。株を踏まない位置から三脚を低く構え、少し絞って数輪をシャープに写せば、素朴ながら凛とした表情を引き出せます。登山道脇から離れすぎず、群落全体を俯瞰するカットと寄りのカットを撮り分けると、記録性と作品性の両方を押さえられます。