開陽台展望館

開陽台展望館は、地平線が円弧を描くように広がる大地を見渡す道東屈指の展望地。未舗装路や一直線の道を導線に広角で空を大きく、望遠で牧草地の幾何と点在する牧舎を圧縮すれば抽象的。放射冷却の朝は雲海、夜は満天の星と薄明のグラデーションが美しい。風が強いので三脚は低く、NDで雲をわずかに流すと時間の気配がのる。薄曇りは階調が豊かで草の色が締まる。夕暮れは地平の橙と空の蒼が溶け合い、点在する光が星のよう。路肩のガードレールや牧柵を導線に、前景に草花を添えるとスケールが整う。夜は微光の集落と星を重ね、比較明で軌跡も表現可能。防寒と防風は万全に。