吉井いしぶみの里公園

吉井いしぶみの里公園は、句碑や歌碑、石標が点在する緩やかな丘の史跡公園。春は山桜と若葉、秋は落ち葉と長い影が碑の文字を引き立てます。碑を小さく前景に置き、園路や柵をリーディングラインに広角で空と斜面を大きく入れると奥行きが整う。薄曇りは石と苔の階調が豊かで、モノクロも好相性。解説板を小さく添えると記録性が増し、静謐なトーンで仕上がります。朝夕の斜光は刻字の陰影が立ち、紙背のような質感が出ます。色温度をやや下げれば空の青が冴え、モノクロでは形の強さが際立つ。人物は小さく背中だけを添え、歴史の時間を乱さない距離感で。通い撮影で同じ碑を四季で重ねると面白い。