人物撮影で、なめらかなボケと緻密なピント面が立体感を生み、表情の微妙な陰影まで自然に瑞々しく描き出し、豊かな印象。コントラストは落ち着き、色乗りは濃すぎないため、肌の階調が自然に転びやすく、白や黒も飽和しにくく、上品にまとまる。周辺までの均質性も高く、開放でもコクのある描写で主題をきちんと際立たせ、清潔感のあるヌケで背景の情報を整える。逆光でも粘りがあり、ハイライトの滲みをほどよくまとめて、柔らかな雰囲気を演出し、白飛びを抑えつつ立体感を保てるのも魅力。静かなAFとしっとりしたMFリングは操作感上質で、動画でも画角の変化を抑えた表現に役立ち、収録でも扱いやすい安心感がある。