
ニコン Z5IIに公式FW Ver.1.20配信、ISO低速限界やWi-Fi常時有効など改善




ニコンは2026年8月18日、フルサイズミラーレス「Z5II」向けに、ファームウェア「C」Ver.1.20を公開しました。静止画のオートISO運用に関わる低速限界設定の範囲変更をはじめ、名称変更(Cloud Picture Control→Imaging Recipe)、表示・ネットワーク周りの追加項目、動画の絞り制限撤廃などが含まれます。
この記事のサマリー

Z5II向けにFirmware「C」Ver.1.20が公式配信され、静止画・動画・操作・表示・ネットワークに更新が入りました

対象はC:Ver.1.00〜1.11で、更新ファイルは「Z5_2_0120.bin」(約103.68MB)です

低速限界設定の範囲変更や、Cloud Picture Controlの名称変更(Imaging Recipe)が大きなトピックです

更新時はNIKKOR Z以外のレンズ、FTZ II / FTZ以外のアダプターを装着しない注意があります

C:Ver.1.00から更新した場合、SnapBridgeは再ペアリングが必要になる場合があります
Firmware「C」Ver.1.20の配信概要(対象・ファイル情報)

ニコンのニコン ダウンロードセンターでは、Z5IIのファームウェア「C」をVer.1.20へ更新するソフトウェアが案内されています。対象機種はZ5IIで、対象となるカメラ内のバージョンはFirmware「C」Ver.1.00〜1.11です。
更新ファイルは「Z5_2_0120.bin」、容量は約103.68MBとされています。すでにカメラのファームウェアがVer.1.20になっている場合、追加の更新作業は不要です。また、Ver.1.20への更新には過去バージョンでの変更内容も含まれる、と明記されています。
Ver.1.20で入った主な変更点(静止画・操作・表示・ネットワーク・動画)
Ver.1.11からVer.1.20への変更点は、撮影メニューの設定範囲調整、クラウド系機能の名称整理、セットアップメニューやネットワークメニューの項目追加、そして動画モードの制限緩和まで幅広く並びます。機能の増加というより、日常運用で「不便だったところの手当て」が複数入った印象の更新です。
分類 | Ver.1.11→1.20の変更点(公式記載) |
|---|---|
静止画 | [ISO感度設定]>[低速限界設定]で設定できる値の範囲を変更 |
静止画/動画(ピクチャーコントロール関連) | [Cloud Picture Control]の項目名を[Imaging Recipe]に変更、関連メニュー名も変更 |
操作 | [フォーカス位置の記憶]に[ユーザーセッティング登録時]を追加 |
表示 | [セットアップメニュー]に[モニター表示の自動切り換え]を追加 |
ネットワーク | [Wi-Fi接続(アクセスポイントモード)]に[Wi-Fi常時有効]を追加、FTP接続に[無通信時のタイムアウト]を追加 |
その他(動画) | 動画撮影時のシャッタースピード優先モードで、絞り値の制限を撤廃 |
低速限界設定は、P/AモードでオートISOを使う際、ISO感度を上げ始めるシャッタースピードの目安を決める項目です。Ver.1.20では設定可能な範囲が変更され、現在の案内では1/8000秒〜30秒から選べます。なお、設定した上限ISOで適正露出が得られない場合は、指定した低速限界よりシャッタースピードが遅くなることがあります。
更新時の注意点:装着条件とSnapBridgeの再ペアリング
今回の更新で特に見落としやすいのが、アップデート作業中の装着条件です。案内では、故障の原因になる可能性があるとして、更新時にNIKKOR Zレンズ(Zマウント)以外のレンズ、またFTZ II / FTZ以外のマウントアダプターを装着しないよう注意されています。サードパーティ製レンズや別規格アダプターを常用している方ほど、更新作業だけは構成を変える必要があります。
もう一点はSnapBridgeの挙動です。Firmware「C」Ver.1.00からバージョンアップした場合、SnapBridgeに登録していたカメラが自動接続されなくなるケースがあるとされています。これはC:Ver.1.01で対応した「カメラ名表示の変更」に伴う正常な現象と説明されており、SnapBridge側でカメラの解除を行ってから再ペアリング(Bluetooth)する流れになります。
更新手順は“PC+カード”方式:つまずきやすいのはルート直下
更新はメモリーカード経由で行い、カードリーダーとパソコンが必要です。大まかな流れは、PCに「Z5_2_0120.bin」をダウンロードし、カメラでフォーマットしたメモリーカードのルートディレクトリ(一番上の階層)へコピーしてから、カメラの[セットアップメニュー]>[ファームウェアバージョン]で実行します。
注意したいのは、binファイルをフォルダの中に入れるとカメラが認識できない点です。撮影データ用にフォルダ整理する癖がある人ほど、更新作業のときは“ルート直下に1ファイル”の形にしておくと迷いにくいでしょう。更新完了メッセージ後は電源をOFFにしてカードを抜き、カメラ側の表示でVer.1.20になっているか確認します。
ニコン Z5II用ファームウェアC:Ver.1.20の更新内容まとめ
ニコン Z5IIのFirmware「C」Ver.1.20は、対象がC:Ver.1.00〜1.11で、更新ファイルは「Z5_2_0120.bin」(約103.68MB)です。低速限界設定の範囲変更、Imaging Recipeへの名称変更、フォーカス位置の記憶やモニター表示の追加、Wi-Fi常時有効やFTPタイムアウト追加、動画SS優先での絞り制限撤廃が案内されています。更新時はレンズ・アダプターの装着条件と、SnapBridgeの再ペアリングが必要になる場合がある点を先に押さえておくと安心です。
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