
【2026年版】Nikon Z 50とZ 30を徹底比較|写真・動画の違いと選び方








Nikon Z 50とZ 30は、有効2,088万画素・23.5×15.7mmのDXフォーマットCMOSセンサーという公表仕様と、画像処理エンジンEXPEED 6が共通するミラーレスカメラです。静止画の基本画質は近いものの、Z 50は電子ビューファインダー(EVF)と内蔵フラッシュを搭載し、Z 30はバリアングルモニター、長時間記録、USB給電、RECランプに対応しています。なお、Z 50は2019年11月22日発売の旧製品で、後継機のZ 50 IIは2024年12月13日に発売されました。この記事では、Z 50を所有している人や流通在庫・中古品を検討している人に向けて、Z 30との違いを写真、動画、携帯性、価格の観点から解説します。新品のEVF搭載DX機を探している場合は、Z 50 IIも比較候補に加えてください。
この記事のサマリー

Z 50とZ 30はセンサーの公表仕様と画像処理エンジンが共通しており、静止画の基本画質は近い

Z 50はEVFと内蔵フラッシュを備え、屋外での写真撮影や望遠レンズを使う場面に向く

Z 30は長時間記録、USB給電、RECランプに対応し、Vlogや定点収録に取り入れやすい

モニターはZ 50がチルト式、Z 30がバリアングル式で、三脚を使った自撮りではZ 30のほうが画面を見やすい

Z 50は旧製品のため、流通在庫や中古品の状態、保証、付属品を確認し、新品購入ではZ 50 IIとも比較する
Nikon Z 50とZ 30はどちらを選ぶべきか

Nikon Z 50とZ 30は静止画の基本画質が近いため、電子ビューファインダー(EVF)、モニター、動画の記録時間、電源の違いから選ぶと整理しやすくなります。写真を中心に撮るのか、自撮りや長時間の動画収録を重視するのかを考えましょう。
写真撮影が中心で、屋外や望遠撮影でもファインダーを使いたい人にはZ 50が候補です。EVFがあるため、背面モニターに周囲の光が映り込む場面でも構図を確認しやすくなります。さらに、必要に応じて使える内蔵フラッシュも備えています。
自撮り動画や定点収録が中心なら、Z 30が向いています。横開きのバリアングルモニターとRECランプによって、自分の位置と録画状態をカメラの前から確認できます。また、USB給電とZ 50より長い動画記録時間に対応するため、講義や対談にも取り入れやすい機種です。
Z 50とZ 30の比較早見表
両機のうち、撮影方法に直接関わる装備をまとめました。細かな数値や共通仕様は、後述する主要スペック比較表で確認してください。
項目 | Z 50 | Z 30 | 選び分け |
|---|---|---|---|
EVF | あり | なし | ファインダーを使って撮るならZ 50 |
モニター | チルト式 | バリアングル式 | 三脚を使った自撮りではZ 30 |
動画記録時間 | 最長29分59秒 | フルHD 24p/25pで最長125分、4Kは約35分が目安 | フルHDで30分を超える収録ならZ 30 |
USB給電 | 非対応 | 対応 | 外部電源を使いながら撮影するならZ 30 |
RECランプ | なし | あり | カメラ前面から録画状態を見たい場合はZ 30 |
内蔵フラッシュ | あり | なし | 内蔵フラッシュが必要ならZ 50 |
※Z 30の最長125分は、フルHD 24p/25p、常温25℃での数値です。設定、バッテリー残量、カメラ内部の温度によって記録時間は変わります。
主要スペック比較|共通点と装備の違い

Via: Digital Camera World(Z 50)

Via: Digital Camera World(Z 30)
Nikon Z 50とZ 30は、センサーの公表仕様、画像処理エンジン、ISO感度、AFポイント数、連写速度が共通しています。ただし、EVF、モニターの可動方式、内蔵フラッシュ、動画の最長記録時間、USB端子には違いがあります。まずは主な仕様を一覧で比べてから、自分の撮影方法に必要な装備を整理しましょう。
Z 50とZ 30の主要スペック比較表
両機の基本性能と装備の違いをまとめました。約11コマ/秒の連写は「高速連続撮影(拡張)」使用時の最大値なので、通常の高速連続撮影と分けて確認してください。
項目 | Z 50 | Z 30 |
|---|---|---|
発売日 | 2019年11月22日 | 2022年8月5日 |
製品区分 | 旧製品 | 現行製品 |
センサー | 23.5×15.7mm CMOS、DXフォーマット | 23.5×15.7mm CMOS、DXフォーマット |
有効画素数 | 2,088万画素 | 2,088万画素 |
画像処理エンジン | EXPEED 6 | EXPEED 6 |
ISO感度 | ISO 100~51200、拡張ISO 204800相当 | ISO 100~51200、拡張ISO 204800相当 |
ボディ内手ブレ補正 | なし | なし |
レンズ内手ブレ補正 | VRレンズ装着時に対応 | VRレンズ装着時に対応 |
AF方式 | ハイブリッドAF | ハイブリッドAF |
AFポイント | 209点 | 209点 |
高速連続撮影 | 約5コマ/秒 | 約5コマ/秒 |
高速連続撮影(拡張) | 最大約11コマ/秒 | 最大約11コマ/秒 |
EVF | 0.39型、約236万ドット | なし |
背面モニター | 3.2型チルト式、約104万ドット | 3.0型バリアングル式、約104万ドット |
動画 | 4K UHD 30p/25p/24p | 4K UHD 30p/25p/24p |
動画最長記録時間 | 29分59秒 | 125分(フルHD 24p/25p、25℃)、4Kは約35分が目安 |
動画電子手ブレ補正 | 対応 | 対応 |
USB端子 | Micro-B | Type-C |
USB給電 | 非対応 | 対応 |
RECランプ | なし | あり |
内蔵フラッシュ | あり | なし |
撮影可能コマ数 | EN-EL25a使用時:EVF約310コマ、モニター約350コマ/EN-EL25使用時:EVF約280コマ、モニター約320コマ | EN-EL25a使用時:約360コマ/EN-EL25使用時:約330コマ |
質量 | 約450g | 約405g(EN-EL25使用時)/約406g(EN-EL25a使用時) |
寸法 | 約126.5×93.5×60mm | 約128×73.5×59.5mm |
価格 | 89,800円(税込・在庫なし) | 97,900円(税込) |
※価格は、2026年7月31日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
※Z 50は旧製品で、公式通販サイトでは在庫なしと表示されています。
※質量はバッテリーとメモリーカードを含み、ボディーキャップを除いた数値です。
※AFポイント数は静止画モード、DX撮像範囲、シングルポイントAF時の数値です。
※Z 30の最長125分は、フルHD 24p/25p、常温25℃での数値です。設定、バッテリー残量、カメラ内部の温度によって記録時間は変わります。
※高速連続撮影(拡張)の約11コマ/秒は、ニコンの試験条件における最大撮影速度です。通常の高速連続撮影は、両機とも約5コマ/秒となります。
※Z 50でEN-EL25aを使用するには、ファームウェアをC:2.50以降へ更新する必要があります。Z 30ではC:1.10以降が必要です。
画質とセンサーの比較|基本画質は近く、レンズ選びが重要

Via: Photography Blog 作例(Z 50)

Via: Digital Camera World 作例(Z 30)
Nikon Z 50とZ 30は、画素数、センサーサイズ、画像処理エンジンが共通しています。そのため、画質だけを理由にどちらかを選ぶより、必要なレンズとボディーの装備を組み合わせて考えるほうが具体的です。
センサーと画像処理エンジンの公表仕様は共通
Z 50は、有効2,088万画素・23.5×15.7mmのDXフォーマットCMOSセンサーと、画像処理エンジンEXPEED 6を採用しています。Z 30も画素数、センサーサイズ、画像処理エンジンの公表仕様は共通です。
そのため、同じレンズと撮影設定を使った場合、両機の基本的な画質は近いと考えられます。ただし、写真の明るさや色、ノイズの見え方は、露出、ピクチャーコントロール、ノイズ低減などの設定でも変化します。
ISO感度は同じ範囲から選べる
Z 50の常用ISO感度はISO 100~51200で、拡張設定ではISO 204800相当まで選択できます。Z 30も設定範囲は同じです。ISO感度とは、周囲の明るさに合わせて写真の明るさを調整するための設定で、数値を上げるほど暗い場所でも撮影しやすくなる反面、ノイズが目立つ場合があります。
ただし、同じISO感度でも、写真の見え方はレンズ、露出、ピクチャーコントロール、ノイズ低減などによって変わります。暗所で撮る機会が多い人は、ボディーだけでなく、開放F値の小さいレンズも含めて検討しましょう。
レンズによって撮れる画角やぼけ方が変わる
Z 50とZ 30は、どちらもニコンZマウントとDXフォーマットを採用しています。同じレンズを同じ焦点距離、絞り値、撮影距離で使った場合、写る範囲や背景のぼけ方は基本的に近くなります。
Z 50で写真を中心に撮る場合は、旅行や日常撮影に使いやすい標準ズームが候補です。また、室内で人物を撮るなら、開放F値(レンズがどこまで明るくできるかを示す数値)の小さい単焦点レンズも検討できます。
Z 30で自撮り動画を撮る場合は、顔と背景を一緒に収められる広角側の焦点距離を確認してください。卓上撮影や手元撮影では、カメラから被写体までの距離に合う画角を選びましょう。
手ブレ対策はVRレンズや撮影方法で行う
Z 50はボディ内手ブレ補正を搭載していません。静止画では、VR(レンズ内手ブレ補正)対応レンズを装着すると補正機能を利用できます。
Z 30もボディ内手ブレ補正は非搭載です。VR非対応レンズを使う場合は、シャッタースピード、カメラの構え方、三脚などで手ブレに対応してください。
動画撮影では、Z 50とZ 30のどちらも電子手ブレ補正を使用できます。ただし、有効にすると記録範囲が狭くなるため、自撮りや風景撮影では事前に画角を確認しましょう。
AF・連写の比較|AFポイントと連写速度は共通

Via: Photography Blog 作例(Z 50)

Nikon Z 50とZ 30は、AF方式、AFポイント数、連写速度に共通点があります。ただし、Z 50で動画撮影時の瞳AFを利用するには、ファームウェアVer.2.40以降が必要です。ここでは、ピント合わせと連写に関する違いを整理します。
AF方式とAFポイント数は共通
まず、Z 50は撮像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせたハイブリッドAFを採用しています。静止画モードのDX撮像範囲でシングルポイントAFを選んだ場合、AFポイント数は209点です。
続いて、Z 30も同じハイブリッドAFを採用し、同条件で209点のAFポイントを使用できます。そのため、AF方式とポイント数だけでは、両機の差はありません。
なお、AFポイント数は撮像範囲やAFエリアモードによって変わります。209点という数値は、静止画モード、DX撮像範囲、シングルポイントAF時の仕様として確認してください。
Z 50は動画撮影時の瞳AFに更新条件がある
人物を撮影するときは、瞳AFを利用するとカメラが瞳を検出してピントを合わせます。ただし、静止画と動画では対応条件が異なるため、使用前に確認が必要です。
Z 50は静止画撮影時の瞳AFに対応しています。また、ファームウェアVer.2.40以降へ更新すると、動画撮影時にも瞳AFを利用可能です。中古品や長期間更新していない個体では、セットアップメニューからファームウェアのバージョンを確認してください。
Z 30は、静止画と動画のどちらでも瞳AFを利用できます。自分を映すVlogでは、撮影前にAFエリアモードや被写体検出の設定も確認しましょう。
連写は通常約5コマ/秒、拡張時は最大約11コマ/秒
Z 50は、低速連続撮影を約1~4コマ/秒の範囲から選べます。高速連続撮影は約5コマ/秒、高速連続撮影(拡張)では最大約11コマ/秒です。
Z 30の連写モードと撮影速度も同じ構成となります。約11コマ/秒は通常の高速連続撮影ではなく、高速連続撮影(拡張)を選んだ場合の最大撮影速度なので、比較するときは撮影モードをそろえて確認しましょう。
Z 50とZ 30のAF・連写比較表
AF方式、瞳AFの対応条件、連写速度を一覧にまとめました。Z 50では、動画撮影時の瞳AFに必要なファームウェアのバージョンを確認してください。
項目 | Z 50 | Z 30 |
|---|---|---|
AF方式 | ハイブリッドAF | ハイブリッドAF |
AFポイント | 209点 | 209点 |
静止画撮影時の瞳AF | 対応 | 対応 |
動画撮影時の瞳AF | ファームウェアVer.2.40以降で対応 | 対応 |
低速連続撮影 | 約1~4コマ/秒 | 約1~4コマ/秒 |
高速連続撮影 | 約5コマ/秒 | 約5コマ/秒 |
高速連続撮影(拡張) | 最大約11コマ/秒 | 最大約11コマ/秒 |
※AFポイント数は、静止画モード、DX撮像範囲、シングルポイントAF時の数値です。
※高速連続撮影(拡張)の約11コマ/秒は、ニコンの試験条件における最大撮影速度です。撮影条件やカメラの設定によって速度は変わります。
動画・Vlog機能の比較|記録時間とUSB給電を確認
Via: Photography Blog 作例(Z 50)
Via: Digital Camera World 作例(Z 30)
Nikon Z 50とZ 30は、どちらも4K UHD 30p/25p/24pとフルHD動画に対応しています。ただし、1回の最長記録時間、USB給電、RECランプには違いがあるため、短いクリップを撮るのか、講義や対談を長時間収録するのかで必要な機能が変わります。
Z 50は最長29分59秒、Z 30は条件付きで最長125分
動画の最長記録時間は、撮影する映像の長さに直結する項目です。まずは、1回の撮影を30分以内に収められるか考えてみましょう。
Z 50の1回あたりの動画記録時間は、4KとフルHDのどちらも最長29分59秒です。そのため、旅行先の風景を数十秒ずつ撮る場合や、写真撮影の合間に短い動画を残す用途に対応できます。ただし、講義や対談などで30分を超える場合は、いったん記録を止めて再開する必要があります。
これに対して、Z 30はフルHD 24p/25p、常温25℃の条件で最長125分まで記録可能です。また、4Kの撮影時間は約35分が目安となります。ただし、設定、バッテリー残量、カメラ内部の温度によっては、公表時間まで撮影できない場合があります。
USB給電はZ 30のみ対応
長時間撮影では、動画の記録時間に加えて電源の確保も必要です。Z 50とZ 30では、撮影中にUSB端子から電力を供給できるかが異なります。
Z 50はUSB給電に対応していません。撮影が長くなる場合は、充電済みの予備バッテリーを用意し、交換する時間も収録手順に含めてください。
Z 30は、カメラにバッテリーを入れ、セットアップメニューの「USB給電」を有効にすると、外部から電力を受けながら撮影できます。給電元として利用できるのは、USBポートを備えたパソコン、別売の本体充電ACアダプターEH-7P、別売のACアダプターEH-8PとUSBケーブルUC-E25の組み合わせ、外部充電池(モバイルバッテリー)です。
カメラの電源がONのときは給電、OFFのときはバッテリーの充電が行われます。ただし、パソコンやUSBケーブルの仕様によっては給電できないほか、撮影中にバッテリー残量が減る場合もあります。使用する機器を接続し、撮影前に動作を確認しましょう。
RECランプの有無で録画状態の確認方法が変わる
一人で動画を撮る場合は、カメラの前に立った状態で録画中か確認できると便利です。Z 50とZ 30では、録画状態を確かめる方法が異なります。
Z 50にはRECランプがありません。画像モニターが見える位置では、撮影画面に表示される録画中マークと残り時間を確認できます。また、別売のリモコンML-L7を使用すると、離れた場所から動画撮影の開始と終了を操作可能です。ML-L7の状態表示ランプは、撮影開始時に赤色で1回、終了時に2回点滅します。
Z 30は本体前面にRECランプを備えているため、カメラの前から録画中であることを確認できます。明るさは3段階から選べるほか、撮影場所に応じて消灯する設定も用意されています。
Z 50とZ 30の動画機能比較表
動画の解像度、最長記録時間、電源、録音端子の違いを一覧にまとめました。自分が使う動画設定と撮影時間を確認してください。
動画撮影の項目 | Z 50 | Z 30 |
|---|---|---|
4K動画 | 30p/25p/24p | 30p/25p/24p |
フルHD動画 | 120p/100p/60p/50p/30p/25p/24p | 120p/100p/60p/50p/30p/25p/24p |
最長記録時間 | 29分59秒 | 125分(フルHD 24p/25p、25℃)、4Kは約35分が目安 |
USB端子 | Micro-B | Type-C |
USB給電 | 非対応 | 対応 |
RECランプ | なし | あり |
モニター可動方式 | チルト式 | バリアングル式 |
動画電子手ブレ補正 | 対応 | 対応 |
外部マイク入力 | ステレオミニジャック(φ3.5mm) | ステレオミニジャック(φ3.5mm) |
※Z 30の最長125分は、フルHD 24p/25p、常温25℃での数値です。設定、バッテリー残量、カメラ内部の温度によって記録時間は変わります。
※Z 30でUSB給電を行うには、カメラにバッテリーを入れ、セットアップメニューの「USB給電」を有効にする必要があります。
※接続する電源やUSBケーブルによっては、給電できない場合や、給電中もバッテリー残量が減る場合があります。
ファインダーとモニターの比較|EVFを備えるZ 50、バリアングル式のZ 30

Via: Digital Camera World(Z 50)

Nikon Z 50とZ 30では、撮影中に被写体や構図を確認する方法が異なります。Z 50はEVFとチルト式モニターを搭載しているのに対し、Z 30はEVFを省き、横開きのバリアングル式モニターを採用しました。屋外写真、ローアングル撮影、自撮りなど、よく使う撮影方法に合わせて選びましょう。
Z 50はEVFと3.2型チルト式モニターを搭載
Z 50は、ファインダーと背面モニターの両方を使って撮影できる構成です。それぞれの表示方法を切り替えながら、撮影場所やカメラの位置に対応できます。
EVFには、0.39型XGA OLED・約236万ドットの電子ビューファインダーを採用しています。背面モニターへ周囲の光が映り込む場面でも、ファインダー内で構図や明るさを確認可能です。また、カメラを顔に近づけて構えられるため、望遠レンズを使った撮影でも姿勢を保ちやすくなります。
背面には、3.2型・約104万ドットのチルト式モニターを搭載。カメラを低い位置や高い位置に構えるときは、上下方向に画面の角度を調整できます。自撮り時には画面が本体の下側へ移動する構造となり、Z 30の横開き式とは表示位置が異なります。
Z 30は3.0型バリアングル式モニターを搭載
Z 30にはEVFがなく、撮影時の構図や設定は背面モニターで確認します。その代わり、画面の向きを幅広く変えられるバリアングル式を採用しました。
モニターは3.0型・約104万ドットで、本体の左側へ開いて前向きにできます。そのため、自分を映す動画や、カメラを縦位置にした撮影でも画面を見ながら構図を調整可能です。さらに、モニター面を内側へ向けて閉じられるため、使用しないときは液晶面を本体側へ収納できます。
ただし、Z 30にはファインダーがありません。晴天時の屋外や望遠レンズを使う場面では、背面モニターでの見え方と構え方を店頭などで確認してください。
Z 50とZ 30のファインダー・モニター比較表
両機の表示装置とモニター構造を一覧にまとめました。モニターの大きさだけでなく、画面が動く方向や自撮り時の位置も確認しましょう。
項目 | Z 50 | Z 30 |
|---|---|---|
EVF | 0.39型XGA OLED、約236万ドット | なし |
EVFの視野率 | 上下左右とも約100% | ― |
表示の自動切り替え | アイセンサーでEVFとモニターを自動切り替え | ― |
背面モニター | 3.2型TFT液晶、約104万ドット | 3.0型TFT液晶、約104万ドット |
タッチ操作 | 対応 | 対応 |
モニター方式 | チルト式 | バリアングル式 |
モニターの視野角 | 170° | 170° |
モニターの視野率 | 約100% | 約100% |
自撮り時の画面位置 | 本体の下側 | 本体の左側 |
前向き表示 | 対応 | 対応 |
モニター面を内側に収納 | 非対応 | 対応 |
撮影時の確認方法 | EVFまたは背面モニター | 背面モニター |
操作性の比較|AUTOモードとユーザー設定に違いがある

Via: Digital Camera World(Z 50)

Nikon Z 50とZ 30は、AUTOモードで変更できる項目と、ユーザーセッティングの登録数が異なります。また、Z 50には撮影場面に合わせて選べるシーンモードがあるのに対し、Z 30には専用のシーンモードがありません。カメラに設定を任せたい人と、よく使う設定を登録したい人では、選ぶ基準が変わります。
AUTOモードはZ 50よりZ 30のほうが変更項目が多い
AUTOモードは、シャッタースピードや絞り値などをカメラが自動で設定する撮影モードです。ただし、AUTOモード中に変更できる項目は、Z 50とZ 30で異なります。
Z 50では、AUTOモード中の露出変更に対応していません。また、フォーカスモードは、被写体の動きに応じて動作を切り替えるAF-Aと、手動でピントを合わせるMFから選べます。明るさやAFの動作を細かく変える場合は、P(プログラムオート)、S(シャッター優先オート)、A(絞り優先オート)、M(マニュアル露出)のいずれかを使用してください。
Z 30は、AUTOモード中でも露出を変更できます。さらに、フォーカスモードはAF-A、静止した被写体向けのAF-S、動く被写体を追い続けるAF-C、手動で合わせるMFから選択可能です。カメラに基本設定を任せながら、写真の明るさやピント合わせの動作を調整したい人に対応します。
ユーザーセッティングはZ 50が2枠、Z 30が3枠
ユーザーセッティングとは、よく使う撮影設定を登録し、モードダイヤルから呼び出せる機能です。撮影条件ごとに設定を保存しておけば、メニューを一つずつ変更する手間を省けます。
Z 50にはU1とU2があり、2種類の設定を登録可能です。たとえば、人物撮影用と動く被写体用に分けると、モードダイヤルから切り替えられます。
Z 30はU1、U2、U3の3枠を備えています。3種類以上の撮影条件を使い分ける人は、Z 50より登録枠に余裕があります。
シーンモードを搭載するのはZ 50のみ
シーンモードは、被写体や撮影場所に合う項目を選ぶと、カメラが関連する設定を自動で調整する機能です。AUTOモードよりも撮影場面を細かく指定できます。
Z 50は、ポートレート、風景、こどもスナップ、スポーツ、クローズアップ、夜景、料理などのシーンモードを搭載しています。撮影場面が決まっており、シャッタースピードや絞り値を自分で設定しない人に使いやすい構成です。
Z 30には専用のシーンモードがありません。撮影内容に合わせて設定を変える場合は、AUTO、P、S、A、M、ユーザーセッティングなどを使用します。
Z 50とZ 30の操作性比較表
AUTOモードで変更できる項目と、登録できるユーザーセッティングをまとめました。カメラに設定を任せるのか、登録済みの設定を呼び出すのかに注目してください。
項目 | Z 50 | Z 30 |
|---|---|---|
AUTOモード時の露出変更(明るさの調整) | 非対応 | 対応 |
AUTOモード時のフォーカスモード | AF-A、MF | AF-A、AF-S、AF-C、MF |
ユーザーセッティング | U1、U2の2枠 | U1、U2、U3の3枠 |
シーンモード | あり | 専用モードなし |
シーンモードの例 | ポートレート、風景、こどもスナップ、スポーツ、夜景、料理など | ― |
※AF-Aは被写体の動きに応じてAF-SとAF-Cを切り替えるモード、AF-Sは静止した被写体向け、AF-Cは動く被写体向け、MFは手動でピントを合わせるモードです。
※ユーザーセッティングには登録できないメニュー項目もあります。
携帯性・価格・キット構成の比較

Via: Digital Camera World(Z 50)

Via: Digital Camera World(Z 30)
Nikon Z 50とZ 30は、ボディーの高さと質量に差があります。ただし、横幅と奥行きは近いため、実際の持ち運びやすさは装着するレンズでも変わります。また、Z 50は旧製品、Z 30は現行製品なので、販売状況と選べるキットも同じではありません。
Z 50は約450g、Z 30は約405~406g
まず、ボディーの寸法と質量を比較します。カメラバッグへ収納する場合は、ボディー単体の数値だけでなく、レンズを装着した状態も想定してください。
Z 50の寸法は約126.5×93.5×60mm、質量は約450gです。EVFを搭載しているため、本体上部にファインダー部分の張り出しがあります。
Z 30の寸法は約128×73.5×59.5mmです。質量は使用するバッテリーによって異なり、EN-EL25装着時は約405g、EN-EL25a装着時は約406gとなります。そのため、Z 50より約44~45g軽い計算です。
ただし、横幅の差は約1.5mm、奥行きの差は約0.5mmしかありません。そのため、望遠ズームや全長の長いレンズを装着すると、バッグへの収まりはレンズの大きさにも左右されます。持ち運ぶ機材一式を想定し、レンズ込みのサイズと質量を確認してください。
Z 50は旧製品で公式通販の在庫がない
Z 50は旧製品に分類されており、ニコンダイレクトには89,800円(税込)で掲載されています。ただし、2026年7月31日時点では「在庫がありません」と表示されていました。
購入する場合は、販売店の流通在庫や中古品も確認してください。中古品では、外装やセンサーの状態に加えて、バッテリー、充電器、ボディーキャップなどの付属品、保証期間、返品条件も比較対象になります。
Z 30は撮影目的に合わせて3種類のレンズキットを選べる
Z 30には、ボディー単体のほかに3種類のレンズキットがあります。撮影したい被写体と必要な画角から選ぶと、購入後にレンズを追加する費用も整理できます。
Z 30 16-50 VR レンズキットには、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRが付属します。35mm判換算24~75mm相当をカバーする標準ズームで、旅行、日常のスナップ、人物撮影など幅広い場面に対応する構成です。
Z 30 12-28 PZ VR レンズキットは、NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRとの組み合わせです。35mm判換算18~42mm相当の広い画角を使えるため、腕を伸ばして撮る自撮りや、室内で背景まで入れたい動画に向きます。また、PZは電動でズームを動かせるパワーズームを示す表記です。
Z 30 ダブルズームキットには、標準ズームと望遠ズームが含まれます。旅行中の風景や人物に加えて、運動会や動物など離れた被写体も撮りたい場合に検討してください。
Z 50・Z 30・Z 50 IIの価格比較表
公式通販サイトに掲載されているボディーと主なレンズキットの価格をまとめました。Z 50 IIはZ 50の後継機として、新品のEVF搭載DX機を探す場合の比較対象に加えています。
製品・キット | 価格 | 販売状況・内容 |
|---|---|---|
89,800円(税込) | 旧製品、公式通販は在庫なし | |
97,900円(税込) | ボディーのみ | |
119,900円(税込) | 標準ズーム付き | |
143,000円(税込) | 広角パワーズーム付き | |
150,700円(税込) | 標準ズームと望遠ズーム付き | |
160,600円(税込) | Z 50の後継機、ボディーのみ | |
182,600円(税込) | 標準ズーム付き |
※価格は、2026年7月31日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
※Z 50は旧製品で、公式通販サイトでは在庫なしと表示されています。
購入時はボディー価格だけでなく、必要なレンズや不足している付属品を含めた総額で比較してください。
用途別の選び方|写真・動画・旅行・購入方法で比較

Via: Digital Camera World(Z 50)

ここでは、Z 50とZ 30の装備差を具体的な撮影場面に当てはめます。EVFを使う写真撮影、30分を超えるフルHD収録、自撮り、購入方法のうち、優先する条件から候補を絞りましょう。
用途別おすすめ早見表
主な用途ごとの候補をまとめました。最も撮影回数が多い場面と、必要な装備を照らし合わせてください。
メイン用途 | おすすめ機種 | 理由 |
|---|---|---|
子どもの行事や家族写真 | Z 50 | EVFで構図を確認でき、撮影ルールで認められている場合は内蔵フラッシュも使用できる |
旅行写真が中心 | Z 50 | 晴天時の屋外や望遠撮影でもEVFを利用できる |
流通在庫や中古品からEVF搭載機を探す | Z 50 | 商品状態、付属品、保証、価格が条件に合う場合に候補となる |
YouTube・Vlog | Z 30 | 前向きにできるモニターとRECランプを備え、USB給電にも対応する |
講義・対談・定点収録 | Z 30 | USB給電を利用でき、30分を超えるフルHD収録にも対応する |
旅先で自撮り動画を多く撮る | Z 30 | 前向きにしたモニターで構図を見ながら、RECランプで録画状態を確認できる |
軽いボディーを優先 | Z 30 | Z 50より約44~45g軽い |
新品のEVF搭載DX機を購入する | Z 50 IIも比較 | Z 50は旧製品のため、後継機の機能と価格も確認する |
※Z 50の質量は約450gです。Z 30はEN-EL25使用時が約405g、EN-EL25a使用時が約406gとなります。いずれもバッテリーとメモリーカードを含み、ボディーキャップを除いた数値です。
※Z 30の動画記録時間は、設定、バッテリー残量、カメラ内部の温度によって変わります。
動画中心でもZ 50を選べる人
Z 50は、1回29分59秒以内の短い動画を撮り、同じ日に写真も多く残す人に向いています。旅行先の風景や家族の様子を数秒から数分ずつ記録する使い方なら、動画時間の上限に達しにくいでしょう。
ただし、Z 50はUSB給電に対応していません。また、自撮り時のモニターは本体下側へ移動します。フルHD 24p/25pで30分を超える収録や、三脚を使った自撮りが多い場合はZ 30も確認してください。
静止画中心でもZ 30が合う人
静止画が中心でも、縦位置のローアングルやハイアングルを多く撮る人には、バリアングルモニターを備えたZ 30が候補になります。三脚へ固定したカメラで、自分や手元を写す写真を撮る場合にも画面の向きを調整できます。
ただし、Z 30にはEVFがありません。晴天時の屋外や望遠レンズを使う撮影が多い人は、背面モニターだけで構図を確認できるか店頭などで試してください。
Nikon Z 50とZ 30の比較まとめ
Nikon Z 50とZ 30は、有効2,088万画素のDXフォーマットCMOSセンサーという公表仕様と、画像処理エンジンEXPEED 6が共通しており、静止画の基本画質は近い機種です。屋外や望遠撮影でEVFを使いたい人、内蔵フラッシュが必要な人にはZ 50が候補となります。また、自撮り動画や、フルHD 24p/25pで30分を超える講義・対談などを撮影するなら、バリアングルモニター、USB給電、RECランプを備えたZ 30も検討してください。ただし、USB給電にはカメラへのバッテリー装着と対応する電源が必要です。なお、Z 50は旧製品で、後継機のZ 50 IIが発売されています。流通在庫や中古品からZ 50を選ぶ際は、商品状態、付属品、保証内容を確認し、Z 30やZ 50 IIとの総額も比べましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
みんなのカメラは、カメラ・レンズに特化したフリマサービスです。すべての取引で専任スタッフによる動作確認を実施し、全商品に6ヶ月のあんしん保証(初期不良7日間返金・自然故障保証)が無料でつくので、はじめての中古カメラ・レンズも、安心してお選びいただけます。
カメラを探す / レンズを探す / カメラ・レンズを売る
撮影テクから最新の機材情報まで、"次のステップ"を後押しするネタをみんなのカメラSNS公式アカウント(X / Threads / Instagram)でも毎日発信中。
あなたの作品がタイムラインに流れる日を、編集部一同楽しみにしています📷✨
みんなのカメラのアプリでは、最新のリーク情報や人気商品の予約・在庫情報をプッシュ通知でお届け!無料ダウンロードはこちら!








関連記事

Nikon Z50におすすめのレンズ11選 純正ズームから単焦点まで サードパーティの考え方とレンズのしまい方も解説
Nikon Z50は小型ボディでもZマウントの恩恵を受けられる一方、DX(APS-C)ゆえにレンズの画角の考え方や、手ブレ補正の有無で撮りやすさが大きく変わります。この記事では、Z50に合うレンズを11本厳選。高倍率ズームから超広角、明るい単焦点、望遠ズームまで、サードパーティも含む幅広いラインナップを紹介します。さらに、レンズの保管方法やメンテナンス方法も分かりやすく解説します。

【2026年版】Nikon Z50のレビュー比較まとめ。旅行・家族スナップ向けの一台
Nikon Z50は、APS-C(DX)センサー搭載のZマウント機として「軽さと画質のバランス」を狙ったミラーレスです。ボディ約395gの小型機でありながら握りやすい深いグリップと2ダイヤル操作で、初心者でも使いやすい一台です。また、JPEGの色づくりと高感度耐性、11コマ/秒の連写など“撮れる力”も魅力でしょう。一方、ボディ内手ブレ補正がない点や、動画の本格運用では録画時間制限・Log非対応の点は気になるポイントでもあります。この記事では複数メディアの実機レビューを踏まえ、向いている人と不向きな人、ダブルズームキットの使いどころ、競合との差までを解説します。

カメラ初心者向けニコンの人気モデル7選 用途別に比較・選び方まとめ
カメラ初心者がニコンを選ぼうとした場合、機種の多さや専門用語の多さに戸惑いやすくなります。ミラーレスと一眼レフの違い、DXとフルサイズの選び方、レンズはどこまで必要なのかなど、判断が難しく感じる人も多いです。大切なのは、いきなりスペックを比べることではなく、撮りたいものと使い方を先に整理することです。家族写真なのか、旅行なのか、動画なのかなど用途が決まると、必要な機能やレンズの方向性が見えてきて、選択肢も自然と絞れていきます。この記事では、カメラ初心者がニコンで最初の一台を選ぶときに迷いやすいポイントを整理し、用途別に考えやすい選び方をまとめています。読み終えたときに自分にピッタリのニコンのカメラが見つかるはずです。







