
【2025年】Nikon Z30 レビュー比較まとめ 手ぶれ補正・使い方紹介




Nikon Z30はVlog向け・コンテンツクリエイター向けを前面に押し出したAPS-Cミラーレスで、スマホからのステップアップ候補として注目を集めています。一方で「ファインダーなしってどうなの?」「ソニーZV-E10やEOS R50と比べてどれが良いの?」と迷っている人も多いはずです。この記事では複数の実機レビューも踏まえて、Nikon Z30の長所・弱点をリアルに紹介していきます。
この記事のサマリー

Nikon Z30は「Vlog特化のAPS-C入門機」。4K/30pの無裁ち収録、前向きバリアングル、RECランプなど自撮り・配信を重視した設計です。

EVF非搭載・ボディ内手ブレ補正なし・ヘッドホン端子なしという割り切りがあり、本格的なグレーディングや音モニター前提の案件には不向きです。

画質とAFはクラス標準以上。複数の実機レビューで「旅行カメラとしても有効」「AFが驚くほど正確」と評価されています。

比較するとZV-E10はS‑Log/HLGとヘッドホン端子が強み、Z30は堅牢感と扱いやすい操作系、FHDの長時間連続録画が強みです。

「YouTubeや旅行Vlogを気軽に始めたい」「ニコンレンズ資産を活かしつつ動画も強化したい」人には引き続き有力な選択肢です。
Nikon Z30のレビュー要点:どんな人にはおすすめで、どんな人には不向きか

Z30を一言でまとめるなら、ファインダーを捨てて、動画と軽さに全振りしたAPS-Cミラーレスです。ここではZ30のレビュー要点として、どんな人に刺さるのか、逆にどんな人は別機種を選んだ方が幸せになれるのかを整理しておきましょう。
おすすめできるのは「動画7:写真3」くらいの人
VlogやYouTube、ショート動画、ライブ配信を主軸にする人に合います。Nikon公式でも「最小・最軽量のZ」「4K/30p」「前向きにできる可動式液晶」など、クリエイター向けの使い勝手が強く訴求されています。撮ってすぐ共有・投稿するテンポ感を重視するなら、Z30は扱いがとても楽です。
PetaPixelも実際に実機レビューで「vloggerやコンテンツクリエイターのために設計された20MP APS-Cミラーレス」と表現し、ソロで撮影・編集までこなす動画クリエイターがすぐに使い始められる機能が一通り揃っていると評価しています。DPReviewのレビューでも「Z30はニコンのラインナップの中で最もVlog志向の強いカメラ」と位置づけられており、フル幅4K30pとバリアングル式タッチモニターを組み合わせた“Vlog特化ボディ”という評価が繰り返し登場し、用途が明確な機材です。
スマホでは物足りないが、フルサイズは大きくて重い…という人にとって、Z30は「ちょうどよい」落としどころと言えるでしょう。
向いていないのは「ファインダー必須」の写真派・プロ志向の動画クリエイター
風景やポートレートをじっくり撮る静止画派でEVFが必須の人にはZ 50やZ fcのほうが適します。Digital Camera Worldも実機レビューを経て、Z30は価格と画質は魅力だがEVFが必要なら上位のZ50/Z fcが合うと明確にコメントしています。
また、ログ撮影・10bit収録・ヘッドホン端子は非対応。露出やWBを詰めればきれいには撮れますが、カラーグレーディング前提や現場の音モニターが必要なら、ZV‑E10や上位フルサイズのほうが安全です。静止画が多くEVFで構図を追い込みたい、映像はログで作り込みたいという場合は、別のボディを検討しましょう。
Z30がハマるユーザー像をざっくり整理
動画メインで写真はSNS用に十分きれいならOKというクリエイター。旅行や日常で軽装・身軽さを重視する人。既にZレンズやFマウント資産があり、手頃に動画用サブを足したいユーザー。こうしたニーズにZ30は噛み合います。
反対に「EVFがないと不安」「ログでガッツリ編集したい」「サードパーティ含めとにかくレンズの選択肢が最優先」という人は、他機も候補に入れるとミスマッチが減ります。
要素別レビュー早見表
要素 | 一言レビュー |
|---|---|
画質とセンサー性能 | APS‑C入門として十分な解像感と高感度耐性、フルサイズほどの余裕はないが夜景・室内も実用範囲。 |
AF・連写性能 | 顔・瞳/動物AFと約11コマ/秒で日常・Vlogには快適、プロ級スポーツ連写だけやや力不足。 |
動画・Vlog機能 | 4K無裁ち+FHD長時間録画+RECランプでVlog向き、Log・10bit・ヘッドホン端子非対応は明確な割り切り。 |
操作性・メニュー・インターフェース | 小型でもダイヤル・Fnが充実しZ共通UIで扱いやすいが、完全初心者には項目が多く感じる場面も。 |
ボディデザイン・携帯性・バッテリー | 約350gと軽く質感も良好、旅行向きだが丸一日の動画撮影では予備バッテリー前提。 |
レンズ・システム拡張性 | ZマウントでDX/FXレンズや将来のフルサイズ移行に強い一方、DX純正レンズの選択肢はまだ少なめ。 |
コストパフォーマンス | エントリー価格でVlog機能が充実しており、初めての一台や動画用サブ機として“買いやすいバランス”。 |
基本情報のおさらい:発売日・価格・スペックのキモ

ここでは発売状況、現在の価格帯、基本スペックをざっと整理します。細かな数字を暗記する必要はなく、「ここを押さえておけばOK」という要点だけ掴みましょう。
発売日と現在の価格レンジ
日本での発売は2022年8月5日。現在のメーカー販売価格はボディ97,900円(税込)で、3種類のレンズキットも用意されています。
- Z30 ダブルズームキット:150,700円(税込)
- Z30 16-50 VR レンズキット:119,900円(税込)
- Z30 12-28 PZ VR レンズキット:143,000円(税込)
Z30の基本スペックの押さえどころ
Nikon Z30は、小型軽量ボディに20.9MPのAPS-Cセンサーと4K/30pのフル幅動画、209点ハイブリッドAFを搭載したVlog寄りのエントリー機です。EVF・ボディ内手ブレ補正は省かれていますが、バリアングル液晶やUSB給電、長時間録画など“動画で使いたい機能”はしっかり押さえています。Zマウントを採用しており、DXレンズに加えてフルサイズ用Zレンズも利用できるため、将来的な機材拡張にも対応しやすい構成が魅力です。
項目 | 内容 |
|---|---|
センサー | APS-C(DX)20.9MP CMOS |
動画 | 4K/30p(無裁ち)/FHD 120p |
連写 | 約11コマ/秒(AF/AE追従) |
AF | 209点ハイブリッドAF/顔・瞳・動物対応 |
手ブレ補正 | ボディ内補正なし/動画は電子VR(約1.2~1.3倍クロップ) |
モニター | 3.0型バリアングル式タッチ(104万ドット) |
入出力 | 外部マイク端子あり/ヘッドホン端子なし |
マウント | Nikon Zマウント(DX/FXレンズ使用可) |
重量 | 約350g(本体のみ) |
手ぶれ補正まわりの考え方
Z30はボディ内手ぶれ補正(IBIS)を搭載していません。その代わりに、多くのキットレンズやズームレンズ側の光学式VR(手ぶれ補正)と、動画撮影時の電子VRを組み合わせてブレを抑える設計になっています。電子VRをオンにすると画角が約1.2〜1.3倍分クロップされるため、Vlogの歩き撮りでは16mm側など少し広めの焦点距離から使うと余裕が出ます。
実際の運用としては「歩き撮りや手持ちトーク=レンズVR+電子VR」「商品紹介やテーブル上の撮影=三脚やミニ三脚で固定」といった使い分けがおすすめです。ジンバルほどの“ヌルヌル映像”は望めないものの、セミナー撮影や座りトークのようにカメラがあまり動かないシチュエーションなら、Z30+VRレンズ+電子VRで十分実用的な安定感が得られます。
Zマウント・レンズとシステム面の前提
Z30はフルサイズ機と同じZマウントを採用。DX(APS‑C)用NIKKOR Z DXに加え、FX(フルサイズ)用NIKKOR Zも装着可能です。標準ズームのNIKKOR Z DX 16‑50mmは小型軽量で評判がよく、常にカバンに入れておけるコンビを組めます。将来的にフルサイズへステップアップしても、Zレンズ資産を共用しやすいのは安心材料です。
画質とセンサー性能のレビュー

20.9MPは最近の24〜26MPより物足りないのでは、という不安はよく聞きます。ここでは解像、ダイナミックレンジ、高感度耐性、色の傾向を実写評価と合わせて整理します。
解像とダイナミックレンジ:クラス標準以上で実用十分
Z30の20.9MPはZ50/Z fcと同系列で実績のあるセンサーです。A3プリントやSNS用途なら不足を感じにくく、RAW現像でも階調がよく粘ります。Digital Camera Worldのラボ比較でも、ダイナミックレンジは競合と渡り合う良好な結果が示されています。
PetaPixelは旅行スナップ作例とともに「小型から想像以上にシャープでトーンも良好」と評価。高画素によるトリミング耐性よりも、扱いやすいファイルサイズとバランスを重視する人に向きます。
高感度:実用上の上限はISO 6400〜12800が目安
常用感度はISO100〜51200。レビュー実撮ではISO6400前後まで素直、12800も状況次第で十分使えるという見方が多いです。PetaPixelの実機レビューでは、夜の街や室内の作例を多数掲載しつつ「ISO25600までは驚くほど画が崩れず、エントリーAPS-Cとは思えない粘りがある」とコメントしており、20.9MPセンサーの高感度耐性についてかなり好意的な評価をしています。加えて「ISO25600でもSNS用途なら許容。ベストは12800まで」というニュアンスで、暗所でも破綻の少なさを挙げています。
フルサイズ比では不利ですが、APS‑C入門としては夜景・室内もこなせる実力です。ノイズが気になる場面は露出を稼ぎ、後処理でのノイズリダクションと併用すると安定します。
色傾向とJPEGの仕上がり:自然寄りで現像耐性も高い
色はニコンらしいニュートラル。肌色が落ち着き、緑も派手すぎません。JPEG派はピクチャーコントロール「ポートレート」「フラット」「ピュア」を使い分けると守備範囲が広がります。RAW派にとっても過度な色づけがなく扱いやすいトーンです。
競合の24MP(ZV‑E10、EOS R50)と比べると、数字上は高画素側が有利ですが実写差は限定的。夜や室内の“破綻の少なさ”を重視するならZ30のバランスは好ましいでしょう。
AF・連写性能の実力と信頼性

子ども・ペット・日常Vlogは「AFが外れると一気にやる気がなくなる」ジャンル。Z30のAFと連写がどこまで信頼できるか、仕様と実写の両面で見ます。
顔・瞳AF:入門機の範囲を超える粘り
AFは209点のハイブリッド方式で、低照度は最短−4.5EV相当まで対応(ローライトAF)。人物・動物の検出は静止画・動画で機能します。AFについては、PetaPixelが「静止画・動画ともこのクラスとしては驚くほど優秀で、混雑した街中でも手前の人物にしっかり張り付き、場面によってはZ6やZ7より信頼できると感じた」と書いているのが印象的です。
動画でも顔瞳AFの追従は素直で、フレーミングの自由度が高いバリアングル液晶と相まって“撮り直し回数”を減らせます。The Vergeでは、Z30のトラッキングAFについて「話者の目を追いかけつつ、カメラの前に掲げた小物に一瞬でピントを移し、下げればまた顔に戻る挙動がVlog撮影と相性が良い」と紹介しており、商品紹介系の動画を撮るクリエイターにも使いやすい挙動だと評価しています。
11コマ/秒連写と実戦での使い勝手
AF/AE追従で最大約11コマ/秒。家族・旅行・日常の決定的瞬間を押さえるには十分。バッファはRAW連続でも入門機として妥当な深さで、運動会レベルなら実用的です。本格スポーツで押し続ける用途は上位機の領域です。
AFアルゴリズムの細かなカスタムや検出バリエーションではソニー/キヤノン上位機が一歩先行しますが、エントリー帯で「ニコンだけが明確に遅い」という状況ではありません。
動画・Vlog機能の使い勝手と配信適性

Z30の真骨頂はVlog用途。録画限界や熱、ライブ配信のしやすさなど、現場で効くポイントを整理します。
4K/30p(無裁ち)・FHD/120pと連続記録
4K/30pはセンサー全幅の無裁ち。FHDは120p対応です。FHDの連続記録は最長約125分(条件あり)、4K/30pはおよそ35分が目安。長時間配信ならFHD運用とUSB給電の併用が現実的です。この「長めのFHD連続記録」は、同クラスではZ30のわかりやすい強み。ライブ座談会や講義などにも使いやすい設計です。
PetaPixelのレビューでは、Z30がフルHDで約125分、4Kでも約35分の連続録画に対応している点を「Z50やZ fcが約30分で止まってしまうのに対し、一発撮りの長尺コンテンツを撮りきれることは明確なアドバンテージ」として強調しています。
Vlogに効く可動液晶・RECランプ・USB給電
完全バリアングル液晶は自撮りでの構図確認に有効。前面のRECランプは“録ってない事故”の抑止に効きます。USB‑C給電に対応するため、モバイルバッテリーでの長回しや配信にも向きます。
The VergeはZ30キットを「vlog向けのプリセットや設定が用意されたミラーレス」と紹介。トラッキングAFは提示物→顔へシームレスに移る挙動が記されています。
音声・ログ非対応などの割り切り
Z30はマイク端子はあるものの、ヘッドホン端子は非搭載。N‑Logや10bit出力も非対応です。露出・WBを丁寧に詰めた“完成度高い撮って出し”や軽い編集には強い一方、グレーディング前提の制作は上位機が適します。
Digital Camera Worldもタリーランプや自撮り用のバリアングル液晶、長時間録画といった要素をまとめて「Z30は価格を抑えつつVlog向けの仕様に振り切ったモデル」と評価する一方で、「ヘッドホン端子がない点は音声重視のクリエイターには惜しい」とリアルなコメントをしています。
操作性・メニュー・インターフェースの完成度
初心者に優しい操作と本格カメラの操作感を両立しているのがZ30の持ち味。最小クラスでも“ちゃんとカメラ”です。
グリップとボタン配置:小さくても握りやすい
グリップは深めでホールドしやすく、モードダイヤルや動画ボタン位置も素直。必要最小限に見えて、実用に足る物理操作が確保されています。録画ボタンが大きめで押しやすいのもVlog向けです。
入門機にありがちな「物理操作が少なすぎて何もできない」感じは薄く、Zシリーズ共通のUIに慣れている人は迷わず扱えます。
メニューとカスタマイズ:必要な機能に素早くアクセス
メニュー体系は上位Zと共通性が高く、iメニューやFnにAFエリア、マイク感度、ピクチャーコントロールなどを割り当て可能。撮影中に深い階層へ潜る回数を減らせます。
プロ機ほどの自由度ではないものの、よく使う設定に即アクセスという実用性は高いです。
操作性の競合比較
ZV‑E10はVlog専用の簡易操作が強み、EOS R50はガイド表示が親切。Z30はその中間で、「最初はオート→少しずつ本格設定」に移行しやすい作りです。“カメラを触っている感”やビルドの安心感を重視するなら、Z30の手応えは好印象でしょう。
操作系については、Z6ユーザーでもあるDan Finnen氏が「エントリー機とは思えないほどダイヤルやカスタムボタンが豊富で、Z6よりも操作レイアウトが好みなくらい」と述べており、価格帯のわりに“ちゃんとカメラらしい操作”ができる点を高く評価しています。
ボディデザイン・携帯性・バッテリーのバランス

Z30の魅力は携帯性にあります。小さく軽く、それでいて安っぽさが少ないのがポイントです。Digital Camera WorldのUSエディターは、Z30を初めて手に取ったときの印象として「ニコンのZシリーズで最も安価で最小のボディなのに、“安物”という感触がまったくない。マグネシウム合金フレームのおかげで、価格以上のしっかり感がある」と述べています。同レビュー内でさらに、350gというボディ重量について「Zシリーズの中で最も軽いが、マグネシウム合金ボディは安心感があり、価格以上にしっかりした作りに感じられる」とし、軽さと剛性感のバランスの良さを評価しています。
コンデジ感覚で持ち出せるサイズと重さ
ボディ約350g(バッテリー・カード込405g)。「今日は撮るかも」を日常化しやすい軽さで、16‑50mmと組み合わせると総重量でも負担が小さくなります。
“軽い=頼りない”になりにくい作りも好評で、カバン常備での街歩き・旅行に向きます。
ビルドクオリティと耐久性
外装は樹脂ベースながら、マグネシウム合金を用いた堅牢感のある作りと評価されます。防塵防滴はフラッグシップほど強力ではありませんが、日常からライトなアウトドアまで困る場面は多くありません。
激しい悪天候・山岳などのハードユースは上位機に任せ、Z30は日常〜旅の相棒として考えるとバランスが良好です。
バッテリーと携帯性の競合比較
バッテリーはEN‑EL25、静止画約330枚。ZV‑E10やEOS R50と同程度で、予備1本が安心。Z30はUSB給電に対応し、配信や長時間撮影での安心感が増します。
“軽さ・質感・スタミナ”の三拍子が揃い、旅行・街歩き・日常スナップと相性が高い一台です。
レンズラインナップとおすすめキット構成
評価のカギはレンズ選び。ZマウントDXは数が多くはないものの、Z30と相性の良い選択肢は揃っています。
キットの16‑50mmは「思った以上に優等生」
NIKKOR Z DX 16‑50mm f/3.5‑6.3 VRは“キットにしては驚くほど良い”と評されることが多い1本。24mm相当から始まる画角で自撮り・風景・テーブルフォトを広くカバーし、沈胴で非常にコンパクト。Z30の軽さを最大化できます。
標準ズームのZ DX 16-50mmについて、Digital Camera Worldも「ほぼパンケーキレンズのように沈胴し、グリップからほとんど飛び出さないコンパクトさで、Z30の“小さな相棒”として非常に賢いキット選択」と表現しています。まずはこれ1本で十分回せるはずです。
望遠ズーム・パワーズーム・単焦点のおすすめ
運動会や遠景にはNIKKOR Z DX 50‑250mm f/4.5‑6.3 VR。Vlog偏重なら電動ズームのNIKKOR Z DX 12‑28mm PZが好相性です。超広角12mm始まりで自撮りでも背景が入れやすく、ジンバル運用も軽快。
ボケや低照度に強い絵が欲しくなったら、NIKKOR Z 40mm f/2などの単焦点を追加。APS‑Cでは中望遠寄りとなり、ポートレートにもマッチします。
レンズ選びのマウント事情
ソニーEはAPS‑C/フルサイズ/サードパーティまで選択肢が豊富。キヤノンRFは純正の描写力が高い一方、AFサードパーティは限定的。ニコンZはその中間で、DX純正は厳選ラインナップながら、FX Zレンズの共用や今後の拡充に期待が持てます。
「純正DXズーム+小型単焦点」から始め、必要に応じてFX Zレンズを足していくと無理がありません。
Nikon Z30の作例
各媒体の実機レビュー内で実際に撮影されたNikon Z30の作例も紹介されています。
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主要競合との比較:ZV‑E10・EOS R50ほか
どれも優秀なカメラ。大切なのは「どれが一番良いか」より「自分に合うのはどれか」です。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
Nikon Z30 | 4K無裁ち+長時間録画の“Vlog寄り万能入門機”。EVFやログを削って軽さと気軽さを優先。 |
Sony ZV‑E10 | S‑Log/HLGとヘッドホン端子を備えた“本気の動画特化エントリー”。4Kはクロップあり。 |
Canon EOS R50 | EVF付きで静止画も重視した“写真と動画のハイブリッド入門機”。高精細4Kだが連続撮影は短め。 |
ソニーZV‑E10:編集耐性と音モニター
ZV‑E10はS‑Log2/3やHLG、ヘッドホン端子に対応。4K/30pは約1.23倍クロップですが、音モニターとログ運用ができるのは強みです。レンズの選択肢も豊富で、後々の拡張性はピカイチ。
一方でZ30は4K無裁ちとFHDの長時間連続記録、堅牢感のあるハンドリングが魅力。撮って出し主体の人には相性が良いでしょう。
EOS R50:写真も動画も“半々”なら有力
EOS R50はEVFと内蔵フラッシュを備えたオールラウンダー。4Kは6Kオーバーサンプリング由来で非常にシャープです。長時間連続や熱の扱いは運用条件に依存するため、長回し重視ならZ30のFHDが安心材料になります。
「写真も動画も半々」ならR50寄り。「動画7:写真3」ならZ30寄り、という切り分けが分かりやすいです。
「Z30で大丈夫?」と悩んだときの判断軸
①動画:写真の比率、②ファインダーの要否、③レンズ投資の方針の3点を決めると絞れます。①が“動画多め”、②が“EVF不要”ならZ30は有力候補。海外レビューや実ユーザーの声でも、「用途さえハマれば最高に気軽」という評価が目立ちます。
一方でログ運用や高度な音声管理が必要なら、ZV‑E10や上位フルサイズを検討すると後悔が少ないでしょう。
Z30を最大限活かす撮影シーンと使い方
手に入れたあとにどう使えば一番楽しめるかをイメージしておきましょう。初期設定のポイントを挙げます。
自撮りVlog・YouTube
動画はFHD60pまたは4K 30p、AFはオート+顔瞳検出。絞りはF4〜5.6で背景を適度に整理。歩き撮りは電子VRをONにし、焦点距離は16〜20mm側が安定です。マイクは小型ショットガンまたはラベリアを追加すると音質が向上します。
まずはオート寄りで量を撮る→編集で気づきを得る→設定を詰める、の順が上達の近道です。
旅行スナップ・家族撮影
静止画はA(絞り優先)ベース。日中F5.6〜8、夜はF3.5〜4、ISO上限6400〜12800が目安。AF‑C+オートエリアで動体を追い、ここぞで高速連写。16‑50mmに小型単焦点(40mm F2など)を加えると夜景や室内の描写がぐっと良くなります。
“軽いから持ち出せる”は正義。結果として撮れ高が増えるのがZ30の価値です。
ライブ配信・オンライン会議
Z30はNikon Webcam Utilityに対応し、USB接続でWebカメラとして利用可能。FHD/30pで露出はM、シャッター1/60、絞りF2.8〜4、ISO上限6400から。リングライトを足すと画質体感が一段上がります。
長時間はUSB給電の併用が安定。配信用サブ機としても扱いやすい構成です。
Nikon Z30のレビューまとめ
Nikon Z30は、ファインダーを削ってでも「軽さ」と「動画の撮りやすさ」を優先した、割り切りの良いAPS‑Cミラーレスです。その代わりに4K/30p無裁ち、長めのFHD連続録画、素直なAFと操作系を手頃な価格で得られます。スマホから一歩進んだ映像表現を楽しみたい人、Vlogや配信を気軽に始めたい人、既存のニコンレンズ資産を活かして動画ボディを追加したい人には、今でも強くおすすめできます。気になったら店頭やレンタルで実機に触れ、自分のワークフローとの相性を確かめてみましょう。
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