
【2026年版】Nikon D800のレビュー・比較まとめ 高画素で風景・商品撮影に向く







Nikon D800は、2012年3月22日に発売された高画素フルサイズ一眼レフです。風景、建築、商品、スタジオ撮影など、細部を丁寧に残したい静止画に向き、光学ファインダーを見ながら設定を変更できる操作系も備えています。ただし、ボディ内手ブレ補正はなく、背面モニターも固定式です。撮影条件によっては、VR対応レンズや三脚を用意する必要があります。さらに、容量の大きいNEF(RAW)を大量に扱う場合は、PCの処理性能とストレージ容量も選定基準の一つです。この記事では、D800の画質、操作性、AF、連写、動画、データ運用を取り上げ、向いている撮影ジャンル、中古購入時の注意点、競合機との違いを紹介します。
この記事のサマリー

有効3,630万画素と7360×4912ピクセルの記録サイズを備え、風景、建築、商品撮影や大きなプリントに向く高画素機

ボディ内手ブレ補正は非搭載。静物撮影では、VRレンズ、三脚、ライブビュー、ミラーアップ、露出ディレーモードを撮影条件に応じて使う

AFは51点で、中央部15点がクロスタイプ、11点がF8対応。ただし、瞳・動物・乗り物認識には非対応

連写はFXフォーマットで約4コマ/秒、DXフォーマットで約5コマ/秒。指定の別売電源を使用すると、DXでは約6コマ/秒まで上がる

中古購入では、シャッター回数だけでなく、AF精度、センサー、カードスロット、操作部、付属品、販売店保証も確認対象
Nikon D800のレビュー要点

Nikon D800は、高画素のフルサイズ一眼レフを光学ファインダーで撮りたい人に向くカメラです。ただし、3,630万画素の細部再現はボディだけで決まるものではありません。使用するレンズやピント精度に加え、シャッタースピード、三脚の有無、カメラの構え方によっても仕上がりが変わります。
おすすめな人
風景、建築、商品など、画面全体の細部を残したい人に向いています。特に、三脚を使って構図やピントを丁寧に決める撮影や、大きなプリントを前提とする用途で検討しやすい機種です。
また、スタジオポートレートでは、髪、衣装、アクセサリーの細かな形まで写せます。その反面、肌の凹凸やメイクの状態も目立ちやすくなるため、照明の位置、ピントを合わせる場所、レタッチの方針を事前に決めておくことが大切です。画素数だけを優先せず、人物の雰囲気に合うレンズや光の当て方も考える必要があります。
Fマウントレンズを所有している人にも検討しやすい機種です。GタイプやDタイプのレンズに加え、一部の非CPUレンズも条件付きで使用できます。ただし、非AIレンズには対応していません。DX自動切り換えを有効にしてDXレンズを装着した場合は、撮像範囲がDXフォーマットとなり、最大記録サイズは4800×3200ピクセルに変わります。AFや測光の対応はレンズの世代によって異なるため、手持ちのレンズごとに仕様を確認してください。
また、光学ファインダーを見ながら、ボタンとダイヤルで設定を変更したい人にも適しています。FXフォーマット時のファインダー視野率は約100%、倍率は約0.7倍です。構図の端まで確認しやすく、ISO感度やホワイトバランスなども専用ボタンから操作できます。背面モニターよりファインダーを中心に使う人なら、D800の操作方法になじみやすいでしょう。
不向きな人
スポーツ、飛翔する鳥、近距離で急に方向を変える子どもや動物を主に撮る人は、連写や被写体認識に対応した機種も比較してください。D800は瞳・動物・乗り物認識に対応しておらず、長時間の連写にも適していません。動く位置を予測できる場面は撮影できますが、使用する測距点を選び、被写体をフレーム内に保つ操作は撮影者が行います。
また、動画を主目的にする人にも制約があります。フルHDには対応していますが、4K撮影はできず、背面モニターも固定式です。加えて、動画撮影中のAFは動く被写体を滑らかに追い続ける用途には向かないため、撮影内容によっては手動でピントを合わせる必要があります。
軽い機材で長時間歩きたい人も慎重に検討してください。D800はバッテリーとSDカードを含めて約1,000gあり、大口径ズームや望遠レンズを装着すると機材一式の重量がさらに増えます。登山や旅行で使う場合は、交換レンズ、バッグ、三脚を含めた総重量まで確認しておきましょう。
出先のノートPCで大量の写真を選別し、短時間で納品する撮影にも注意が必要です。3,630万画素のNEFは、プレビューの生成、ノイズ低減、一括書き出しに時間がかかる場合があります。その日のうちに作業を終える必要があるなら、使用するPCでサンプルNEFを開き、処理時間と1回の撮影枚数を事前に確認しましょう。
要素別レビュー早見表
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Nikon D800の画質、AF、連写、動画、操作性、データ運用、中古購入時の確認事項を一覧にしました。
要素 | 主な特徴 | 使用・購入時の確認点 |
|---|---|---|
解像力 | 有効3,630万画素、最大7360×4912ピクセルで記録 | 等倍表示では、微細なブレ、ピントのずれ、レンズの描写も見えやすい |
階調(明暗のなだらかな再現) | 14ビットのNEF(RAW)に対応し、低感度撮影では明部と暗部を調整しやすい | 暗部を大きく明るくするとノイズも増えるため、撮影時の露出確認が必要 |
高感度画質 | 常用ISO感度はISO 100〜6400、拡張ではISO 50相当〜25600相当 | 許容できるノイズ量は、露出、現像方法、表示・印刷サイズによって異なる |
手ブレ対策 | VR(レンズ内手ブレ補正)対応レンズ、三脚、ライブビュー、ミラーアップを利用可能 | ボディ内手ブレ補正は非搭載。VR非対応レンズではシャッタースピードやカメラの固定方法に注意 |
AF・測光 | 51点AF、中央部15点クロスタイプ、11点F8対応。ファインダー撮影時の測光には約9.1万画素RGBセンサーを使用 | 瞳・動物・乗り物認識には非対応。近距離で不規則に動く被写体では測距点の操作が増える |
連写 | EN-EL15使用時はFXで約4コマ/秒、DXで約5コマ/秒 | DXの約6コマ/秒には指定の別売電源が必要。NEFの連写後は、カードへの書き込み待ちが発生する場合がある |
動画 | フルHD 30/25/24p、HD 60/50/30/25pに対応 | 4K非対応。固定式モニターとコントラストAFのため、動く被写体の撮影には手動でのピント操作が必要になる場合がある |
操作性 | 約100%視野率の光学ファインダーと専用ボタンを装備 | 3.2型モニターは固定式かつ非タッチ。ローアングルや俯瞰撮影では画面の角度を変えられない |
データ運用 | 12ビット/14ビットと、ロスレス圧縮/圧縮/非圧縮のNEFを選択可能。CFとSDのデュアルスロットを搭載 | 記録設定によってファイル容量、連続撮影可能枚数、PCでの処理時間が変わる |
中古購入 | 現在は中古品が主な購入対象 | AF精度、センサー、CF・SDスロット、操作部、付属品、販売店保証、修理受付状況を確認 |
※主な仕様はニコン公式情報に基づいています。
Nikon D800の基本情報
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Nikon D800の発売状況と主要仕様をまとめました。連写速度は撮像範囲や電源構成によって変わるため、仕様表の注記も確認してください。
発売状況と現在の位置づけ
D800の発売時期と、現在購入する際に確認したい条件を整理します。
D800は2012年3月22日に発売され、価格はオープンプライスでした。現在はニコン公式サイトで旧製品に分類されています。購入時の価格は、シャッター回数、外装の状態、付属品の有無、販売店の保証期間などによって変わります。
発売当時のD800は、35mm判フルサイズ一眼レフとして高い画素数を備えたモデルでした。その後、後継のD810やD850、高画素ミラーレスが登場したものの、静止画の細部を重視する中古機として現在も比較対象になります。
主なスペック要点
D800の画質、AF、連写、動画、記録メディアに関する主な仕様は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
|---|---|
発売日 | 2012年3月22日 |
価格 | 旧製品・オープンプライス(公式通販サイトで新品販売価格の掲載なし) |
センサー | 35.9×24.0mm CMOSセンサー(FXフォーマット)、有効3,630万画素 |
最大記録サイズ | 7360×4912ピクセル |
ISO感度 | ISO 100〜6400、拡張でISO 50相当〜25600相当 |
AF | 51点、中央部15点クロスタイプ、11点F8対応、検出範囲-2〜+19EV(EVは明るさを示す単位、ISO 100・20℃) |
連写 | EN-EL15使用時はFX・5:4で約4コマ/秒、DX・1.2×で約5コマ/秒。指定の別売品使用時はDXで約6コマ/秒 |
動画 | フルHD 30/25/24p、HD 60/50/30/25p |
手ブレ補正 | ボディ内手ブレ補正なし。対応レンズのVRを使用 |
ファインダー | 光学式、FX時の視野率約100%、倍率約0.7倍 |
モニター | 3.2型、約92万ドット、固定式、非タッチ |
記録メディア | CF(Type I、UDMA対応)×1、SD/SDHC/SDXC(UHS-I対応)×1 |
入出力 | HDMIミニ端子(Type C)、外部マイク入力、ヘッドホン出力、SuperSpeed USB(USB 3.0 Micro-B端子) |
外形寸法 | 約146×123×81.5mm |
重量 | 約1,000g(バッテリーとSDカードを含み、ボディーキャップを除く)、約900g(本体のみ) |
撮影可能枚数 | 約900コマ(CIPA規格に基づく測定値) |
※価格は、2026年7月27日時点の公式通販サイトでの販売価格です。D800は旧製品のため、公式通販サイトで新品販売価格は掲載されていません。
※DXフォーマットで約6コマ/秒となるのは、MB-D12にEN-EL18(別売のバッテリー室カバーBL-5が必要)または単3形電池8本を使用した場合です。AC電源を使う場合は、ACアダプターEH-5b・EH-5a・EH-5のいずれかと、パワーコネクターEP-5Bが必要になります。MB-D12にEN-EL15を装着した場合、DXフォーマットの連写速度は約5コマ/秒です。
D800とD800Eの違い
D800Eは、D800の基本性能を引き継ぎながら、細部の再現方法を変更した派生モデルです。撮影する被写体によって、適した機種が異なります。
D800Eは2012年4月12日に発売されました。有効3,630万画素のセンサーやAF、連写、動画などの基本仕様はD800と共通ですが、光学ローパスフィルターのモアレ低減機能を光学的に打ち消す構造を採用しています。ローパスフィルター自体を搭載していないわけではありません。
この構造により、D800Eは被写体の細かな形を再現しやすくなる反面、規則的な模様ではモアレや偽色が目立つことがあります。モアレとは、布地や網目などの細かな模様とセンサーの画素配列が干渉し、本来存在しない縞模様が写る現象です。また、偽色が発生すると、模様の周辺に実物にはない色が現れます。
衣装の織り柄、商品の網目、建物の反復模様などを頻繁に撮る場合は、D800のほうがモアレを抑えやすい傾向です。ただし、D800でも被写体や撮影条件によって発生する可能性は残ります。反復模様の少ない風景や静物で細部の再現を重視するなら、D800Eも比較対象になるでしょう。
Nikon D800のデザインと操作性レビュー
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Nikon D800は、深いグリップと専用ボタンを備え、光学ファインダーを見ながら設定を変更しやすい一眼レフです。ここでは、外装や重量が持ち運びに与える影響と、固定式モニターを含む操作面の特徴を紹介します。
マグネシウム合金の外装と屋外撮影時の注意
D800の外装や屋外での扱いを確認します。水滴やほこりへの対策は施されていますが、使用する環境に応じた保護も必要です。
主要外装にはマグネシウム合金が使われ、各部には水滴やほこりの侵入を抑えるためのシーリングが施されています。Photography Blogでも、D700に近い操作系、マグネシウム合金の外装、視野率約100%のファインダーが特徴として挙げられました。
ただし、完全防水や完全防塵を保証する構造ではありません。そのため、海辺や砂地、強風下ではカメラカバーを使い、砂やしぶきが多い場所でのレンズ交換は避けてください。撮影後は電源を切り、表面に砂が付着している場合は、こすらずに状態を確認してください。水分は柔らかい乾いた布で軽く押さえるように取り除き、内部への侵入が疑われる場合は販売店や修理窓口へ相談しましょう。
本体重量は、バッテリーとSDカードを含めて約1,000gです。深いグリップに指を掛けやすく、大口径ズームや望遠レンズを装着した際も両手で支えやすい形状となっています。しかし、山歩きや長時間のイベント撮影では、肩や手首への負担が増えます。ストラップ、交換レンズ、バッグ、三脚を含めた総重量を確認し、移動距離に合う持ち運び方を選んでください。
ダイレクト操作の長所と固定式モニターの制約
D800は、背面メニューだけに頼らず、専用ボタンとコマンドダイヤルから主要な設定を変更できる設計です。ファインダー撮影とライブビュー撮影では使い勝手が異なるため、それぞれの特徴を確認します。
ISO感度、ホワイトバランス、画質、AFモードなどは、対応するボタンとコマンドダイヤルで変更可能です。さらに、設定値を上面表示パネルで確認できるため、背面モニターへ切り替えずに撮影を続けられます。光学ファインダーを中心に使う場合は、撮影姿勢を大きく変えずに設定を調整しやすいでしょう。
背面モニターは3.2型、約92万ドットの固定式で、タッチ操作には対応していません。そのため、地面近くからのローアングル撮影や、三脚を高く伸ばした俯瞰撮影では、画面を見やすい角度へ変えられない点が制約となります。また、AF位置の移動やメニュー操作には、マルチセレクターや各種ボタンを使用します。
テーブルフォトを真上から撮る場合は、三脚の高さとカメラ位置を先に決め、ライブビューを拡大してピントを確認する方法が使えます。ただ、構図を調整するたびに、撮影者自身がモニターを見られる位置へ移動しなければなりません。ローアングルや俯瞰撮影を頻繁に行う人は、チルト式またはバリアングル式モニターを備えた機種も比較してください。
Nikon D800の画質評価(解像力・階調・高感度)
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Nikon D800の画質は、等倍表示だけでなく、Web掲載やプリントなど最終的な用途まで含めて判断するのが適切です。ここでは、3,630万画素による細部再現、低感度での階調、高感度撮影時のノイズを分けて解説します。
3,630万画素を活かしやすい撮影
3,630万画素の画像にはどのような特徴があるのか、被写体の例と撮影時の注意点を紹介します。
山肌の樹木や岩、建築物の窓枠、商品の刻印や表面加工など、細かな形が画面全体に広がる被写体では、D800の情報量を活用できます。建築写真の傾きを補正したり、周囲を切り取って構図を整えたりする場合も、仕上がりに必要な画素数を残しやすいでしょう。
ただし、画像を等倍で見ると、わずかな手ブレやピントのずれも目立ちます。静止した被写体を撮る場合は、安定した三脚、ライブビューの拡大表示、ミラーアップ、リモートレリーズなどを撮影環境に応じて使ってください。露出ディレーモードも、ミラーが上がった際の振動が収まってからシャッターを開くため、三脚を使った風景や商品撮影で利用できます。
また、F値を大きくして絞り込むと、被写界深度と呼ばれる前後にピントが合って見える範囲が広がります。しかし、絞り込みすぎると回折が発生し、細部がやわらかく見えることもあります。回折とは、小さく絞った開口部を通る光が広がり、画像の解像力が低下する現象です。適したF値は、レンズ、撮影距離、必要なピント範囲、仕上げる画像サイズによって異なるため、必要に応じて複数の設定で撮り比べてください。
商品撮影では、被写体表面のほこりや細かな傷、光の反射も目立ちやすくなります。そのため、撮影前に商品を清掃し、反射の位置を確認しながら照明を調整すると、撮影後に修正する箇所を抑えられます。ピントについても、ライブビューを拡大し、文字や刻印など見せたい部分へ正確に合わせることが重要です。
低感度での階調と暗部補正
低感度でNEF(RAW)を記録した場合の階調と、撮影後に明るさを調整する際の注意点を確認します。
ダイナミックレンジとは、白く飛ばずに残せる明るい部分から、黒くつぶれずに残せる暗い部分までの記録範囲です。D800は低感度のNEFで、明暗差の大きい風景や商品を調整しやすいと評価されています。
もっとも、暗く写った部分を現像時に大きく明るくすると、ノイズや色の乱れも目立ちます。撮影後の補正を前提に極端な露出不足で記録するのではなく、撮影時にヒストグラムやハイライト表示を確認してください。白飛びさせたくない明部を残しながら、暗部にも必要な情報が入る露出を探すことが基本です。
逆光の風景や白い背景の商品など、1枚では明部と暗部を収めにくい場面もあります。その場合は、照明やレフ板で明暗差を調整する方法に加え、露出を変えて複数枚撮影する方法も選択肢です。適した撮影方法は被写体の動きや仕上げ方によって変わります。
高感度画質は用途と出力方法で判断する
高感度画質はISO感度の数値だけで決まらず、露出、現像方法、表示サイズによって見え方が変化します。
D800の常用ISO感度はISO 100〜6400で、拡張設定ではISO 50相当〜25600相当を選択できます。ただし、ISO 3200や6400を一律に「実用範囲」とすることはできません。露出不足の程度、ノイズ低減の強さ、画面で見る大きさ、印刷サイズ、残したい細部によって許容範囲が変わるためです。
たとえば、暗い会場で動く人物を高速シャッターで撮る場合は、ISO感度を上げる必要があります。ところが、現像時のノイズ低減を強くすると、髪や衣装の細かな形が少なく見えることもあります。人物の表情と衣装の質感のどちらを重視するかによって、ISO感度や現像方法を選び分けてください。
これに対して、夜景や建築物のように動かない被写体では、三脚を使ってシャッタースピードを遅くし、ISO感度を低く保つ方法も選べます。購入前にサンプルNEFを普段使う現像ソフトで開き、実際の表示サイズや印刷サイズでノイズと細部の残り方を確認すると判断しやすいでしょう。
Nikon D800のAF性能・測光レビュー
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Nikon D800は、光学ファインダー撮影に位相差AF、ライブビュー撮影にコントラストAFを採用しています。位相差AFは専用AFセンサー、コントラストAFは撮像素子を使ってピントを合わせる方式です。ファインダー撮影時の露出測定には、約9.1万画素RGBセンサーが用いられます。ここでは、51点AFの構成、動体撮影での操作、測光モードの特徴を取り上げます。
51点AFとF8対応の活用場面
D800の測距点構成と、望遠レンズにテレコンバーターを組み合わせた場合の対応を確認します。
AFは51点で、中央部15点がクロスタイプ、11点がF8対応です。クロスタイプとは、縦方向と横方向の模様を検出できる測距点を指します。合成開放F値がF8となる対応レンズとテレコンバーターの組み合わせでも、11点でAFを利用できます。手動でピントを合わせる場合は、フォーカスエイドの合焦表示も使用可能です。
テレコンバーターは、レンズとカメラの間に装着して焦点距離を伸ばすアクセサリーです。ただし、装着するとレンズへ入る光が少なくなり、合成開放F値も暗くなります。暗所やコントラストの低い被写体、細い枝が重なる場面では、AFが狙った位置に合っているか撮影画像を拡大して確かめてください。使用前には、レンズとテレコンバーターの組み合わせがAFに対応しているか確認しましょう。
AF-Cは、シャッターボタンを半押ししている間、動く被写体へピントを合わせ続けるモードです。AFエリアは、9点、21点、51点のダイナミックAFに加え、3D-トラッキングを選択できます。ダイナミックAFでは、被写体が選択した測距点から外れた際に周囲の測距点も使用します。3D-トラッキングは、被写体の移動に合わせてカメラが測距点を切り替える方式です。
被写体の大きさ、移動方向、背景との色や明るさの差によって、選びやすいAFエリアは変わります。そのため、撮影本番の前に複数の設定を試し、被写体を追いやすいものを選んでください。
動体撮影で把握しておきたいAFの範囲
D800で動体を撮る場合は、被写体の進行方向を予測できるかどうかが操作方法に関わります。
一定方向に走る選手や、決まったコース上を移動する車両では、AF-CとダイナミックAFを使い、被写体を測距点で捉え続ける方法があります。また、通過する位置が分かっている場合は、その周辺へあらかじめ測距点を移して待つ撮り方も選択肢です。
ただし、近距離で急に方向を変える犬や、複数の選手が重なり合う球技では、背景や別の被写体へピントが移ることがあります。飛翔中の小鳥のように画面内での移動が速い被写体も、追従の難度が上がる場面です。
撮影前には、自分が撮る被写体に近い条件で連続撮影し、ピントがどの程度維持されるか確認してください。また、AFエリアの設定だけでなく、被写体を選択した測距点の近くに保てるかも確認項目となります。
約9.1万画素RGBセンサーによる測光
ファインダー撮影時は、約9.1万画素RGBセンサーが画面の明るさや色情報を読み取り、露出の決定に利用されます。測光モードは、マルチパターン測光、中央部重点測光、スポット測光の3種類です。
マルチパターン測光は、画面全体の情報を参照して露出を決めます。中央部重点測光では、中央付近を重視しながら周囲の明るさも測定する仕組みです。スポット測光は画面の約1.5%にあたる狭い範囲を測り、CPUレンズ使用時には選択した測距点と測光位置が連動します。非CPUレンズを使用した場合、スポット測光の位置は中央に固定されます。
ただし、カメラが決めた露出と、撮影者が求める人物の明るさが一致するとは限りません。たとえば、明るい空を背景にした人物や、明暗差の大きい舞台では、顔が暗く写る場合があります。その際は撮影画像とヒストグラムを確認し、露出補正や測光モードを変更してください。
Nikon D800の連写性能・シャッター周りのレビュー
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連写性能を見る際は、1秒間に撮影できる枚数だけでなく、その速度を維持できる連続撮影枚数も確認が必要です。D800の連写速度は撮像範囲と電源構成、連続撮影枚数はNEFの記録方式や撮影設定、カード性能によって変わります。以下では、各条件の違いと、シャッター周りを中古で確認する際のポイントを整理します。
FX約4コマ/秒とDX約5〜6コマ/秒の条件
D800の最高連写速度は、撮像範囲と使用する電源の組み合わせによって変わります。まずは、標準バッテリーと別売品を使った場合の違いを確認します。
EN-EL15使用時は、FXフォーマットと5:4(縦横比5:4の撮像範囲)で約4コマ/秒、DXフォーマットと1.2×クロップ(画面周辺を切り取る撮像範囲)で約5コマ/秒となります。低速連続撮影(CL)では撮影速度を設定でき、高速連続撮影(CH)では各撮像範囲の最高速度に固定される仕組みです。
DXフォーマットの約6コマ/秒には、別売のMB-D12にEN-EL18または単3形電池8本を入れるか、対応するACアダプターを使用する必要があります。なお、MB-D12にEN-EL15を装着した場合、DXフォーマットは約5コマ/秒のままです。FXフォーマットは約4コマ/秒、1.2×クロップは約5コマ/秒から変わりません。
約4コマ/秒では、1秒間の動作をおよそ4枚で記録する計算です。そのため、動作の頂点や表情の変化を複数の候補から選ぶ場合は、高速連写機よりも撮影者がシャッターを切るタイミングを判断する場面が増えます。
バッファーとは、撮影した画像をカードへ書き込む前に一時保存するカメラ内のメモリーです。ニコンの測定条件における、FXフォーマット・14ビットNEFの連続撮影可能枚数は以下のとおりです。
NEFの記録方式 | 連続撮影可能枚数の目安 |
|---|---|
14ビット・ロスレス圧縮 | 約17コマ |
14ビット・圧縮 | 約20コマ |
14ビット・非圧縮 | 約16コマ |
※数値はISO 100、東芝製8GB SDHC UHS-Iカードを使用し、連続撮影速度を維持できる枚数を測定したものです。カードの種類や被写体に加え、高感度ノイズ低減、アクティブD-ライティング、長秒時ノイズ低減などの設定によって枚数は減少します。
非圧縮NEFは1枚あたりの容量が大きいため、連続撮影可能枚数だけでなく、撮影後の書き込み時間も長くなる場合があります。連写を使う撮影では、使用予定のカードと記録設定を組み合わせ、必要な撮影枚数を続けて記録できるか試してください。
シャッター耐久試験と中古購入時の確認項目
中古購入では、シャッター回数だけでなく、AF、センサー、カードスロット、操作部などの状態も確認が必要です。耐久試験の数値と、実機で見ておきたい項目を分けて整理します。
D800のシャッターユニットは、発売時に約20万回のレリーズテストを通過したと案内されました。ただし、この数値はすべての個体が20万回まで故障しないことや、20万回を超えると直ちに故障することを示すものではありません。保管環境、使用頻度、衝撃、水分、修理歴によって個体ごとの状態は異なります。
確認項目 | 中古購入時に見るポイント |
|---|---|
シャッター回数・修理歴 | 表示されている撮影回数に加え、シャッターユニットの交換歴や過去の修理内容を確認する |
AF精度 | ファインダー中央部と周辺部の測距点で撮影し、狙った位置にピントが合うかを見る |
センサー | 傷、清掃で落ちない汚れ、常時明るく写る画素などがないか確認する |
CF・SDスロット | それぞれのカードで記録と再生を行い、同時記録やカードの認識に問題がないか試す |
シャッター・操作部 | シャッターボタン、前後のコマンドダイヤル、マルチセレクター、各専用ボタンの反応を見る |
レンズマウント・端子 | マウントのがたつき、端子の変形や腐食、USB・HDMI・音声端子の状態を確認する |
バッテリー・付属品 | バッテリーの劣化状態、充電器、端子カバー、ボディーキャップなどの有無を見る |
販売店保証 | 初期不良への対応期間、返品条件、修理できない場合の交換や返金条件を確認する |
修理の可否は、ニコンの「修理受付可能な製品一覧」で確認できます。ただし、D800のように生産終了から長期間が経過した製品は、故障箇所や部品の在庫によって対応状況が変わるため、必要に応じて修理窓口へ問い合わせてください。
中古で購入する際は、メーカー修理だけを前提にせず、販売店保証の対象期間と対応範囲も確認しましょう。あわせて、修理できない場合の返品、交換、返金条件まで購入前に把握しておくことが大切です。
Nikon D800の動画性能レビュー(フルHDと外部収録)
Nikon D800は、フルHD動画の内部記録に加え、HDMI経由の外部収録、外部マイク入力、ヘッドホン出力に対応する構成です。ここでは、記録できる解像度とフレームレート、外部機器を使う場合の特徴、動画撮影中のピント操作を解説します。
フルHD動画と外部収録で使える機能
D800の動画機能は、カメラ内のメモリーカードへ記録する方法と、HDMI端子から外部レコーダーへ出力する方法に分けられます。まずは、それぞれの記録方式と音声機能を確認します。
動画の記録サイズは、1920×1080の30/25/24pと、1280×720の60/50/30/25pです。また、FXベースとDXベースの動画フォーマットを選択でき、DXベースでは同じレンズを使ってもFXベースより写る範囲が狭くなります。三脚に固定したインタビューや商品説明、写真撮影の合間に収録する短い映像など、フルHDで仕上げる用途に使用できます。
さらに、動画ライブビュー中の非圧縮映像を、HDMI経由で対応する外部レコーダーへ記録できます。カメラ内の圧縮記録とは異なる方法で映像を保存できますが、外部レコーダーを接続しても記録解像度が4Kへ変わるわけではありません。レコーダー、HDMIケーブル、記録メディア、電源が別途必要になるため、機材一式の構成も事前に決めてください。
音声については、内蔵モノラルマイクのほか、外部マイク入力とヘッドホン出力を備えています。そのため、外部マイクで収録しながら、ヘッドホンで録音状態を確かめることが可能です。会話を中心とした動画では、内蔵マイクだけでなく、撮影距離や周囲の雑音に合う外部マイクを検討するとよいでしょう。
静止した人物や商品を撮る場合は、録画前にライブビューを拡大し、見せたい位置へピントを合わせられます。ただし、動画撮影時のAFはコントラスト検出方式です。被写体が前後に動いたり、背景との明るさの差が小さかったりすると、ピントを合わせ直す動作が映像に残る場合があります。撮影距離を事前に決められる場面では、手動でピントを合わせる方法も検討してください。
動画を主用途にしにくい理由
D800を動画撮影に使う場合は、解像度、モニター、AFの制約を理解しておく必要があります。撮影方法を固定できるかどうかが、機種選びの判断材料になります。
D800は4K動画に対応しておらず、背面モニターも固定式です。したがって、自分にカメラを向ける撮影や、低い位置から画面を確認する撮影では構図を確認しにくくなります。また、コントラストAFで動く被写体を追う場合は、ピント位置が移動する様子が映像に残ることもあります。
三脚に固定したインタビュー、動きの少ない商品説明、手動でピントを管理できる短い映像では、D800の動画機能を使用できます。これに対して、4K納品、自分撮り、歩きながらの撮影、子どもや動物をAFで追う撮影には、4K記録、可動式モニター、動画向けのAFを備えた機種のほうが用途に合います。
Nikon D800の記録メディア・ワークフローのレビュー
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Nikon D800は、CFカードとSDカードを1枚ずつ装着できるデュアルスロットを採用しています。NEF(RAW)はビット数と圧縮方式によって、ファイル容量や連続撮影可能枚数が変わる仕様です。ここでは、2枚のカードの使い分けと、撮影後の保存・編集環境を整理します。
CFとSDのデュアルスロット
D800では、CFカードとSDカードに異なる役割を割り当てられます。撮影枚数や納品方法に合わせて、記録方法を選んでください。
CFスロットはType IとUDMAに対応し、SDスロットではSD、SDHC、SDXCカードを使用できます。SDHCカードとSDXCカードはUHS-I対応です。UDMAとUHS-Iは、それぞれCFカードとSDカードのデータ転送に関する規格を指します。
2枚のカードを装着した場合は、次の記録方法を選べます。
- 順次記録:主スロットのカードが満杯になったあと、もう一方のカードへ記録
- バックアップ記録:同じ画像を2枚のカードへ保存
- RAW+JPEG分割記録:主スロットへNEF、もう一方へJPEGを保存
バックアップ記録は、カードの故障やデータ破損に備えて、撮影時点で同じ画像を2枚残したい場合に使えます。また、RAW+JPEG分割記録では、NEFを現像用、JPEGを確認や受け渡し用として分けられます。
ただし、カメラ内のバックアップ記録だけで、撮影後のデータ保管が完了するわけではありません。撮影後はPCへ取り込み、元のカードとは別のストレージにも複製を残してください。
さらに、大切な撮影で2枚のカードを使う場合は、本番前に記録と再生を試しておきます。カメラでカードを初期化したうえで、連写後の書き込み、PCへの取り込み、カードリーダーでの認識まで確認しましょう。
NEFの容量とPCへの負荷
D800のNEFは、12ビットまたは14ビットと、3種類の圧縮方式を組み合わせて記録できます。使用する設定によって、階調の記録方法、ファイル容量、連続撮影可能枚数が変わります。
ビット数は、明るさや色の段階をどの程度細かく記録するかに関わる項目です。14ビットは12ビットより多くの階調情報を残せますが、その分だけファイル容量も増えます。
圧縮方式は、次の3種類です。
- ロスレス圧縮:展開時に元のデータを失わず、容量を抑える方式
- 圧縮:非可逆圧縮により、元のデータへ完全には戻せない代わりに、ロスレス圧縮より容量を抑える方式
- 非圧縮:データを圧縮せずに記録する方式
FXフォーマットで14ビットNEFを記録した場合、1枚あたりの容量は以下が目安です。
NEFの記録方式 | 1枚あたりのファイル容量 |
|---|---|
14ビット・ロスレス圧縮 | 約41.3MB |
14ビット・圧縮 | 約35.9MB |
14ビット・非圧縮 | 約74.4MB |
※ファイル容量はニコンの測定条件による目安です。被写体や撮影設定によって実際の容量は増減します。
容量を抑えながら14ビットで記録したい場合は、ロスレス圧縮が候補になります。ただし、連写枚数や現像結果も含めて判断する必要があるため、撮影前に複数の設定で試してください。
たとえば、14ビット・ロスレス圧縮NEFを500枚撮影すると、画像データだけで約20GBが目安です。非圧縮なら約37GBとなり、さらに現像ソフトのプレビュー、書き出したJPEG、バックアップ用データの容量も加わります。
そのため、1回の撮影枚数を基準に、作業用ストレージとバックアップ先の空き容量を計算しておくことが大切です。また、使用するPCでサンプルNEFを開き、拡大表示、現像処理、複数画像の書き出しにかかる時間も測ってください。撮影枚数が多い場合は、カメラの性能だけでなく、取り込みから保存までの作業時間も機種選びの判断材料になります。
Nikon D800と競合機の比較
Nikon D800を同世代のフルサイズ一眼レフやニコンの前後モデル、現行ミラーレスと比較します。画素数や連写速度だけでなく、AF、動画、ファインダー方式、所有しているレンズも確認してください。
機種 | 有効画素数 | 連写 | 動画 | 主な比較点 |
|---|---|---|---|---|
3,630万画素 | FX約4コマ/秒、DX約5コマ/秒。指定の別売品使用時はDX約6コマ/秒 | フルHD 30p | 高画素の静止画、光学ファインダー、Fマウントレンズを重視 | |
約2,230万画素 | 最高約6コマ/秒 | フルHD 30p | 61点AF、D800より速い連写、所有しているEFレンズを重視 | |
1,210万画素 | 約5コマ/秒。指定の別売品使用時は約8コマ/秒 | 動画機能なし | ファイル容量を抑えながら、連写と光学ファインダー撮影を重視 | |
3,635万画素 | FX約5コマ/秒、DX約6コマ/秒。指定の別売品使用時はDX約7コマ/秒 | フルHD 60p | D800に近い画素数、ISO 64、グループエリアAFを重視 | |
4,575万画素 | 約7コマ/秒。指定の別売品使用時は約9コマ/秒 | 4K UHD 30p | 高画素、153点AF、連写、チルト式タッチモニターを重視 | |
4,571万画素 | 電子シャッターでRAW最高約20コマ/秒 | 8K UHD 30p、4K UHD 120p | 5軸ボディ内手ブレ補正、被写体認識AF、電子ビューファインダーを重視 |
※連写速度は、撮像範囲、記録形式、シャッタースピード、バッテリーグリップ、使用電源などによって変わります。D800、D700、D810、D850の条件付き速度には、指定の別売品が必要です。Z8はメカシャッターを搭載せず、電子シャッターでRAW最高約20コマ/秒に対応します。ハイスピードフレームキャプチャー+は記録形式や画像サイズが通常のRAW連写と異なるため、この表には含めていません。
Canon EOS 5D Mark III:連写とAFの違いを比較
Canon EOS 5D Mark IIIは、D800と同じ2012年に登場したフルサイズ一眼レフです。画素数だけでなく、連写速度、AFエリア、レンズマウントの違いを確認します。
EOS 5D Mark IIIはD800より連写速度が高く、AFエリアもスポット1点、領域拡大、ゾーンAFなどから選択できます。そのため、人物やイベントで連続する動作を撮る場合は、連写間隔とAFエリアの操作方法が比較材料となります。
ただし、測距点数や連写速度だけで撮影結果が決まるわけではありません。使用するレンズ、被写体の動き、背景との距離、撮影者が慣れている操作系によっても使いやすさは変わります。
また、D800はニコンFマウント、EOS 5D Mark IIIはキヤノンEFマウントです。すでに交換レンズを所有している場合は、手持ちのレンズを継続して使えるか、新たに購入する必要があるかも確認してください。
Nikon D700:連写速度とファイル容量を比較
D700は、D800より画素数を抑えたフルサイズ一眼レフです。撮影枚数が多い場合のデータ容量と、連写速度の違いを中心に確認します。
D700はD800より記録画素数が少なく、同じ撮影枚数なら保存容量やPCでの処理量を抑えやすい機種です。また、指定の電源構成ではD800より速い連写に対応するため、イベントやスナップで撮影枚数が増える場合に比較できます。ただし、動画機能は搭載していません。
撮影後に大きく切り取る場合や、大判プリントを作る用途では、D800のほうが多くの画素を残せます。撮影枚数と処理速度を重視するならD700、1枚に残せる細部を優先するならD800という基準で考えると、用途を整理しやすいでしょう。
Nikon D810・D850・Z8:世代ごとの機能差を比較
D800より新しいニコン機では、AF、連写、動画、モニター、手ブレ補正などが変更されています。ここでは、表だけでは分かりにくい世代ごとの違いを整理します。
D810は、D800に近い画素数を維持しながら、常用ISO感度の下限をISO 64へ広げ、グループエリアAFとフルHD 60pを追加した後継機です。D800に近い記録サイズを求めつつ、連写やAF、動画機能も比べたい場合に候補となります。
D850では、AF測距点が153点へ増え、4K UHD動画とチルト式タッチモニターにも対応しました。光学ファインダーを使いながら、動体撮影、動画、ローアングル撮影まで1台で扱いたい人が比較しやすい機種です。
Z8は一眼レフではなく、電子ビューファインダーを採用したミラーレスです。5軸ボディ内手ブレ補正と被写体認識AFを備え、電子シャッターによる高速連写にも対応します。動画は8K UHD 30pと4K UHD 120pを記録でき、RAW動画では8256×4644・60pまで選択可能です。
ただし、Z8でFマウントレンズを使うにはマウントアダプターが必要となり、レンズによって一部機能が制限されます。光学ファインダーとFマウントレンズを直接使いたい場合はD800、D810、D850、ボディ内手ブレ補正や被写体認識AFを重視するならZ8が比較対象です。
Nikon D800のレビュー・比較まとめ
Nikon D800は、有効3,630万画素のフルサイズセンサーを備え、風景、建築、商品、スタジオポートレートなど、細部を多く残したい静止画に向く一眼レフです。視野率約100%の光学ファインダーや専用ボタン、CFとSDのデュアルスロットも備えており、ファインダーを中心に撮影する人には扱いやすい構成となっています。ただし、ボディ内手ブレ補正は非搭載で、FXフォーマットの連写は約4コマ/秒です。さらに、背面モニターは固定式で、動画もフルHDまでのため、動体撮影や動画を主目的にする場合は機能面を確認する必要があります。容量の大きいNEFを扱うことから、購入前にサンプルデータを自分のPCで現像し、処理時間や保存容量を確かめてください。中古品を選ぶ際は、シャッター回数だけでなく、AF精度、センサー、CF・SDスロット、ボタンやダイヤル、販売店の保証内容も確認しましょう。D800に近い画素数と、より速い連写やフルHD 60pを求めるならD810が比較対象です。高画素と4K動画、チルト式タッチモニターまで必要な場合はD850、ボディ内手ブレ補正や被写体認識AFを重視するならZ8も候補になります。
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