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キヤノン EOS R5 Mark IIにFW Ver.1.3.1公開、AF不具合修正と登録データ削除に注意
キヤノンはEOS R5 Mark II向けにファームウエアVersion 1.3.1を案内しました。Version 1.3.0で確認された不具合修正に加え、AFの人物認識強化、動画撮影時の操作拡張、Wi‑Fi/FTPなど通信系の改善が含まれます。更新時に登録データが削除される注意点もあるため、作業前の準備が重要です。
この記事のサマリー

Version 1.3.1は、全域AF+タッチ&ドラッグAFで正常動作しないことがある現象を修正

Version 1.3.0の機能追加も含み、人物認識(登録人物優先)やトラッキングが強化

動画ではレビュー用AFがP/Tv/Av/Mで設定可能に。水準器・グリッド表示なども追加

Wi‑Fi周波数帯(2.4GHz/5GHz)追加、FTP転送コネクション数などワークフロー改善が広範囲

アップデートでカメラ内の登録データが削除されるため、事前のカード書き出しが推奨
公式が案内したVersion 1.3.1の位置づけ
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キヤノンは2026年6月5日、EOS R5 Mark IIのファームウエアVersion 1.3.1を公開しました。これは新機種や価格の発表ではなく、既存ボディの不具合修正と機能追加を含むアップデートです。詳細はキヤノン公式サポートで案内されています。
ポイントは2つで、まずVersion 1.3.0で確認された不具合の修正が入ること、そしてVersion 1.3.0で追加された機能群もまとめて含まれることです。すでにカメラがVersion 1.3.1の場合は変更不要とも明記されています。
複数台を運用している場合は、事前に登録データの書き出し、バッテリー残量、使用するファイル名を確認してから更新すると安心です。
AF・人物認識まわり:不具合修正と“追従の粘り”の改善
静止画ユーザーが最初に押さえたいのは、AF関連の修正と強化です。Version 1.3.1では、[AFエリア]を「全域AF」に設定し、タッチ&ドラッグAF(ファインダーをのぞきながら背面モニターをタッチパッドのように使って測距点を動かす操作)を使うと、正常動作しなくなることがある現象が修正されます。
加えて、Version 1.3.0側の追加要素として[アクション優先]に[アメリカンフットボール]が追加されました。アクション優先が有効な状態では、ヘルメットやショルダーパッドを装着した人物に合わせて検出が最適化されるとされています。競技特有のヘルメットやショルダーパッドを装着した人物を検出しやすくするための更新です。
さらに大きいのが[登録人物優先]の性能向上で、横顔、顔がボケている、顔の一部が隠れる、小さな顔、子供といった条件で改善が案内されています。横顔や顔の一部が隠れる場面、小さく写る顔、子供の認識などで性能向上が案内されており、人物を登録して撮る機会が多いユーザーに関係する更新です。登録人物優先がOFFでもトラッキング性能が向上するとされている点も、普段OFF運用の方には朗報です。
動画・表示系の拡張:撮影中の確認がしやすく
動画機能も追加が多く、現場での“確認のしやすさ”が増しています。まず、動画撮影時(P/Tv/Av/M)に[レビュー用AF]が設定可能になりました。露出やAFエリアなどと組み合わせて使えるようになった、と公式に説明されています。動画撮影時(P/Tv/Av/M)に[レビュー用AF]を設定できるようになりました。レビュー用AFは、カメラの近くにある被写体へピントを合わせやすくする機能で、商品レビューや手元の物を見せる動画撮影に向いた設定です。
撮影中の表示では、動画記録中に水準器とグリッドが表示可能になりました。たとえば縦横の水平を優先したいインタビュー、建築のパン、ステージ撮影の定点運用などで、録画中に「いま傾いていないか」を確認できるのは安心材料になります。
外部出力関連では、[HDMI接続時の表示]の2画面出力時に、カメラ側に再生画面やメニュー画面を表示できるようになりました。外部モニターやレコーダーへ出しながら、手元で再生確認やメニュー操作をしたい運用では、導線が短くなる可能性があります。さらに[HDR/C.Logビューアシスト]がONの状態で[フォルスカラー設定]を[入]にできるようになった点も、露出の当たりを可視化したい動画派には効きそうです。5GHzでもWi-Fiハンドオーバー(接続先アクセスポイントを切り替える機能)が可能になりました。
通信・ワークフロー改善:Wi‑Fi/FTPから設定移行まで
スタジオやスポーツ現場など“つながる前提”の運用では、通信と設定管理の改善が目立ちます。通信設定に[Wi‑Fi周波数帯:2.4GHz/5GHz]が追加され、5GHzでもWi‑Fiハンドオーバー(アクセスポイントの切り替え)が可能になったとされています。混雑しやすい環境で5GHzを使いたいケースでは、選択肢が増えた形です。
FTP運用では、[FTP転送の設定]に[転送コネクション数]が追加され、転送コネクション数(スレッド数)を選べるようになりました。大量カットの送信を急ぐ場面では魅力的ですが、ネットワーク機器やサーバー側の制限も絡むため、現場の構成に合わせて試すのが現実的でしょう。
設定の持ち運びも強化され、[AF関連設定の登録と呼出]に[カードに保存][カードから読込]が追加されました。同一機種間でAF関連設定を引き継げるため、複数台運用や予備機への移行が楽になります。加えて、[ホワイトバランス:色温度]を4つ記憶でき、[撮影時ボタン カスタマイズ]に[色温度切り換え]を割り当て可能になりました。照明が切り替わる会場や、室内外の行き来が多い取材では、操作の手数が減る場面がありそうです。
このほか、撮影時ボタン カスタマイズへの[プリ連続撮影]割り当て、EOS Multi Remote使用時のグループ切り換え、DPRAW撮影(Dual Pixel RAW)対応、EDSDK/CCAPIの対応機能追加、SFTPでのErr49多発やインターバル撮影停止など複数の不具合修正・安定性向上が並びます。細部まで触れられているだけに、使い方がハマる人ほど更新の価値を感じやすい内容です。
アップデート前に必ず押さえる注意点と配布ファイル
今回もっとも重要な注意点は、ファームウエアアップデートにより、[登録人物優先]で使う人物の顔の登録データが削除されることです。必要に応じて、事前に[登録データをカードに保存・読込]から登録データを書き出し、更新後に読み込み直してください。
ダウンロード後は、FIRファイル『R5213100.FIR』を使用します。Windows用は『eosr52-v131-win.zip』、macOS用は『eosr52-v131-mac.dmg』として配布されています。
また、機能向上に合わせて使用説明書の改訂があるとも案内されています。メニュー項目が増える更新なので、ボタン割り当てや通信設定を触る前に、説明書の該当箇所を一度見直しておくと迷いにくいでしょう。
Canon EOS R5 Mark II ファームウエア Version 1.3.1の最新情報まとめ
Canon EOS R5 Mark IIのファームウエアVersion 1.3.1は、全域AF+タッチ&ドラッグAFの不具合修正に加え、Version 1.3.0で追加されたAF/人物認識、動画表示、Wi‑Fi/FTP、設定移行などの強化をまとめて含むアップデートです。特に登録人物優先の改善と、更新時に登録データが削除される注意点は、撮影スタイルによって影響が大きくなります。まずは事前バックアップの要否を確認し、必要な人は登録データを書き出してから更新に進めるのが安全です。
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