
カメラとスマホのシャッター音対策|無音撮影の方法と注意点








シャッター音は撮影の手応えを感じられる反面、まわりへの配慮が必要になります。カメラの場合、電子シャッターを使えば無音にできるものの、照明下の縞模様や動体の歪みなど別の落とし穴もあります。この記事では、メーカー別のシャッター音を消す方法やシャッター音がうるさいときの対処、スマホの強制シャッター音軽減方法、シャッター音を楽しむ方法など、シャッター音に関することをまとめています。
この記事のサマリー

シャッター音の正体は「シャッター幕」「ミラー」「振動」の合算。方式ごとに音の出方が変わる

シャッター音を消す近道は電子シャッター。ただしローリングシャッター歪みとフリッカー対策がセット

ニコン・キヤノン・ソニー・富士フイルムはシャッター音を消すための考え方が異なる

シャッター音がうるさいときは異常音の可能性も考慮する

スマホのシャッター音は「体感音を下げる」と軽減できる
シャッター音はなぜ鳴るのか?知っておきたい仕組み

シャッター音は「撮影された合図」ではなく、内部機構が動いた結果生じる音です。ミラーレスが静かに感じるのは高級だからではなく、そもそもミラーが無いという構造がシャッター音と密接にかかわっています。まずは音の発生源を理解していきましょう。
メカシャッターの音源はシャッター幕の加減速
メカシャッターは、センサー前の幕(先幕・後幕)が高速で走って露光時間を作ります。この幕の加速・減速、幕が当たるストッパー、駆動ギアの作動が音の主成分になり、ボディの素材や空間の反響で聞こえ方が変わります。例えば体育館のように壁が硬い場所では、同じカメラでも「シャッター音がうるさい」と感じやすいでしょう。加えて、連写時は幕の動きが断続的に続くため、単発よりも音が目立ちます。また、静かな式典で「カシャ、カシャ」と等間隔に響くのが気になるのは、音量だけでなくリズムが周囲の注意を引くからです。
一眼レフはミラー音が上乗せされる
一眼レフは撮影直前にミラーが跳ね上がるため、シャッター幕の音にミラー駆動の衝撃音(いわゆるミラーショック)が重なります。例えば、Nikon D850のような上位機でも、構造上この音はゼロにできません。静音化された機種でも「小さくする」止まりで、無音を狙うなら方式そのものを変える必要があります。同じ理由で、Nikon D780のようにライブビューを多用すると体感音が変わります。光学ファインダー撮影よりライブビューのほうがミラー動作が撮影のたびに絡みにくく、結果として静かに感じる場面が増えます。
電子シャッターは無音だが万能ではない
電子シャッターは幕を動かさず、センサーの読み出しで露光を成立させます。そのため物理部品が動かず、無音にできます。一方で、無音撮影が常に最適かというと別問題で、照明条件や被写体の動き次第では画の破綻が出ます。例えば屋内スポーツやステージ照明では、音は消えても縞模様や歪みが出て「使えないカット」になることもあるでしょう。シャッター音を消すかどうかを考える前に、撮影シーンが電子シャッター向きかを考えると思った通りの写真が撮影できるでしょう。
シャッター音を消す:メーカー別の設定手順と注意点

「シャッター音を消す」とひとくちにいっても、カメラでは“物理音を無くす”のか“電子音を消す”のかで話が変わります。ミラーレスは電子シャッターで無音化できる一方、サイレントモードにすると固定される項目が増える機種もあります。ここでは主要メーカーの考え方と、知っておきたい注意点をまとめます。
以下の表は「無音化するメニュー名」と「同時に変わりやすい設定」を並べています。
メーカー | 無音化するメニュー名 | 懸念点・同時に変わりやすい設定 |
|---|---|---|
ニコン | サイレント撮影/電子シャッター音OFF | 動体歪み・フリッカーに注意、状況でメカ復帰が必要 |
キヤノン | サイレントシャッター | 撮影機能が固定される場合がある(フリッカーレス等) |
ソニー | 電子音(撮影)やサウンドオプション | シャッター音だけ残す/全部消すなど細かく選べる |
富士フイルム | シャッター方式で電子シャッター選択 | 操作感として疑似音を併用したいユーザーも多い |
同じ「サイレント」でも、メーカーにより考え方が異なります。完全無音を最優先する設計もあれば、撮影体験のフィードバックを残す方向もあるため、各社の特徴を押さえておきましょう。
ニコン:サイレント撮影は画の条件もセットで考える
ニコン機は、電子シャッター時の電子音(疑似シャッター音)を個別に切れる機種があります。実際の撮影では「無音にできた」だけで満足せず、LED照明で縞が出ないか、動体歪みが許容かを必ず確認しましょう。例えばNikon Z6 IIは静音撮影が便利な一方、高速に動く被写体や照明条件によっては電子シャッターの弱点が出ます。発表会で“静かさ”を優先するか、“縞の無さ”を優先するか、撮影内容で切り替えるのが現実的です。
キヤノン:サイレントシャッターは設定固定に注意
キヤノンのサイレント系は、単に音を消すだけでなく、関連項目がまとまって切り替わる設計が多いといえます。たとえばEOS R系のサイレントシャッターは、機種によってはフリッカーレス撮影が自動で無効になるなど、別のリスクが同時に出ます。具体例として、Canon EOS R50のような小型ミラーレスは、静かな場所での撮影がしやすい反面、照明条件次第で失敗が起きやすいのも事実です。舞台や室内競技は、サイレントにした直後こそ試し撮りで縞の有無を見ておくと安心です。
ソニー:音量調整でシャッター音を段階的に解消できる
ソニーは「完全に消す」だけでなく「段階的に下げる」「シャッター音だけ残す」など、現場の運用に寄せた設計が目立ちます。例えばα9 IIIはシャッター電子音を段階調整でき、会場の静けさに合わせて目立たない音量へ追い込めます。なお、電子音の扱いは機種ごとにメニュー名が変わるので要注意です。
富士フイルム:シャッター方式と疑似音を分けて考える
富士フイルム機は「シャッター方式」でメカ/電子先幕/電子シャッターを選択し、無音化したい場合は電子シャッターを選ぶのが基本です。さらに「電子音(シャッター音)」を個別にOFFできる機種も多く、“無音にする”と“撮影フィードバックを残す”を分けて設定できます。例えばFUJIFILM X-T5やFUJIFILM X-S20では、電子シャッター時でも疑似音を段階調整可能です。ただしLED照明下では縞模様、動体ではローリング歪みに注意が必要で、舞台や体育館では試し撮りで確認してから本番に臨むのが安全です。
マナーと画質を両立させる:発表会・コンサート・美術館とシャッター音
静かな場所での撮影は、機材の優劣ではなく周囲との関係を見極めるのがおすすめです。完全無音を狙うほど画のトラブルが増えるのも事実なので、マナーと画質を両立するちょうどよい落としどころを確認しておきましょう。ここでは、発表会やコンサート、美術館のような場面でトラブルにならないような方法を具体的に紹介します。
「音を消す」より「音が目立たない瞬間や場所」を選ぶ
メカシャッターでも、タイミングで音の目立ち具合は大きく変わります。例えばコンサートなら、静かなソロの間に切るのではなく、全体が鳴っているサビや拍手の瞬間に合わせるだけで、シャッター音は相対的に埋もれます。発表会でも、演目の切り替えで会場がざわつく瞬間や、MC中の笑いが起きた瞬間を狙うと周囲のストレスが減ります。この方法の良さは、画質面のリスクを増やさないことです。無音化に固執して電子シャッターへ固定すると、LED縞や歪みで写真そのものが成立しない可能性があるため、まずはタイミング運用を基本にすると失敗しにくいでしょう。
また同じ会場でも、スピーカーの近くは音が大きくてシャッターが目立たず、静かな後方席は反響で目立つなど、場所でも印象が変わります。撮影前に一度だけ試しに切り、周囲の反応と反響を確かめるとトラブルが起きにくいでしょう。
静音設定は「用途別に2系統」用意すると迷いが減る
運用の鉄板は、同じボディでもカスタム登録で「メカ優先」「電子優先」を分けることです。例えば室内イベント用に、メカシャッター+フリッカー低減+連写は控えめ、というセットを作り、屋外スナップ用に電子シャッター+無音+高速連写、というセットを作っておくと切り替えが速くなります。ボディを2台使える場合はさらに簡単で、片方を無音寄り、もう片方を安定画質寄りに固定しておくと、会場の照明や演出が変わっても対応できます。音を優先するか、写りの安定を優先するかの判断が、撮影中にブレにくくなるのがメリットです。
動画同録では「シャッター音混入」を最優先で避ける
動画を回しながら写真も撮る場面では、シャッター音がマイクに入ると後処理が大変になります。編集ソフトで軽減できることもありますが、連続して鳴るシャッター音は完全除去が難しく、話し声や楽器の立ち上がりが不自然になりがちです。インタビュー撮影で写真も押さえる場合は、無音化できるなら電子シャッター優先、難しければシャッター回数を絞り、重要カットに限定する判断がおすすめです。
メカ・電子・電子先幕:シャッター方式の違いと選び方
シャッター音対策は、最終的にシャッター方式の選択に行き着きます。ただし「電子=正解、メカ=悪」ではなく、フリッカー耐性や動体の歪み、ストロボ同調など、画作りと直結する条件が絡みます。ここでは方式ごとの得意不得意を紹介します。
下の表は「音」「歪み」「照明トラブル」「ストロボ適性」を方式別に紹介しています。
方式 | 音 | 動体歪み(ローリング) | 照明下の縞(フリッカー) | ストロボ・同調 |
|---|---|---|---|---|
メカシャッター | 鳴る(機種差あり) | 起きにくい | 起きにくい | 強い(基本の選択) |
電子先幕 | やや静か(後幕は動く) | 起きにくい | 状況次第(機種・照明依存) | 条件付きで強い |
電子シャッター | 無音にできる | 起きやすい(読み出し速度依存) | 起きやすい(特にLED) | 制限が出やすい |
基本的に、シャッター音が静かになるにつれ問題も起きやすくなります。特に電子シャッターは、積層型センサーなど読み出しが速い機種ほど歪みが減る傾向があり、ボディ選びとも直結します。
ローリングシャッター歪み:動体ほど差が出る
電子シャッターは画面の上から下へ順番に読み出すため、被写体が速く動くと斜めに傾いたような歪みが出ます。具体例を挙げると、走者の腕やバット、電車のパンタグラフ、回転するプロペラなどは歪みが分かりやすい被写体です。流し撮りでも背景の柱が斜めに倒れて見えることがあります。対策は、メカシャッターに戻すか、読み出しの速いボディを使うことです。例えばNikon Z9のようにメカシャッターを廃した設計でも成立するのは、読み出し速度を稼いで歪みを抑える技術が前提にあります。
フリッカー:LED照明で「無音が罠」になりやすい
屋内の蛍光灯・LED照明は明滅しており、電子シャッターはその明滅と読み出しタイミングがズレると縞模様(明るさの帯)や色ムラが出ます。たとえば学校行事の体育館、ホールの舞台照明、会議室の天井LEDは典型例で、品質が悪い原因になりがちです。またLEDは高周波で明滅する製品も多いため、機能で抑えるほうが確実です。高周波フリッカー低減やシンクロスキャンは、シャッタースピードを微調整して縞を追い込みます。
電子先幕は「静かさと安定」の折衷になりやすい
電子先幕は、露光開始を電子制御、露光終了を幕で行う折衷方式です。メカより少し静かで、電子ほど歪みを抱えにくいのが利点で、室内ポートレートやスナップで扱いやすいでしょう。具体的には「静かな室内で音を少しでも減らしたいが、LED縞も避けたい」といった場面で効きます。ただし超高速シャッター域や大口径レンズでは、ボケ形状への影響が出る機種もあります。気になる場合は、同じ被写体をメカ/電子先幕で撮り比べてボケの縁取りを確認すると良いでしょう。
静音撮影の落とし穴:フリッカーと歪みを避ける実戦設定

電子シャッターで無音にしても、写真の品質が担保できないと意味がありません。特に多いのが、室内照明のフリッカーと動体のローリング歪みです。ここでは「失敗が起きやすい条件」と「回避の手順」を、撮影の具体例とセットでまとめます。
LED・蛍光灯の縞模様は“シャッタースピードの癖”で減らせる
蛍光灯の明滅は電源周波数に由来するため、東日本なら1/100秒、西日本なら1/120秒の倍数(1/200、1/240など)へ寄せると改善することがあります。例えば卒園式のホールで1/160だと縞が出たのに1/200で落ち着いた、というケースは珍しくありません。まずは「倍数に寄せる」を最短ルートとして覚えておくと役立ちます。ただしLEDは製品ごとに明滅周波数が高く、倍数ルールが効かないこともあります。この場合はメカシャッターに戻す、フリッカー低減機能を使う、あるいはシンクロスキャン系の微調整で追い込むのが確実です。静音か画質かで迷ったら、納品優先の撮影では画質を取り、静音はタイミング工夫で補う判断が堅実です。
動体の歪みは「被写体速度×カメラの読み出し」で決まる
ローリングシャッター歪みは、走る子どもや踊りの手足、スポーツのラケット、車のホイールのように速い動きで目立ちます。例えば運動会で電子シャッターにした途端、ゴールテープ付近の腕が妙に伸びたり、背景のポールが斜めになったりするのは典型的です。被写体が速いほど、そしてパンニングが速いほど症状が出ます。対処はシンプルで、まずメカに戻すこと。どうしても無音が必要なら、読み出しの速い機種(積層型センサーなど)を使うか、動きの少ない瞬間に狙いを絞ります。たとえば演奏会でも、手が大きく動く箇所より、静止に近い瞬間に合わせるだけで歪みのリスクを下げられます。
ストロボや照明演出が絡むと「無音が成立しない」場面がある
静音目的で電子シャッターを使うと、ストロボが同調しない、あるいは発光ムラが出るなどの制約が出ることがあります。たとえば室内の記念撮影でストロボを使うなら、基本はメカシャッターが安全です。逆に自然光の屋外ポートレートなら、フリッカーの心配がほぼ無く、電子シャッターの無音メリットが素直に活きます。「電子にしたのに、撮影結果が不安定」というときは、まず照明(LED演出や舞台ライト)とストロボの有無をチェックし、方式を戻す判断を早めに行うと失敗が減ります。
シャッター音がうるさい・異音がする:故障と対処の切り分け
「以前よりシャッター音がうるさい」「異音がする」という原因には、設定だけで解決するものと修理が必要なものが混ざります。特に“キュッ”という擦れるような異音は、単なる個体差で片付けるべきではありません。ここではセルフチェックの視点と、グリスを含む機械的要因を整理します。
異音のサイン:金属音・擦過音・周期性の変化
正常なシャッター音は、機種ごとに音色の違いはあっても、毎回ほぼ同じリズムと音量で鳴ります。危険信号になりやすいのは、以下のような変化です。これらは、部品の摩耗や戻りの渋さが疑われます。
- 「カシャ」という音の後に「キュル」「チリチリ」と尾を引く
- 連写すると特定のコマだけ音が変わる
- 低速シャッターで戻りが遅い
なお、例えば寒い屋外で急に音が大きくなった場合、温度で潤滑が硬くなって動きが渋いこともあります。風の強い日だと風切り音が混ざって異音に聞こえる場合もあるので、無風の室内で同じ現象が出るかを確かめると原因が分かりやすいでしょう。
グリス劣化・潤滑不足は「鳴り」の定番原因
シャッター機構やミラー機構は精密な可動部の集合体で、適切な潤滑が前提です。長期使用や保管環境によってグリスが劣化すると、摩擦音(シャッター音鳴り)や動作にばらつきが出ることがあります。なお、市販の潤滑剤を自己判断で使うのはリスクが高いため注意が必要です。粘度や揮発成分によっては、逆にゴミを呼んだり、部品に付着して不具合を広げたりします。
対策として現実的なのは、以下の3つです。音が小さくても、動作が不安定になってからでは修理範囲が広がることがあります。
- 発生条件(寒いときだけ/連写時だけ)をメモする
- 動画で音を記録して再現性を残す
- 早めに点検へつなげる
設定で誤解しやすい「音の正体」もある
ミラーレスでも、シャッター音が消えないときがあります。典型は、電子シャッターを選んでも“電子音(疑似シャッター音)”がONのままになっているケースです。逆に、無音にしたのに「カチッ」と聞こえる場合、絞りの駆動音や手ブレ補正ユニットの作動音が原因のこともあります。また、レンズ側の手ブレ補正が動くと微小な作動音が出る機種もあり、静かな部屋だとシャッター音以上に気になることがあります。シャッター音だけを疑うのではなく、ボディ単体(レンズを外した状態)でも同じ音がするかを確認すると、原因が分かりやすくなるでしょう。
スマホのシャッター音:消せない理由と現実的な軽減策

スマートフォンを使った撮影には、強制的にシャッター音が入る点がデメリットとして挙げられます。ここではその消せない理由と実際に使える軽減策を紹介します。
スマホのシャッター音が消せない理由
日本で販売されているスマートフォンの多くは、盗撮防止の観点からシャッター音を強制的に鳴らす仕様になっています。これは法律的な問題ではなく、業界団体やメーカー各社が社会的観点を踏まえて自主的に取り入れてきた結果です。そのため、マナーモードや消音スイッチをONにしても、カメラ撮影時だけは音が鳴る設計が採用されています。例えばiPhone 15などの日本向けモデルでは、販売地域やSIM情報に応じて挙動が制御されるケースがあり、同じ機種名でも海外版とは仕様が異なる場合があります。これはソフトウェアだけでなく、販売国ごとのポリシー設定が絡むためで、単純に設定画面からOFFにできないことが多いのです。
また、OSアップデートによって仕様が変更されることもあり、過去には一時的に消音できた方法が使えなくなる例もあります。結果として「消せない」のは故障ではなく仕様であり、ユーザー側で完全無音にする手段が用意されていない場合が一般的です。
音量ボタンは「撮影操作」、シャッター音は「仕様」—混同しやすい2つの役割
スマホの音量ボタンとは、本体側面などに配置された物理ボタンのこと。主にメディア音量や通話音量、通知音量などを調整するための操作部です。画面を見ずに直感的に押せるため、再生中の動画音量をすぐ下げたいときや、着信音を瞬時に調整したいときに役立ちます。また多くの機種では、カメラ起動中にシャッターボタンの代わりとして使えるなど、状況に応じて機能が切り替わります。ただし基本的な役割は「音量の増減」であり、シャッター音そのものを変更できるボタンではありません。
軽減策は「完全無音」より「体感音を下げる」発想が現実的
スマホのシャッター音問題は、「完全に消す」ことを目標にするのではなく、「体感音を下げる」ことを考えるのがおすすめです。基本的に日本向け端末では仕様として消せない場合が多く、設定だけでは無音化できないケースが一般的です。そこでまず有効なのは、周囲の音に紛れるタイミングを選ぶこと。人の話し声や拍手、環境音がある瞬間に合わせるだけで体感の目立ち方は大きく変わります。次に、スピーカー位置を手で軽く覆うことで音を拡散させ、直接的な響きを弱める方法もあります。また、どうしても静かな環境で撮る必要がある場合は、動画で撮影して後から静止画を切り出すという方法も有効です。
根本的な解決を求めるなら海外仕様端末の検討などもありますが、通信制限やサポート面の注意が必要です。スマートフォンのシャッター問題はマナーと必要性を優先し、「無音にする」より「目立たせない」方向で考えると良いでしょう。
シャッター音を楽しむ:音の個性と機材選びのヒント
シャッター音は消すべきもの、という意見がある一方で、撮影の充実感を感じるという人もいます。完全無音の電子シャッター機が増えている一方で、あえて“音の気持ちよさ”を評価する人も増えました。最後に、シャッター音を楽しむという側面からの機材選びの考え方を整理します。
音の美学を求めるなら、メカの“音色”を聴き比べる価値がある
フィルム機やレンジファインダーの世界では、シャッター音が「撮影体験の核」として語られます。例えばNikon F2のような往年の一眼レフは、歯切れの良い音が撮影のリズムを作りますし、Nikon F6はチューニングされた音の完成度が語られる代表格です。もちろん静かな会場では不向きですが、屋外やスナップで“撮っている感”を重視するなら魅力になります。同様に富士フイルムのX-Pro系は、世代でシャッター音のキャラクターが違うと言われます。例えばFUJIFILM X-Pro1は音そのものを好む人が多く、撮影の高揚感につながりやすいタイプです。
電子シャッターでも“無音が不安”なら疑似音や触感で補う
完全無音は便利ですが、撮れているか不安になる人もいます。その不安を解消するために、疑似シャッター音を残す設計や、ボタン感触を重視する機種もあります。例えばFUJIFILM X-Pro3のように、電子シャッターを使いつつも撮影体験を重視する機種は、静音と手応えの共存としておすすめです。現実的には、「普段は無音」「大事なカットはメカで確実に」という使い分けが、落としどころになりやすいはずです。音を消すこと自体が目的化すると、肝心の写真の質や撮影の楽しさを取りこぼすことがあるため、優先順位をシーンごとに決めておくのがおすすめです。
シャッター音対策のまとめ
シャッター音を消す最短ルートは電子シャッターですが、ローリングシャッター歪みとフリッカーという写りの罠が付きまといます。発表会やコンサートでは無音化だけに寄せず、タイミング運用やメカ/電子の切り替えを用意すると成功率が上がります。また、シャッター音がうるさかったり異音がしたりする場合は、早めに点検へつなげましょう。まずは自分の撮影シーンを「静音最優先」「画質安定最優先」に分け、ボディの設定を2系統作るところから始めると、迷いが一気に減ります。
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