
2026年上半期 レンズ開放F値別シェア F2.8とF4で52.9%【みんなのカメラ調べ】







みんなのカメラで2026年上半期(1〜6月)に成立した交換レンズの取引を、開放F値別に集計しました。最も多いのはF2.8の28.5%、次がF4の24.4%で、この2つで52.9%を占めます。ただしF2.8の24.7%は単焦点で、ズームが97.2%を占めるF4とは構成が異なります。開放F2.0以下は17.7%で、F4より暗い帯の22.0%を下回りました。
この記事のサマリー

開放F値別の最多は F2.8の28.5%、2位は F4の24.4%。この2つで 52.9%

F4より暗い帯が22.0% で、F2.0以下の明るい帯(17.7%)を上回る。F4より暗い取引の88.1%は、名称に300mm以上を含む望遠レンズ

F5.6は上位3製品に86.2%が集中(取引があったのは9製品)。F3.5は61製品で、上位3製品は17.0%

5区分で比べると、平均取引価格は F2.0以下が73,734円 で最も低く、F5.6超が240,743円 で最も高い。ただしF2.0超〜F2.8(159,783円)は、F4超〜F5.6(147,718円)より高い

F1.4(7.1%)がF1.8(6.5%)を上回った。 掲載6ブランドでは、富士フイルムだけF2.0以下(49.2%)がF2.8+F4(38.5%)を上回る
開放F値の読み方と、今回の集計ルール

開放F値は、レンズの絞りを最も開いたときのF値です。数値が小さいほど、一般に「明るいレンズ」と呼ばれます。今回の集計では、製品名に記載された開放F値を使い、ズームレンズは広角端の値で分類しました。例えばRF 100-400mm F5.6-8 IS USMは、望遠端では開放F8ですが、本記事ではF5.6に含めています。
そのため、F2.8やF4の区分には、ズーム全域で開放F値が変わらないレンズだけでなく、ズームすると開放F値が変わる製品も含まれます。また、この集計が示すのは製品の仕様であり、購入者が実際に撮影したときの絞り設定ではありません。
本データについて
項目 | 内容 |
|---|---|
データソース | みんなのカメラのフリマ取引実績 |
データ期間 | 2026年1月1日〜2026年6月30日 |
対象 | 交換レンズ(全ブランド・全マウント) |
対象状態 | 新品・中古を問わない |
開放F値の判定 | 製品名の表記から判定。ズームレンズは広角端の値を採用(例:F4.5-5.6はF4.5) |
分母 | 開放F値を特定できた取引。T値で表記されるシネマレンズは集計から除外 |
シェア | 取引数の構成比 |
平均取引価格 | 対象期間に成立した取引価格の平均(税込) |
なお、本データはみんなのカメラ上のフリマ取引に基づくものであり、日本のカメラ市場全体を代表するものではありません。みんなのカメラにおける取引傾向としてご覧ください。
記事・メディア掲載時には、「みんなのカメラ調べ」と明記の上で引用いただけます。
【注目ポイント】開放F値の分布から見えた3つの発見

注目1|F2.8とF4で52.9%。ただしF2.8帯の4分の1は単焦点
F2.8とF4は合わせて取引の52.9%を占めました。ただし、レンズの種類は同じではありません。F4はズームが97.2%を占める一方、F2.8は単焦点が24.7%を占めています。
帯 | シェア | 帯内のズーム | 帯内の単焦点 |
|---|---|---|---|
F2.8 | 28.5% | 75.3% | 24.7% |
F4 | 24.4% | 97.2% | 2.8% |
F2.8の単焦点には、EF 100mm F2.8L マクロ IS USMやFE 90mm F2.8 Macro G OSSといったマクロレンズ、フジノンレンズ XF23mmF2.8 R WRのような小型レンズが含まれます。
F2.8の取引を支えているのは、大口径ズームだけではありません。マクロや小型の単焦点も含むため、F2.8とF4の合計を、そのまま「大三元・小三元ズームのシェア」と捉えることはできません。
注目2|F5.6は上位3製品に86.2%が集中。F3.5は17.0%
各区分の取引が少数の製品に集中しているのか、幅広い製品に分散しているのかを比較しました。取引が確認できた製品種類数と、上位3製品が区分内で占める割合を示します。
帯 | シェア | 取引が確認できた製品種類数 | 上位3製品が帯内で占める割合 |
|---|---|---|---|
F2.8 | 28.5% | 110製品 | 23.6% |
F4 | 24.4% | 78製品 | 33.3% |
F5.6 | 9.5% | 9製品 | 86.2% |
F4.5 | 9.3% | 36製品 | 53.5% |
F1.4 | 7.1% | 45製品 | 53.7% |
F3.5 | 7.0% | 61製品 | 17.0% |
F1.8 | 6.5% | 37製品 | 28.9% |
F5.6で取引が確認できたのは9製品で、そのうち上位3製品が取引の86.2%を占めました。一方、F3.5では61製品の取引があり、上位3製品の割合は17.0%でした。
つまり、F5.6は少数の上位製品の取引が区分全体のシェアに強く反映され、F3.5はより幅広い製品に取引が分散しています。開放F値別のシェアだけでは分からない、取引の集まり方の違いです。
注目3|平均価格はF2以下が7.4万円、F5.6超が24.1万円。明るさだけでは決まらない

開放F2以下の取引は全体の17.7%で、F4超の22.0%を下回りました。開放F値を下表の5区分にまとめて比較すると、平均取引価格はF2以下が73,734円で最も低く、F5.6超が240,743円で最も高くなっています。
ただし、平均価格はF値の順に高くなるわけではありません。F2超〜F2.8は159,783円で、F4超〜F5.6の147,718円を上回っています。
開放F値の区分 | シェア | 平均取引価格 | 区分内のズーム比率 |
|---|---|---|---|
F2以下 | 17.7% | 73,734円 | 2.3% |
F2超〜F2.8以下 | 29.0% | 159,783円 | 74.1% |
F2.8超〜F4以下 | 31.3% | 87,614円 | 96.4% |
F4超〜F5.6以下 | 20.3% | 147,718円 | 98.8% |
F5.6超 | 1.7% | 240,743円 | 90.5% |
F2以下は単焦点が97.7%を占めています。一方、F4超の取引の88.1%は、製品名に300mm以上の焦点距離を含むレンズでした。
月次推移|6月はF2.8・F4が66.6%。1月から22.6ポイント上昇

月 | F2.8+F4 | F2.0以下 |
|---|---|---|
1月 | 44.0% | 29.9% |
2月 | 47.3% | 22.6% |
3月 | 51.6% | 21.4% |
4月 | 52.1% | 11.9% |
5月 | 56.3% | 7.7% |
6月 | 66.6% | 9.0% |
F2.8とF4を合わせた構成比は、1月の44.0%から6月の66.6%へ、22.6ポイント上昇しました。今回の観測期間では、前月を上回る動きが毎月続いています。
一方、F2.0以下は1月の29.9%から5月の7.7%まで下がり、6月は9.0%へ上向きました。
これらは各月の取引に占める割合の変化です。取引数そのものが増減したか、季節や出品内容の変化がどの程度影響したかは、この表だけでは判断できません。
各帯の上位機材

F2.8(28.5%)
上位3製品は、70-200mmの望遠ズーム2本と、24-70mmの標準ズーム1本です。同じ開放F2.8でも、望遠端は200mmと70mmに分かれています。
製品名 | タイプ | 平均取引価格 | 発売年 |
|---|---|---|---|
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S | ズーム | 222,441円 | 2020年 |
RF 70-200mm F2.8 L IS USM | ズーム | 286,031円 | 2019年 |
FE 24-70mm F2.8 GM II SEL2470GM2 | ズーム | 243,513円 | 2022年 |
F4(24.4%)
上位3製品はいずれも標準ズームですが、焦点距離は20-70mm、24-105mm、24-120mmと異なります。広角側の20mmまで対応する製品と、望遠側を105mm・120mmまでカバーする製品が並びました。掲載した3製品の平均取引価格は、いずれも11万〜13万円台です。
製品名 | タイプ | 平均取引価格 | 発売年 |
|---|---|---|---|
RF 24-105mm F4 L IS USM | ズーム | 132,515円 | 2018年 |
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S | ズーム | 113,868円 | 2022年 |
FE 20-70mm F4 G SEL2070G | ズーム | 121,543円 | 2023年 |
F5.6(9.5%)
上位3製品は、望遠端400mmのRF 100-400mmと、望遠端600mmのNIKKOR Z 180-600mm、FE 200-600mmです。平均取引価格はRF 100-400mmが86,087円、600mmまで対応する2製品は20万円台でした。同じF5.6の区分でも、望遠端の焦点距離と価格帯は異なります。
製品名 | タイプ | 平均取引価格 | 発売年 |
|---|---|---|---|
RF 100-400mm F5.6-8 IS USM | ズーム | 86,087円 | 2021年 |
NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR | ズーム | 201,825円 | 2023年 |
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS SEL200600G | ズーム | 217,469円 | 2019年 |
F4.5(9.3%)
上位3製品には、55-200mm、100-400mm、100-500mmの望遠ズームが並びました。この3製品の平均取引価格は、EF-M55-200mmの22,495円からRF 100-500mmの331,701円まで幅があります。開放F値が同じでも、対応マウントや焦点距離の異なる製品が含まれています。
製品名 | タイプ | 平均取引価格 | 発売年 |
|---|---|---|---|
EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USM | ズーム | 188,639円 | 2014年 |
RF 100-500mm F4.5-7.1 L IS USM | ズーム | 331,701円 | 2020年 |
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM | ズーム | 22,495円 | 2014年 |
F1.4(7.1%)
上位3製品は、33mmと35mmのXFレンズ2本、50mmのFE 50mm F1.4 GMです。平均取引価格はXF35mmF1.4 Rが66,496円、XF33mmF1.4 R LM WRが74,843円、FE 50mm F1.4 GMが142,436円でした。
製品名 | タイプ | 平均取引価格 | 発売年 |
|---|---|---|---|
フジノンレンズ XF35mmF1.4 R | 単焦点 | 66,496円 | 2012年 |
FE 50mm F1.4 GM SEL50F14GM | 単焦点 | 142,436円 | 2023年 |
フジノンレンズ XF33mmF1.4 R LM WR | 単焦点 | 74,843円 | 2021年 |
F3.5(7.0%)
上位3製品には、15-45mmの標準ズームと、18-140mm・18-300mmの高倍率ズームが並びました。小型の電動ズームであるXC15-45mmと、望遠側まで広くカバーする2製品が、同じF3.5の区分に含まれています。広角端の開放F値は共通でも、望遠端は45mm・140mm・300mmと異なります。
製品名 | タイプ | 平均取引価格 | 発売年 |
|---|---|---|---|
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD ソニーE用 | ズーム | 56,123円 | 2025年 |
フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ ブラック | ズーム | 17,192円 | 2018年 |
NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR | ズーム | 51,978円 | 2021年 |
F1.8(6.5%)
上位3製品は、50mmの単焦点2本と、35mmのマクロ1本です。同じ50mmでも、EF 50mm F1.8 STMの平均取引価格は10,396円、NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは62,539円でした。10,396円は、この記事で挙げた上位機材のなかで最も低い数字です。
製品名 | タイプ | 平均取引価格 | 発売年 |
|---|---|---|---|
EF 50mm F1.8 STM | 単焦点 | 10,396円 | 2015年 |
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S | 単焦点 | 62,539円 | 2018年 |
RF 35mm F1.8 マクロ IS STM | 単焦点 | 49,244円 | 2018年 |
開放F値別シェア一覧

開放F値 | シェア | 帯内のズーム比率 | 平均取引価格 | 製品種類数 |
|---|---|---|---|---|
F1.2 | 1.1% | 0.0% | 156,758円 | 11製品 |
F1.4 | 7.1% | 0.0% | 83,990円 | 45製品 |
F1.7 | 0.9% | 0.0% | 25,244円 | 7製品 |
F1.8 | 6.5% | 1.9% | 47,969円 | 37製品 |
F2 | 2.0% | 14.0% | 94,368円 | 21製品 |
F2.5 | 0.4% | 0.0% | 44,870円 | 4製品 |
F2.8 | 28.5% | 75.3% | 161,601円 | 110製品 |
F3.5 | 7.0% | 93.6% | 37,549円 | 61製品 |
F4 | 24.4% | 97.2% | 101,954円 | 78製品 |
F4.5 | 9.3% | 99.6% | 157,812円 | 36製品 |
F5 | 1.3% | 100.0% | 105,739円 | 8製品 |
F5.6 | 9.5% | 97.8% | 145,715円 | 9製品 |
F6.3 | 1.6% | 97.4% | 253,649円 | 3製品 |
※シェア0.3%未満のF1.9・F2.4・F4.8・F11は表から省いています。※出典:みんなのカメラ調べ。
ブランド別|掲載6ブランドでは、富士フイルムのF2以下が49.2%

ブランド | レンズ取引シェア | ブランド内のF2.8+F4 | ブランド内のF2.0以下 |
|---|---|---|---|
Canon | 34.6% | 52.8% | 11.0% |
ニコン | 24.8% | 58.3% | 14.2% |
SONY | 17.1% | 59.0% | 19.3% |
富士フイルム | 8.0% | 38.5% | 49.2% |
シグマ | 4.0% | 47.5% | 23.2% |
パナソニック | 3.4% | 38.1% | 28.6% |
富士フイルムではF2以下が49.2%を占め、F2.8とF4の合計38.5%を10.7ポイント上回りました。掲載した6ブランドのうち、この関係が見られたのは富士フイルムだけです。
対して、Canon・ニコン・SONYはいずれもF2.8とF4の合計が5割を超え、F2以下は2割未満でした。
※6ブランドを抜粋して掲載しています。ブランド内の割合は、そのブランドの対象レンズ取引を分母としています。使用するカメラのメーカー別集計ではありません。
メディア引用用|主な結果と集計条件

2026年1〜6月に「みんなのカメラ」で成立した交換レンズ取引のうち、開放F値がF2.8の取引は28.5%、F4は24.4%で、合計52.9%を占めた。F2.8の24.7%は単焦点で、F4はズームが97.2%だった。ズームレンズは広角端の開放F値で分類し、開放F値を特定できた取引を分母とした。新品・中古を対象とし、対象取引の98.9%は中古だった。
引用時は「みんなのカメラ調べ」と明記してください。本集計は同サービス内の取引傾向を示すもので、日本のレンズ市場全体を代表するものではありません。
編集部コメント|F値別の傾向を、具体的なレンズ選びへ
今回の上位機材では、F4に20-70mmや24-120mmの標準ズーム、F5.6に望遠端400〜600mmのズームが並びました。一方、F2.8には大口径ズームだけでなく、マクロや小型の単焦点も含まれています。
購入候補を探すときは、まず使うカメラのマウントと必要な焦点距離を決め、その条件に合う製品同士で開放F値や価格を比べると判断しやすくなります。各区分のシェアは取引傾向を知る手がかりにし、実際の候補選びには製品別の情報を役立ててください。
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