
ズームレンズ取引の51.2%が望遠端200mm以上、最多は200mmの17.9%—2026年上半期 ズームレンズ 望遠端別シェア【みんなのカメラ調べ】








2026年上半期にみんなのカメラで成立したズームレンズの取引を、レンズの望遠端(ズーム時の最長焦点距離)で分類しました。最多は200mmの17.9%、次いで70mmが15.0%。400mm以上の超望遠がおよそ4本に1本を占め、200mm以上の区分を合計すると51.2%でした。
この記事のサマリー

望遠端別の最多は200mmで17.9%。2位が70mmの15.0%、3位が400mmの12.5%と続く。

望遠端200mm以上の区分を合計すると51.2%。400mm以上に限っても24.6%を占めた。

400mm区分の平均取引価格140,511円は、70mm区分の157,252円・200mm区分の184,119円を下回る。

1〜3月と4〜6月で構成が変わった。200mm以上は45.1%から56.9%、400mm以上は16.4%から32.3%へ。

平均取引価格は800mm区分の245,226円が最高、300mm区分の52,748円が最低で、約4.6倍の開き。
集計の読み方|焦点距離は35mm判換算せずに分類

今回は、製品名に記載された焦点距離のうち、最長側の数値でズームレンズを分類しました。広角端は区別せず、24-200mmも70-200mmも「望遠端200mm」に含めています。
焦点距離は35mm判換算ではありません。フルサイズ用、APS-C用、マイクロフォーサーズ用を表記どおりに集計しているため、同じ区分でも撮影時の画角(写る範囲)は異なる場合があります。
本データについて
項目 | 内容 |
|---|---|
データソース | みんなのカメラのフリマ取引実績 |
データ期間 | 2026年1月1日〜6月30日 |
対象 | 交換レンズのうちズームレンズの取引(単焦点レンズは対象外) |
対象状態 | 商品状態を問わない |
望遠端の定義 | 製品名に記載された焦点距離域の最長側(例: 100-400mm → 400mm) |
ランキング基準 | 望遠端ごとの取引数。同数の場合は取引金額の合計が大きい順 |
平均取引価格 | 対象期間に成立した取引価格の平均(税込) |
なお、本データはみんなのカメラ上のフリマ取引に基づくものであり、日本のカメラ市場全体を代表するものではありません。みんなのカメラにおける取引傾向としてご覧ください。
【注目ポイント】望遠端で分けて見えた3つの発見

注目1|望遠端200mm以上が51.2%。200mm未満とは2.4ポイント差
望遠端を次の6区分にまとめると、200mm以上が51.2%、200mm未満が48.8%となりました。
望遠端の区分 | 構成比 |
|---|---|
100mm未満 | 29.9% |
100〜199mm | 18.9% |
200〜299mm | 21.0% |
300〜399mm | 5.6% |
400〜599mm | 16.3% |
600mm以上 | 8.3% |
最も大きい区分は100mm未満の29.9%です。ただし200mm以上を合計すると51.2%となり、200mm未満の48.8%を上回りました。単独の区分としては100mm未満が最多である一方、200mm以上は4つの区分に分かれており、足し合わせると過半に届きます。

注目2|400mm以上が24.6%。ズーム取引の約4本に1本が超望遠
400mm以上の望遠端を持つレンズは24.6%を占めました。ズームレンズの取引のおよそ4本に1本です。500mm以上に絞っても12.1%、600mm以上で8.3%、800mmまで伸びる製品も2.1%ありました。
望遠端別の順位でも、3位に400mm(12.5%)、5位に600mm(6.1%)、8位に500mm(3.8%)、10位に800mm(2.1%)と、超望遠域がTOP10に4つ入っています。
注目3|望遠端が長い順に平均取引価格が高くなるわけではない
望遠端別の平均取引価格を高い順に並べると、800mmが245,226円、500mmが236,209円、600mmが196,372円と続きます。その次が200mmの184,119円、70mmの157,252円で、400mmは140,511円と6番目でした。最も低いのは300mmの52,748円で、50mmの54,623円をも下回ります。
順番が入れ替わるのは、同じ望遠端でも区分の中身が違うためです。400mm区分ではRF 100-400mm F5.6-8 IS USMが区分内の46.2%を占めており、この製品の平均取引価格は86,087円。区分内2位のEF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(188,639円)、3位のFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS SEL100400GM(240,706円)とは大きく離れています。300mm区分も、取引の上位を18-300mmや16-300mmといった高倍率ズームが占めました。
製品別に見ると、区分によって開き方も違います。
区分 | 製品別の平均取引価格 | 開き |
|---|---|---|
200mm | 10,400円〜382,697円 | 36.8倍 |
70mm | 17,880円〜356,780円 | 20.0倍 |
400mm | 45,060円〜739,440円 | 16.4倍 |
500mm | 114,833円〜331,701円 | 2.9倍 |
600mm | 75,250円〜217,469円 | 2.9倍 |
800mm | 244,149円〜285,060円 | 1.2倍 |
200mm区分は最も低い製品と最も高い製品で36.8倍の開きがありました。TOP10のうち500mm以上の3区分だけが3倍未満に収まり、残る7区分はいずれも8倍を超えています。望遠端の数値だけで価格帯が決まるわけではありません。
ズームレンズ 望遠端別シェア TOP10

【1位】200mm
70-200mmの大口径望遠ズームを中心に、24-200mmや100-200mmなど広角端の異なる製品が31本ランクインした区分です。広角端は12mmから100mmまで分かれており、望遠端200mmという一点に取引が最も集まりました。
【2位】70mm
24-70mmを中心とする標準ズームの区分です。広角端は17mmから28mmの4種類に収まっており、1位の200mmが12mmから100mmまで9種類に分かれているのとは対照的です。
【3位】400mm
100-400mmや150-400mm、28-400mmなどが入る超望遠の区分で、17製品が取引されました。首位のRF 100-400mm F5.6-8 IS USMは平均取引価格86,087円で、この区分の上位3製品では最も低い価格帯です。
【4位】105mm
24-105mmと28-105mmだけで構成される区分です。広角端は24mmと28mmの2種類で、120mm・800mmと並んでTOP10で最も種類が少なくなっています。
【5位】600mm
180-600mmや200-600mm、150-600mmが並ぶ超望遠ズームの区分です。6製品と選択肢は限られますが、シェアでは6.1%を占めて5位に入りました。
【6位】120mm
24-120mmと18-120mmで構成される区分で、4製品のみです。首位のNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sと2位のAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRは、マウントの異なる同じ焦点距離域の製品が並びました。
【7位】300mm
18-300mmや16-300mmといった高倍率ズームが上位を占める区分です。27製品が取引され、TOP10では200mmに次いで製品数が多い一方、平均取引価格は52,748円とTOP10で最も低くなっています。
【8位】500mm
100-500mm、200-500mm、150-500mmの3製品だけで構成される区分です。平均取引価格は236,209円で、800mmに次ぐ高さでした。
【9位】50mm
16-50mmや18-50mmなど、APS-C向けの小型ズームが中心の区分です。TOP10で唯一、望遠端が70mmに届かない区分となっています。
【10位】800mm
200-800mmと400-800mmの2製品のみで構成される、TOP10で最も製品数の少ない区分です。平均取引価格245,226円はTOP10で最も高く、2製品だけで2.1%を占めました。
望遠端別シェア TOP10一覧
順位 | 望遠端 | 構成比 | 取引された製品数 | 平均取引価格 | この区分の最上位製品 |
|---|---|---|---|---|---|
1 | 200mm | 17.9% | 31本 | 184,119円 | NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S |
2 | 70mm | 15.0% | 23本 | 157,252円 | FE 20-70mm F4 G SEL2070G |
3 | 400mm | 12.5% | 17本 | 140,511円 | RF 100-400mm F5.6-8 IS USM |
4 | 105mm | 9.2% | 11本 | 107,331円 | RF 24-105mm F4 L IS USM |
5 | 600mm | 6.1% | 6本 | 196,372円 | NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR |
6 | 120mm | 5.7% | 4本 | 92,692円 | NIKKOR Z 24-120mm f/4 S |
7 | 300mm | 5.0% | 27本 | 52,748円 | 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD キヤノンRF用 |
8 | 500mm | 3.8% | 3本 | 236,209円 | RF 100-500mm F4.5-7.1 L IS USM |
9 | 50mm | 3.2% | 12本 | 54,623円 | 18-50mm F2.8 DC DN フジフイルム用 |
10 | 800mm | 2.1% | 2本 | 245,226円 | RF 200-800mm F6.3-9 IS USM |
TOP10の10区分で、ズームレンズ取引の80.4%を占めます。残る19.6%は35mm・250mm・24mmなど、11位以下の望遠端に分かれました。
月次の変化|200mm以上の比率は4月から3ヶ月連続で過半数
月 | 200mm以上の比率 | 最多の望遠端 |
|---|---|---|
1月 | 45.6% | 70mm |
2月 | 43.6% | 200mm |
3月 | 46.4% | 70mm |
4月 | 62.4% | 200mm |
5月 | 56.9% | 400mm |
6月 | 53.7% | 200mm |
望遠端200mm以上の比率は、1〜3月が43.6〜46.4%だったのに対し、4〜6月は53.7〜62.4%でした。前半3ヶ月はすべて50%未満、後半3ヶ月はすべて50%を超えています。変化が最も大きかったのは3月から4月で、46.4%から62.4%へ16.0ポイント上昇しました。その後は5月56.9%、6月53.7%と低下しましたが、いずれも1〜3月の水準を上回っています。
400mm以上の比率も同じ向きに動いており、1〜3月の16.4%に対し4〜6月は32.3%でした。月ごとの最多は200mmが3ヶ月、70mmが2ヶ月、400mmが1ヶ月。半年を通した1位の200mmが、毎月首位だったわけではありません。
ブランド別に見る
ブランド | ズーム取引に占める割合 | うち望遠端200mm以上 |
|---|---|---|
Canon | 38.1% | 64.2% |
ニコン | 27.2% | 49.7% |
SONY | 16.6% | 39.7% |
シグマ | 4.1% | 37.8% |
TAMRON | 3.4% | 65.6% |
全ズーム取引に占める割合は、Canonが38.1%で最多でした。Canon製ズームレンズの取引のうち、望遠端200mm以上は64.2%を占めています。掲載比率から概算すると、200mm以上の取引全体のおよそ48%がCanon製品に当たります。全体の取引シェアが大きく、ブランド内でも200mm以上の割合が高いことが分かります。
一方、TAMRONはブランド内の200mm以上の比率が65.6%と高いものの、全ズーム取引に占める割合は3.4%です。ブランド内の構成比と、取引全体に対する規模は分けて読む必要があります。
本記事の主なデータポイント

項目 | データ |
|---|---|
望遠端別の最多 | 200mm 17.9%(2位 70mm 15.0%/3位 400mm 12.5%) |
400mm以上の比率 | 24.6%(600mm以上は 8.3%) |
400mm区分の平均取引価格 | 140,511円(70mm区分 157,252円/200mm区分 184,119円を下回る) |
平均取引価格の最高・最低 | 800mm 245,226円/300mm 52,748円(約4.6倍) |
1〜3月 → 4〜6月 の構成変化 | 200mm以上 45.1%→56.9%/400mm以上 16.4%→32.3% |
200mm以上の月次レンジ | 43.6%(2月)〜62.4%(4月) |
ブランド内の200mm以上比率 | Canon 64.2%/ニコン 49.7%/SONY 39.7% |
区分内の価格の開き | 200mm区分 36.8倍/800mm区分 1.2倍(製品別の平均取引価格) |
編集部コメント:望遠端でわかること、わからないこと
望遠端という1つの数値で分けると、取引の分布ははっきり見えました。200mm以上が51.2%、400mm以上が24.6%と、どこまで伸びるレンズがどれだけ動いたかを1本の軸で並べられます。一方で、価格は同じようには並びませんでした。望遠端が長い順に平均取引価格が高くなるわけではなく、同じ区分の中での開き方も、200mmの36.8倍から800mmの1.2倍までさまざまです。
望遠端は「何がどれだけ取引されたか」を見る軸としては機能しますが、「いくらで取引されるか」の目安にはなりません。相場を調べるときは、区分ではなく製品単位で確認する必要があります。
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