【2026年版】Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMのレビュー比較まとめ。

【2026年版】Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMのレビュー比較まとめ。

EF 70-300mm F4-5.6L IS USM
EF 70-300mm F4-5.6L IS USM
¥92,780
出品中の商品(5)
旅に持ち出すと幅広い被写体に応え、ヌケが良い描写で記憶の色を自然に残し、後で見返しても気持ちの良い絵です。きめ細かい解像と端正なコントラストで、風景から街角までスッと整い、空気の透明感まできちんと写し取ります。ボケは柔らかい質感で、フレーム端のまとまりも良く、周辺の滲みが少なく、逆光にも破綻しにくい仕上がりです。AFは静粛で素早く、被写体の変化にも落ち着いて対応し、MFリングの操作も滑らかで微妙な合わせが快適です。歩き撮りでも安定感があり、近接もこなし、動画でのフォーカスブリージングも控えめで、取り回しに十分に優れます。
70-300mm F4-5.6 DG MACRO
70-300mm F4-5.6 DG MACRO
出品待ち
近接でも頼りになり、緻密なピント面となめらかなボケで、小物や花の質感を気持ちよく引き出し、背景の整理も容易にできる。落ち着いたコントラストと濃すぎない色で、風景や動物の毛並みも自然にまとまり、周辺まで均質で構図の端まで安心できる。逆光でもフレアを抑え、ハイライトの粘りを保つため、光の向きが変わる屋外撮影で扱いやすく、日差しの強い場面にも助かる。静粛で迷いにくいAFと、クリック感のあるMFリングが、構図を微調整しやすく気持ちよく、歩き撮りのテンポも壊さない。取り回しは軽快で、ブリージングは控えめ、動画でもフレーミングが崩れにくく、旅や運動会など幅広いシーンを一望できる。
SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
出品待ち
風景では遠景の細部まで精細に捉え、すっきりとした階調で空気感をニュートラルに描き、地平線の霞も穏当に表す。ボケはなだらかで硬さが出にくく、素直な色乗りが自然な広がりを助け、周辺まで均質で樹木の葉脈も乱れにくい。逆光下でも粘り強く、白飛びを抑えやすく、フレアの発生を抑制しつつコントラストの乱れが少なく意図を保ちやすい。AFは静かで迷いにくく、連続する動きに追従しやすい一方、MFリングは程よい抵抗と滑らかさで微調整が利く。携行性がよく、近接の草花にも寄って撮りやすく、動画でもブリージングが小さく、フレーミングを安定させ構図を守る。
EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM
EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM
出品待ち
日常からスポーツ、動物園や旅行まで幅広く活躍する望遠ズーム。被写体を引き寄せ、背景を整理して主役を際立たせます。ピント面はシャープで、発色は癖がなく自然。周辺までのまとまりも安定し、遠景でもクリアな見通し。静かで俊敏なAFは追従性に優れ、動画でも滑らかな動き。手持ち撮影でも安定した画づくりに役立ち、初めての望遠にも安心の一本です。近接でも描写の粘りがあり、花や小物のディテールも気持ちよく写し取ります。逆光にも強く、夕暮れのハイライトも破綻しにくい。携行性に優れ、カメラバッグに常備しておくと出番が多いレンズです。
EF 70-300mm F4-5.6 IS USM
EF 70-300mm F4-5.6 IS USM
出品待ち
身軽に構えられ素早いシャッターチャンスに反応しやすく、子どもやペットの一瞬を逃さず収めやすい望遠ズームです。写りはクッキリとした解像で、コントラストに締まりがあり、色は控えめで素直、肌や毛並みの質感も自然に出ます。ボケは穏やかで主役に寄り添い、フレーム周辺までのまとまりも良好で、背景処理がすんなり自然に気持ちよく決まります。逆光にも粘りがあり、AFは静かで追従が安定、MFのトルクも程よく、細かなピント調整が気持ちよく行えます。ズーム全域で手持ちの画づくりを助け、近接も迷いなく寄れて、動画ではブリージングが目立ちにくく安心して使えます。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは、はじめて望遠ズームに挑戦したい人や、軽さとAFの速さを両立したいEOSユーザーに向きます。強みは、Nano USMによるキビキビした合焦と動画でも使いやすい静粛性、4段分の手ブレ補正、そして画面表示付きの独自ギミックです。一方の弱みは、F4-5.6の可変F値ゆえ暗所や屋内スポーツで不利になりやすい点、フォーカスバイワイヤのMF感触が好みを分ける点、フード別売・防塵防滴なしという部分でしょう。フルサイズでもAPS-Cでも「ほどよく長く、持ち出しやすい300mm」を狙うなら有力候補です。

Author
筆者
みんカメ編集部
みんなのカメラ編集部によるカメラに関する最新情報・レビューなどを毎日配信しています!ためになるプロのテクニックもご紹介。

この記事のサマリー

チェックアイコン

Nano USMのAFがクラス上の俊敏さで、野鳥・運動会・電車など動体でも迷いにくい一方、MFの触感は好みが分かれる

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4段分の手ブレ補正は夕方の公園や旅先の手持ち撮影に便利。F5.6になる300mm側は屋内だとISOが上がりやすい

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画質は中心から安定し、300mmはF8で伸びるタイプ。風景の遠景や航空機は「一段絞り」が成功率を押し上げる

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レンズ情報表示は距離・換算焦点距離の確認に便利。実用度は高いものの、フード別売と防塵防滴なしは先に理解したいところ

チェックアイコン

競合はタムロン70-300 VC USD、シグマ70-300 OS、キヤノンL。AF重視なら本機、耐候性や最高画質はLが得意

目次

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMのレビュー要点

望遠ズームは「寄れる・追える・止められる(ブレない)」が揃うと、撮影ジャンルが一気に広がります。EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは、普段は標準ズーム中心でも、運動会や野鳥、旅行の圧縮効果を気軽に足せる立ち位置です。いっぽうで、プロ向けの70-200mm F2.8のように暗所で万能ではありません。得意・不得意を先に押さえると、買ってからの満足度が上がりやすいでしょう。

おすすめな人

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは、「軽めの望遠で動体をしっかり追いたい」人に向きます。具体的には、運動会の徒競走やサッカー、鉄道の流し撮りなど、合焦の速さが結果に直結する場面が多い方に合うでしょう。Nano USMは合焦までの待ち時間が短く、ファインダー内で被写体を追うテンポが崩れにくいのが利点です。

さらに「旅行で300mmを持ち歩きたい」人にも向きます。710gは超軽量ではないものの、カメラバッグの現実的な重量に収まりやすく、動物園や展望台、港での船、遠景の山肌などを切り取れます。たとえばAPS-C機なら換算約112-480mm相当になり、野鳥の“あと一歩届かない”を減らせるのも魅力でしょう。

そして「動画も撮る」人にも向きます。動画AFでモーター音が入りにくく、フォーカス移動が急にガクッと変わりにくいため、旅Vlogや子どもの発表会などの場面に活躍してくれます。DPReviewは、Nano USMを「静かで素早く、動画でも滑らか」と評価しており、静止画と動画を一つで賄いたい人ほど恩恵が大きいといえます。

不向きな人

合わないのは「屋内スポーツが主戦場」の人です。300mm側はF5.6なので、体育館でのスポーツや室内プールではシャッター速度を稼げず、ブレかノイズのどちらか諦めるパターンも多くなります。もちろん最近のボディは高感度が強いものの、動体は被写体ブレも絡むため、F2.8通しの70-200mm系とは得意領域が違います。

「マニュアルフォーカスの操作感を重視する」人も注意が必要でしょう。フォーカスバイワイヤは回転量に対する反応が電子的で、昔ながらの機械連動リングの“掴んで合わせている感”が薄めです。天体や舞台でじっくり追い込む撮り方をする場合、好みが分かれやすいポイントになります。

加えて雨天や砂埃の中で積極的に使いたい人には不安が残ります。防塵防滴の構造ではなく、フードも別売なので、レンズ保護や環境耐性を重視するなら上位のLレンズが安心です。逆にいえば、晴天中心のアウトドアや旅行が主なら、割り切りの代わりに軽さと価格を取りやすいつくりであるとも言えます。

要素別レビュー早見表

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの特徴を確認しておきましょう。

要素

評価一言まとめ

携帯性

300mmとしては持ち出しやすいが、超軽量ではない

AF

Nano USMが俊敏で静か。動体・動画で強い

手ブレ補正

4段分が効き、夕方や旅先の手持ち成功率を上げる

解像

中心は安定。300mmはF8で一段良くなる傾向

ボケ

望遠らしい分離は得やすいが、口径食や硬さは出ることも

操作性

ズームリング良好。MFはバイワイヤで好みが分かれる

耐候性

防塵防滴なし。フードも別売で要対策

コスパ

AF・IS込みでバランスが良く、入門〜中級の本命

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの特徴は、AFと手ブレ補正です。一方で暗所性能や耐候性は構造上の限界があるため、撮影環境が過酷な人ほど上位レンズと比較して決めるのがおすすめです。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの基本情報

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの基本情報

Via:Digital Camera World

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは2016年に登場したEFマウントの望遠ズームで、2026年のいまは新品流通よりも中古市場で見かける機会が増えています。とはいえ、Nano USMや4段分の手ブレ補正など、中身の設計が古びにくいのが強みです。EFレンズなので、EOS Rシリーズではマウントアダプター経由で利用する形になります。アダプター使用でもAFや手ブレ補正は基本的にそのまま使えるため、EF資産として残しやすいレンズと言えるでしょう。

発売時期・立ち位置

同クラスの70-300mmは“軽さ優先で妥協が多い”か、“少し重くても性能を上げる”かに分かれがちです。Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは後者寄りで、特にAFの質を引き上げたことで、動体撮影のストレスを減らしてきました。キヤノン純正の安心感と性能のバランスで選ばれやすい印象です。たとえば「キットの55-250mmでは届かない」「でもLレンズは重いし高い」という段階で、ちょうど良い“伸びしろ”になります。

Digital Camera Worldは、クラス内での特徴として「情報表示と新AFが、手頃な望遠を一段上げた」と評価しています。実際、撮影体験の差はスペック表より、合焦の気持ちよさやブレの減り方に現れやすいでしょう。

主なスペック要点

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMのスペックを紹介します。具体的に自分に合うかどうかを確認してみましょう。

項目

センサー

フルサイズ対応(EFマウント)

ISO

カメラ側に依存

AF

Nano USM、フルタイムMF対応(バイワイヤ)

連写

カメラ側に依存

動画

動画AFで静粛・滑らか(ボディ側機能に依存)

手ブレ補正

レンズ内IS(メーカー発表の数値で4段分)

EVF

カメラ側に依存

モニター

カメラ側に依存

メディア

カメラ側に依存

光学系は12群17枚でUDレンズを1枚採用、絞り羽根は9枚の円形絞りです。最短撮影距離は1.2m、最大撮影倍率は0.25倍なので、テーブルフォトの“なんちゃってマクロ”よりは、動物・人物・乗り物など中遠距離の被写体に向きます。

後継機

EFマウントの70-300mmとして、純正で明確な“III型”が出たわけではありません。その代わり、ミラーレスのEOS RシステムではRF70-300mm系が現行の選択肢として存在し、軽さや近接性能の方向で進化しています。とはいえ、すでにEFボディ(例:EOS 90DEOS 5D系)を使っている人、あるいはEOS RでもEFレンズ中心で揃えている人にとっては、本レンズのAFの完成度はまだ十分に戦えます。特に中古で状態の良い個体を選べるなら、費用対効果はむしろ上がりやすいでしょう。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMのデザインと操作性

望遠ズームは重たかったり大きかったりすると持ち出しが億劫になります。EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは、300mmまで伸びる一方でバッグに入れやすい太さと長さが魅力的。ズームリングの操作感も含めて持ち出しやすい望遠を狙った作りです。一方で外装は樹脂主体、防塵防滴なし、フード別売と、プロ仕様の安心感とは別方向です。用途と撮影頻度を視点にどうとらえるかが、重要でしょう。

サイズ・重量・携帯性

EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの重量は約710gで、24-105mmクラスよりは重いものの、1kg級の望遠に比べれば肩への負担は少な目です。たとえば「標準ズーム+EF70-300mm F4-5.6 IS II USM」で日帰り旅に出ても、ストラップ運用が破綻しにくいのが助かります。登山や街歩きでも、使いやすいでしょう。鏡筒はズームで伸びますが、ズームリングの抵抗が均一で、ゆるすぎて勝手に伸びる感じが出にづらいのも好印象です。電車の撮影で三脚座なしの手持ち運用をすると、ズーム操作のたびに姿勢が崩れがちですが、このレンズはリング幅が広く握り直しが少なくて済みます。

Imaging Resourceは、ハンドリング面について「操作は洗練され、クラスとして仕上げが良い」としています。実際に見た目や作りも十分で、道具としての満足度を支える要素になっています。

LCDレンズ情報表示の実用度

EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの特徴は、鏡筒上面のレンズ情報表示です。表示は主に「距離・被写界深度」「焦点距離」「手ブレ量」の3モードで、MODEボタンで切り替えられます。特に距離表示は、動物園で柵越しに撮るときや、イベントで撮影位置が固定されるときに“だいたいどのぐらいの距離の物を撮っているか”が掴みやすく、撮り方の再現性が上がります。

APS-C機では換算焦点距離も表示できるため、「いま換算何mmで撮ってる?」が分かりやすくなります。たとえばEOS Kiss系で運動会を撮るとき、換算400mm前後まで伸ばせる安心感が数値として見えるので、ズームの使いどころを学びやすいでしょう。ただし、撮影中にレンズ上面を覗き込む頻度は高くありません。焦点距離表示は鏡筒の目盛りでも足りる場面が多いでしょう。面白さと実用が半々、くらいの期待値がちょうど良いといえそうです。

フォーカスリングとMFのクセ

MFはバイワイヤで、カメラ側がスリープだと回しても反応しません。星景のように電源を入れたまま微調整する撮り方なら問題ありませんが、古い機械式レンズの感覚で触ると戸惑いやすいかもしれません。回転に対する移動量も一定ではなく、回す速度で変わることを“賢い”と感じるか、“つかみにくい”と感じるかは人それぞれでしょう。

とはいえ、AF主体で使うならMFの出番は「前ピンを少しだけ直す」「枝に吸われたので戻す」程度になりがちです。そうした用途ではフルタイムMFが効き、いちいちスイッチを探さずに指先で補正できるのは便利です。ポートレートで瞳からまつ毛にピントを移したいとき、野鳥で枝被りを避けたいときなど、短い介入が活きる場面は意外に多いでしょう。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMのAF性能レビュー

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMのデザインと操作性のレビュー

EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの特徴は、画質よりもまずAF体験です。Nano USMは静止画の瞬発力と、動画での滑らかさを両立する狙いで、従来のUSMとSTMの“良いところ取り”をしています。ここでは、動体での追従、迷いにくさ、そしてMF介入のしやすさまで、撮影シーンを想定しながら紹介します。

合焦速度と迷いにくさ|運動会・野鳥で効く

体感で分かりやすいのは、合焦の初速です。例えば運動会の徒競走で被写体がこちらに向かってくるとき、最初のピントが掴めないとその後の連写が全部甘くなりがちです。ですが、このレンズは「掴むまでが短い」ので立ち上がりが安定します。サッカーなどで急に走り出した選手にAFを移しても、迷って往復する感じが少ないでしょう。

野鳥でも同様で、枝から飛び立つ瞬間のように合わせ直す時間がない状況でも重宝します。たとえば湖面のカモが突然羽ばたいたとき、ファインダー内でAFが追いつくまでの間に構図が崩れますが、合焦が速いとそのロスが小さくなります。速いだけでなく音が出づらい点は、動物相手や静かな式典でもメリットになります。

追従AFの相性|ボディ側性能とセットで伸びる

追従はレンズ単体で完結せず、ボディ側のAFモジュールや設定に依存します。それでも、EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは追従の邪魔をしないタイプで、AIサーボでの細かいピント調整がテンポ良く進みます。たとえばEOS 7D Mark IIのように測距が強いボディでは、レンズがボトルネックになりにくく、連写の歩留まりが上がりやすいでしょう。

注意点は、300mm・F5.6の条件だと、夕方や曇天でAF点が迷う場面が増えることです。これはNano USMの弱さというより、入射光量の話なので、ISOを上げてシャッター速度を確保する、被写体と背景のコントラストが高い場所を選ぶ、といった撮り方で補えます。

MF介入とフォーカスリミッター不在|現場の小技

EF70-300mm F4-5.6 IS II USMにはフォーカスリミッターがありません。そのため近距離のフェンスに吸われたときや、前ボケが大きい条件では、AFが近距離側に落ちると復帰に時間がかかる場合があります。そんなときには、フルタイムMFでサッと無限遠側へ戻すことが重要でしょう。

具体的には、航空機で機体を見失った瞬間、いったんピントが背景に飛ぶことがあります。そういうときはMFでざっくり距離を戻してからAFを再開すると復帰が早いくなります。鉄道撮影でも同じで、架線柱やホーム柵が手前に入るとAFが外れやすいので、MFの短い介入を前提にすると歩留まりが安定します。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの手ブレ補正(IS)レビュー

望遠ズームは、ブレを止められるかどうかで使える時間帯が変わります。EF70-300mm F4-5.6 IS II USMはメーカー発表の数値で4段分のISを搭載し、日中だけでなく夕方や屋外競技の薄曇りでも手持ちの成功率を押し上げます。ただし、手ブレ補正は被写体ブレを止める機能ではありません。動く被写体ではシャッター速度が優先になるため、ISの“得意なブレ”と“苦手なブレ”を知ってしておくのが重要です。

4段分の効き方|70mmと300mmでの現実

70mm付近では、旅先の建物ディテールや遠景の看板など、止まっている被写体にはぴったりです。たとえば夕方の港で船を撮るとき、1/30秒を1/8秒あたりまで下げられると、ISOを一段以上下げられることがあります。300mm側でも、静物なら十分です。動物園で寝ている動物を撮る、展望台から遠景を抜く、飛び立つ前の鳥を狙うといった場面で、手持ちのブレが抑えられるとピントは合ってるのにブレてるという失敗が減ります。逆に、走っている子どもや飛翔する鳥は被写体ブレが支配的なので、ISは補助、シャッター速度が主役になります。

PetaPixelは、このクラスで4段分の補正が得られる点をメリットとして紹介しています。実際、望遠の失敗原因として最も多い“微ブレ”を減らせるので、結果としてレンズの解像感を引き出しやすくなります。

流し撮りと自動検知|スポーツの撮り方が変わる

スポーツや鉄道で流し撮りをすると、横方向の動きは残しつつ、縦方向のブレだけ抑えたい場面が出ます。本レンズのISは自動で流し方向を検知するタイプなので、意図したパンを邪魔しにくいのが利点です。たとえば自転車レースで選手を横に流すとき、ファインダー像が落ち着くので、選手の顔にAF点を置き続けやすくなります。

ただし、流し撮りの“止まり方”はレンズのISだけで決まりません。シャッター速度、パンの速度、被写体までの距離で成功率が大きく変わります。まずは1/60秒前後から始め、被写体の速度に合わせて1/30秒、1/15秒と下げていくと、失敗の原因が切り分けやすいでしょう。

IS作動音・ファインダー像の安定|揺れが減る

ISは完全無音ではなく、起動・停止で小さな作動音が出ます。ただし、旧世代のギア感が強い音ではなく、撮影現場で気になるケースは少なめです。静かなホールでの式典など、音が気になる状況では外部マイクの位置を工夫すると安心です。ファインダー像が安定すると、構図の微調整がしやすくなります。たとえば300mmで小鳥を狙うとき、揺れが減ることで「目にAF点を置く」作業が現実的になります。結果としてAF精度も上がるので、ISは“ブレを止めるだけ”ではなく、撮影操作そのものを助ける機能だと捉えると納得しやすいでしょう。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの画質評価

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの画質評価

このクラスの70-300mmに求めたいのは、開放から完璧な四隅よりも「中心がしっかりして、必要なら絞れば伸びる」性格です。EF70-300mm F4-5.6 IS II USMはまさにそのタイプで、70mm〜200mmは扱いやすく、300mmも一段絞る前提で考えると満足度が上がります。

ここでは解像だけでなく、色収差、歪曲、周辺減光、逆光耐性まで、撮影後の“後処理コスト”も含めて見ていきます。

シャープネスの傾向|70mm〜300mmの使い分け

70mm側は中心が開放から良好で、風景の切り取りやスナップ的な望遠に向きます。ただし四隅は開放だと少し緩く、建築の直線を四隅に置く構図ではF5.6〜F8が安心です。旅行で「街並みの一部を圧縮して切り取る」撮り方なら、中心重視になりやすく、開放でも満足いく仕上がりになるでしょう。

135mm付近は素直で、人物や動物を撮るときに使いやすい焦点域です。背景との距離が取れると、F5前後でも十分に整理されたボケが得られます。たとえば動物園で檻を避けて撮るとき、望遠側に寄せて背景を遠ざけると、可変F値のデメリットを実感しにくくなります。

300mmは“出し切り”の領域で、開放でも中心は健闘しますが、全体のキレはF8が一つの目安です。航空機や野鳥、遠景の山肌など、細部が欲しい被写体ほど一段絞る価値があります。OpticalLimitsは、総評として中心の解像が良好で、望遠端は絞ると改善する傾向を示しています。まさに"扱い方で伸びる"レンズだと感じます。

色収差・歪曲・周辺減光|後処理の手間は少なめ

UDレンズの効果もあり、倍率色収差は比較的よく抑えられています。枝の輪郭や白いユニフォームの縁に紫や緑が乗る量が少ないと、現像の手間が減り、連写カットを大量に扱うスポーツ撮影で助かります。完全にゼロではないので、極端な高コントラストでは出ますが、この価格帯としては優秀です。

歪曲は70mmで樽型、望遠側で糸巻きに移行します。望遠ズームは直線を厳密に出したい被写体より、人物・動物・乗り物が中心になりやすいので、問題になりにくい部類です。ただ、駅舎やビルの窓枠をフレーム端に置くなら、プロファイル補正を前提にしておくと安心です。周辺減光はフルサイズの開放で見えやすいものの、少し絞ると落ち着きます。APS-Cでは周辺を使わない分、体感としてほぼ気にならないことが多いでしょう。結果として、APS-Cでの“手軽な野鳥・スポーツ”用途に向く理由の一つになっています。

ボケ・逆光耐性|9枚絞りの効きどころ

ボケは、単焦点のようなとろけ方は期待しないほうが良いものの、望遠圧縮を活かすと背景は十分に整理できます。たとえば運動会で背景がごちゃつく校舎やテントを遠ざけ、300mmで切り取ると、F5.6でも被写体は浮きやすくなります。条件が整えば、9枚羽根の円形絞りで玉ボケの形も崩れにくいでしょう。

逆光は意外と粘り、コントラストが大きく崩れにくい傾向です。ただしフードが付属していないので、強い斜光で撮るならフード追加を考慮するのも大切です。海辺の夕日や、スタジアム照明のゴーストなど、“光源が入りやすい撮影”をする人ほど差が出ます。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMの動画性能レビュー

望遠で動画を撮ると、手ブレとAF音の問題が生まれます。EF70-300mm F4-5.6 IS II USMはNano USMの静粛性と、レンズ内ISの組み合わせで、家族イベントや旅動画の完成度を高めることが可能です。ただし、シネマ的な浅い被写界深度や暗所耐性はレンズの明るさに左右されます。何が得意で、何を割り切るのかを考慮しておくと失敗づらくなります。

動画AFの滑らかさ|DPAF機で真価が出る

動画AFで重要なのは、合焦の速さより“移動の質”です。ピントが瞬間移動すると映像が安っぽく見えやすいですが、Nano USMは移動が比較的スムーズで、聞こえる駆動音も小さめです。たとえば旅先で人物から背景の建物へピントを移すとき、急なカクつきが少ないと映像の印象が整います。

ボディがデュアルピクセルCMOS AF(DPAF)対応だと、追従の自然さが増します。子どもがカメラに近づいてくる場面でも、ゆっくり付いてくるビデオらしい追い方がしやすく、記録映像として見やすい結果になりやすいでしょう。動画の撮り味はスペック表だけでは分からないので、AFの音と動きが邪魔しないことにも注目すると良いでしょう。

手持ち動画での安定|歩き撮りには限界も

ISは動画でも効きますが、歩き撮りの上下動まで消すタイプではありません。望遠で歩くと揺れが増幅されるので、基本は「止まって撮る」「壁や柵に体を預ける」「ストラップを張る」などの工夫が効きます。たとえば動物園で動物の動きを追うなら、立ち位置を決めてパン中心にしたほうが見やすい映像になります。

屋外スポーツの動画でも、望遠は“寄れる代わりに揺れる”ので、短いクリップを切り出す意識が重要です。10秒を丁寧に撮るだけで、編集の満足度が大きく変わります。ISは万能ではありませんが、三脚なしで成立させるハードルを下げてくれるのは確かです。

露出と画質|F値変動の扱い方

EF70-300mm F4-5.6 IS II USMはズーム中にF値が変わるため、動画でズーム操作を多用すると露出が変動しやすいです。たとえば70mmから300mmへズームすると暗くなるので、絞り優先のままだとISOが追従してノイズ感が増える場合があります。ズームを演出として使うより、画角を決めて撮るほうが向きます。屋内イベントで望遠動画を撮るなら、無理に300mmを使わず、200mm付近で止めて少し明るさを稼ぐのも現実的です。あるいはフルHDで撮ってトリミング余裕を作るなど、編集を前提にすると良いでしょう。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMと競合機の比較

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMと競合機の比較

70-300mmは選択肢が多く、何を優先するかで最適解が変わります。ここでは「AF」「IS」「画質」「耐候性」「操作感」という現場で差が出やすい観点で、本レンズの立ち位置を整理します。先にそれぞれの特徴を表で紹介します。

機種

立ち位置

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USM

AF体験重視の純正バランス型。動体・動画で強い

Tamron SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD

手ブレ補正とMFの機械感を重視する実用派

Sigma 70-300mm F4-5.6 DG OS Macro

軽さや“マクロ的”運用も意識したコスパ路線

Canon EF 70-300mm F4-5.6L IS USM

画質・耐候性・耐久性の完成形。ただし重く高価

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM

従来USMでAFは標準的。画質はあまり変わらない

上記の表の通り、EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは「AFで気持ちよく撮れる」を軸に据えた選択肢です。逆に、雨天耐性や最高画質を求めるならL、MF触感ならタムロンが視野に入ります。

タムロンSP 70-300 VC USDとの差|MF触感と補正の粘り

Tamron SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USDは、MFが機械連動で“触って合わせている感”が得やすいのが特徴です。舞台や風景で置きピンを多用する人だと、操作の納得感はタムロンに軍配が上がるかもしれません。また、手ブレ補正の効き方は評価が分かれるポイントで、タムロンのほうが落ち着くと感じる人もいます。いっぽうで、動体の合焦スピードや動画AFの静粛性は本レンズが得意で、運動会や野鳥で「迷わず掴む」体験を重視するならキヤノンの方が勝ります。

シグマ70-300 OS Macroとの差|携帯性と総合の洗練

Sigma 70-300mm F4-5.6 DG OS Macroは、軽さや近接寄りの運用を意識した選択肢です。花や小物を大きめに写したい人には面白い一方で、AFの反応や操作の洗練では本レンズが優位になりやすいでしょう。たとえば子どものスポーツ撮影で、急に走り出した瞬間を狙うなら、AFの立ち上がりが速いほうが歩留まりが上がります。逆に、散歩のついでに“望遠で寄れる一本”が欲しいなら、シグマが刺さる可能性があります。

キヤノンLとの差|最終到達点との距離感

Canon EF 70-300mm F4-5.6L IS USMは、解像・逆光・耐候性・外装の信頼感まで含めて別格です。雨のフィールドや砂埃が舞うモータースポーツで使うなら、Lの安心感が撮影の自由度を上げます。ただし重量は約1kg級で、持ち出しの頻度が下がると本末転倒になりがちです。本レンズは持ち出しやすい重さを確保しつつ、AFで失敗を減らす設計なので、気軽に出かけたい人には向きます。最高性能を追うより、撮影回数を増やして上達したい人にも良いでしょう。

前モデル(I型)からの変更点|買い替えの判断軸

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM(I型)からの主な変化は、Nano USMの搭載、ISの強化(3段→4段の方向)、そしてレンズ情報表示です。体感で一番差が出るのはAFで、動体や動画を撮る人ほど買い替えメリットが分かりやすいでしょう。いっぽうで、静物中心で「70-300はたまにしか使わない」人だと、画質だけで劇的に差を感じるとは限りません。撮影スタイルがAF依存かどうか、そして動画を撮るかどうかが、買い替え判断のポイントになります。

Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMのレビューまとめ

EF70-300mm F4-5.6 IS II USMは、手頃な望遠ズームの枠を超えるAF体験をくれる一本で、運動会・野鳥・旅行の「撮り逃し」を減らしたい人に強く勧められます。一方300mm側がF5.6になるため屋内スポーツや暗所は不得意で、MFの触感やフード別売・防塵防滴がないところに注意が必要です。ただし、そのデメリットをあまり感じない撮影環境なら満足度は高いでしょう。まずはこのレンズで望遠の楽しさを広げ、必要を感じた時点でLレンズやRF系へステップアップする流れもおすすめです。LensTipも、クラスとしての総合力の高さを評価しており、純正望遠入門の“指名買い”に近い存在と言えます。


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EF 70-300mm F4-5.6L IS USM
EF 70-300mm F4-5.6L IS USM
¥92,780
出品中の商品(5)
旅に持ち出すと幅広い被写体に応え、ヌケが良い描写で記憶の色を自然に残し、後で見返しても気持ちの良い絵です。きめ細かい解像と端正なコントラストで、風景から街角までスッと整い、空気の透明感まできちんと写し取ります。ボケは柔らかい質感で、フレーム端のまとまりも良く、周辺の滲みが少なく、逆光にも破綻しにくい仕上がりです。AFは静粛で素早く、被写体の変化にも落ち着いて対応し、MFリングの操作も滑らかで微妙な合わせが快適です。歩き撮りでも安定感があり、近接もこなし、動画でのフォーカスブリージングも控えめで、取り回しに十分に優れます。
70-300mm F4-5.6 DG MACRO
70-300mm F4-5.6 DG MACRO
出品待ち
近接でも頼りになり、緻密なピント面となめらかなボケで、小物や花の質感を気持ちよく引き出し、背景の整理も容易にできる。落ち着いたコントラストと濃すぎない色で、風景や動物の毛並みも自然にまとまり、周辺まで均質で構図の端まで安心できる。逆光でもフレアを抑え、ハイライトの粘りを保つため、光の向きが変わる屋外撮影で扱いやすく、日差しの強い場面にも助かる。静粛で迷いにくいAFと、クリック感のあるMFリングが、構図を微調整しやすく気持ちよく、歩き撮りのテンポも壊さない。取り回しは軽快で、ブリージングは控えめ、動画でもフレーミングが崩れにくく、旅や運動会など幅広いシーンを一望できる。
SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
出品待ち
風景では遠景の細部まで精細に捉え、すっきりとした階調で空気感をニュートラルに描き、地平線の霞も穏当に表す。ボケはなだらかで硬さが出にくく、素直な色乗りが自然な広がりを助け、周辺まで均質で樹木の葉脈も乱れにくい。逆光下でも粘り強く、白飛びを抑えやすく、フレアの発生を抑制しつつコントラストの乱れが少なく意図を保ちやすい。AFは静かで迷いにくく、連続する動きに追従しやすい一方、MFリングは程よい抵抗と滑らかさで微調整が利く。携行性がよく、近接の草花にも寄って撮りやすく、動画でもブリージングが小さく、フレーミングを安定させ構図を守る。
EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM
EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM
出品待ち
日常からスポーツ、動物園や旅行まで幅広く活躍する望遠ズーム。被写体を引き寄せ、背景を整理して主役を際立たせます。ピント面はシャープで、発色は癖がなく自然。周辺までのまとまりも安定し、遠景でもクリアな見通し。静かで俊敏なAFは追従性に優れ、動画でも滑らかな動き。手持ち撮影でも安定した画づくりに役立ち、初めての望遠にも安心の一本です。近接でも描写の粘りがあり、花や小物のディテールも気持ちよく写し取ります。逆光にも強く、夕暮れのハイライトも破綻しにくい。携行性に優れ、カメラバッグに常備しておくと出番が多いレンズです。
EF 70-300mm F4-5.6 IS USM
EF 70-300mm F4-5.6 IS USM
出品待ち
身軽に構えられ素早いシャッターチャンスに反応しやすく、子どもやペットの一瞬を逃さず収めやすい望遠ズームです。写りはクッキリとした解像で、コントラストに締まりがあり、色は控えめで素直、肌や毛並みの質感も自然に出ます。ボケは穏やかで主役に寄り添い、フレーム周辺までのまとまりも良好で、背景処理がすんなり自然に気持ちよく決まります。逆光にも粘りがあり、AFは静かで追従が安定、MFのトルクも程よく、細かなピント調整が気持ちよく行えます。ズーム全域で手持ちの画づくりを助け、近接も迷いなく寄れて、動画ではブリージングが目立ちにくく安心して使えます。

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