
【2026年版】Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM レビュー 超望遠が身近になる1本





200mmから800mmまで届く超望遠ズームは、野鳥や飛行機、遠い競技まで寄れる楽しさを広げます。強みは、800mmという射程を持ちながらも手持ち前提で現場に持ち出しやすいバランスにあること。反面、望遠端F9の暗さは曇天や夕方の動体でシャッター速度を稼ぎにくく、歩留まりに直結します。この記事では価格・スペック・画質の傾向を整理し、競合と比較しながら、使いどころを掘り下げます。APS-C機での超望遠運用や、テレコン併用の勘所も具体例で紹介します。
この記事のサマリー

RF200-800mm F6.3-9 IS USMは、800mmという圧倒的な射程を手持ち前提で現場に持ち出せる点が最大の魅力になります。

200-600mm域は描写が安定しており、まずはこのレンジを主戦場にすることで歩留まりを確保しやすいです。

800mm端は光量・距離・大気の揺らぎに左右されやすく、条件が整ったときに切り札として使うのが現実的です。

望遠端F9の暗さは曇天や夕方の動体で制約になるため、撮影時間帯とジャンルの見極めが重要になります。

テレコンは1.4倍が実用域で、競合比較を通じて「自分は800mmが必要か」を判断するレンズです。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMのレビュー要点

Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMは、超望遠の到達距離を現実的な重さと価格で手に入れたい人に刺さるレンズです。野鳥・飛行機・遠い競技を大きく写せます。万能ではありませんが望遠端F9の暗さと800mm端の描写傾向を理解して選べば、長く使える武器になります。
おすすめな人
とにかくリーチが欲しい野鳥・飛行機・モータースポーツ派には、Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMの1本で200-800mmが大きな武器になります。The-Digital-Pictureは、800mmまで届く焦点域を「比較的コンパクトで手持ちしやすい重量のボディに収めた」とまとめています。屋外での撮影が中心で、被写体まで寄れない環境が多い人ほど相性は良好です。被写体検出AFのあるEOS Rボディと組むと、長焦点でも追い込みやすく、構図づくりに集中しやすいでしょう。
不向きな人
暗い時間帯の野鳥や屋内スポーツなど、シャッター速度を最優先したい人には不向きです。望遠端F9は光量が必要で、ISOが上がりやすく、止めたい瞬間ほど条件を選びます。
Digital Camera Worldも「開放F値が控えめで、低照度では使いどころが狭まる」と指摘しています。また、800mm端は解像やコントラストがわずかに落ちる傾向があり、遠景を常に高い解像感で写したい人は、画質に過度な期待をせず、特性を理解したうえで選ぶ必要があります。明るさ重視なら、より明るい望遠ズームや単焦点も検討しましょう。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM要素別レビュー早見表
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMの主要ポイントを、要素別に整理しました。初めて超望遠を選ぶなら、まずは重さ・手ブレ補正・AFの3点を先に確認すると迷いが減ります。超望遠は天候や撮影距離、被写体の動きによって結果が変わりやすいジャンルです。レンズの得意・不得意を先に押さえておくのが良いでしょう。あわせて、ボディ側の被写体検出AFや連写性能も、実用感に直結します。
特に注意したいのは、望遠端F9の暗さと800mm側の描写の傾向です。設定や撮影距離、光の条件によって写りの差が出やすい一方で、条件がハマると想像以上に粘ってくれる場面もあります。
要素 | 一言レビュー |
|---|---|
焦点距離レンジ | 200-800mmの射程が最大の価値。遠距離で強い。 |
携帯性・重さ | 約2,050gで“持てる超望遠”。長さはある。 |
操作性 | リング操作は素直。スイッチ類は必要最低限。 |
AF追従 | Nano USMで快適。リミッター不在は工夫で補う。 |
手ブレ補正 | 手持ち運用の助けになる。姿勢と速度設定が重要。 |
解像・コントラスト | 200-600mmは安定。800mmは条件次第で差。 |
ボケ表現 | F値は控えめでも距離で背景整理は可能。 |
テレコン運用 | 1.4倍は実用域。2倍は用途を選ぶ。 |
信頼性 | 屋外前提の配慮あり。伸びる鏡筒は扱いが肝。 |
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMの基本情報

ここでは基本スペックをまとめています。超望遠ズームは数字が多くて迷いがちですが、焦点距離・開放F値・手ブレ補正・最短撮影距離の4つを押さえると判断が速くなります。2026年時点でも200-800mmというレンジは唯一性が高く、RFシステムの野鳥・飛行機用途で定番候補に入る存在です。
発売状況と価格
発売は2023年12月。2026年現在もRFマウントの超望遠ズームとして継続販売されています。国内の公式価格は、キヤノンオンラインショップで319,000円(税込)です。まずはこの金額を基準に、競合レンズとの届く距離と明るさのトレードオフを考えると良いでしょう。
主なスペック要点
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM主要スペックを以下にまとめます。レンズ製品のため、センサーや連写などは組み合わせるボディで変化する点も覚えておきましょう。
このレンズの核は、200-800mmという焦点距離レンジと、光学式手ブレ補正(IS)を搭載していること。最短撮影距離0.8m(200mm側)も意外と効き、野鳥の止まりものから動体まで“寄り引き”が1本で完結します。
一方で開放F値はF6.3-9。暗所耐性はボディの高感度性能と、手ブレ補正・シャッター速度のバランスで決まります。数値を見て不安なら、後半の撮影術パートでどこまで実用かを具体的にイメージしてください。
項目 | 値 |
|---|---|
対応マウント | キヤノンRFマウント |
焦点距離 | 200-800mm |
開放F値 | F6.3-9 |
レンズ構成 | 17群24枚 |
最短撮影距離 | 0.8m(200mm)/1.3m(800mm) |
最大撮影倍率 | 0.25倍(800mm) |
フィルター径 | 95mm |
手ブレ補正 | 光学式IS搭載(最大5.5段) |
AF駆動方式 | ナノUSM |
質量 | 約2,050g |
対応ボディと相性
組み合わせるボディで使い勝手が大きく変わるのが、このクラスのレンズです。フルサイズなら200-800mmをそのまま活かせ、被写体との距離がある環境で強みが出ます。
APS-CのCanon EOS R7なら、画角は約320-1280mm相当です。空を飛ぶ被写体を大きく写しやすい反面、ブレと大気の揺らぎが目立つので、シャッター速度と連写の運用が重要になります。
暗さへの対策は、ISOを上げるだけでなく、日中の順光を選ぶ、背景を整理できる距離で狙う、露出補正で白飛びを避けるなどの積み上げです。ボディの被写体検出設定も詰めると歩留まりが上がります。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMの外観と操作性のレビュー
超望遠ズームは、撮影前の準備や持ち出しの時点で疲れてしまうと、出番が減りがちです。Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMは約2,050gありますが、三脚座や各リングの配置が整理されており、手持ち撮影でも現場に持ち出しやすい設計になっています。
ここでは、サイズ感やリングの操作感、撮影中の取り回しを具体的に見ていきます。撮影の快適さは画質と同じくらい満足度に影響するため、軽く考えないほうがよいポイントです。
サイズと重量:2,050gをどう扱うか
筒の太さは約102.3mm、全長は約314.1mm、フィルター径は95mm。数値だけ見ると迫力がありますが、野鳥用の超望遠単焦点ほど前玉が大きいわけではありません。バッグの選び方次第で、現実的に持ち出せるサイズ感です。
ズーム操作で鏡筒が伸びるタイプのため、手持ち撮影では伸びた先端を振り回さない意識が重要になります。移動中は200mm側に戻し、撮影直前だけ伸ばすことで、腕への負担や不意の衝撃を抑えられます。三脚座は重心変化を抑える位置にあり、一脚や雲台に載せた際もバランスは取りやすい印象です。
他社の200-600mmクラスには、内部ズームで全長が変わりにくいモデルもあり、移動時の安心感という点では一歩上と感じる場面もあります。ただし本レンズは、鏡筒が伸びる構造と引き換えに800mmという射程を確保しています。伸縮を許容できる撮影スタイルであれば、その見返りは大きいでしょう。
リング・ボタン・三脚座:現場での触り心地
操作系は、フォーカス・コントロールリング、ズームリング、ズームトルク調整リングの3系統で構成されています。超望遠ではフレーミングの微調整が多くなるため、指が迷いにくい段差のある配置は、地味ながら確実に助けになります。
Photography Blogの実機レビューでも、ズーム操作の滑らかさやトルクを調整できる点が評価されています。ズームの抵抗をやや重めに設定すると、構図が安定しやすく、狙った位置で止めやすくなります。
スイッチ類は必要最低限に絞られており、距離リミッターがない点は好みが分かれるところです。AFの迷いが気になる場合は、ボディ側でAFエリア設定や被写体検出の切り替えをワンタッチで呼び出せるようにしておくと、実際の撮影はかなり楽になります。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMのAF性能のレビュー

超望遠で一番ストレスになるのは、被写体を見失った瞬間の“ピント迷い”です。Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMはNano USMを採用し、静かで素早い駆動を狙っています。
ここでは、被写体検出AFと組み合わせた時の追従感、そしてリミッター不在をどう補うかを現場目線で整理します。設定次第で、印象は大きく変わります。
Nano USMと被写体検出:追従の得意条件
動体撮影では、ボディ側の被写体検出がどれだけ粘るかを決めます。鳥や乗り物を検出できるボディなら、800mmでも被写体をつかみやすく、フレーミングの自由度が上がります。
おすすめは、AF開始ボタンに被写体検出オン/オフやエリア切替を割り当てること。枝かぶりやフェンス越しでは検出が外れやすいので、瞬時にスポットAFへ落として拾い直せると強いです。連写中に設定を触らないよう、カスタム登録も活用しましょう。
F6.3-9という開放F値は、ミラーレスの位相差AFが苦手とする領域ではありません。ただし暗い条件では露光が厳しくなるため、AFの迷いは光量とコントラストに左右されます。まずはISO上限と最低シャッター速度を自分の被写体に合わせて固定し、AFの土台を整えるのが近道です。
迷いを減らすコツと競合比較:リミッター不在を補う
距離リミッターがない分、ピントを外した時に無限遠→最短まで走る可能性はあります。被写体を一度見失ったら、いきなり全域を探させず、いったん手前の高コントラスト部分で仮ピンを作って戻すと復帰が速いです。
距離リミッター付きの競合は、ピントの迷いを物理的に抑える発想です。こちらはボディ設定と撮影者の操作で補うタイプなので、初日は設定を詰める時間を取り、慣れてからが本領だと思ってください。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMの手ブレ補正と手持ち運用のレビュー

800mmは望遠の世界というより揺れの世界です。手ブレ補正があっても、ブレ・被写体ブレ・大気の揺らぎが同時に起きるので、撮影者側の設計が欠かせません。ここでは光学式ISの効き方と、手持ち運用で歩留まりを上げるコツをまとめます。数値よりも、現場で再現できる手順に落とし込みます。三脚や一脚を使うべき場面も整理します。
最大5.5段IS:過信しない設定
Canon U.S.A.の発表では、手ブレ補正は最大5.5段。静止物ならシャッター速度を下げられる余地はありますが、超望遠はブレないより止めるを優先して考えるほうが結果が安定します。
目安として、飛翔する鳥やスポーツなら800mm側で1/1600秒前後から入り、被写体の動きに合わせて上げ下げします。止まりものでも、風で枝が揺れると被写体ブレが出るので、ISOを上げて速度を確保する判断が有効です。
Digital Camera Worldも、暗所での余裕は限られる点に触れています。競合の一部には流し撮り向けなど複数モードを備えるものもありますが、こちらは基本を徹底し、撮影者側でブレの種類を潰す運用が向きます。
手持ちで歩留まりを上げる:姿勢・連写・一脚
手持ちの基本は、左手で鏡筒を支えるより押さえる意識です。肘を体に固定し、ストラップを張って三点で支えると、800mmでも揺れが目に見えて減ります。呼吸は止めず、吐きながらシャッターを切ると安定します。
連写は長回しより短いバーストが向きます。狙っている瞬間だけ数コマ刻むほうが、ミラーショックのないミラーレスでも姿勢が崩れにくく、後で選ぶ時も楽です。撮影の合間に200mmへ戻して休ませるだけでも疲労が軽くなります。
一脚は動体の追従と疲労軽減のバランスが良く、三脚は定点の鳥や月・遠景で強いです。伸びる鏡筒は三脚上での風の影響も受けやすいので、雲台の締め方と脚の開きはしっかりおこないましょう。内部ズームの競合は風に強い一方、焦点距離の到達は製品ごとに異なります。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMの画質評価
超望遠ズームの画質は、テストチャートよりも空気の状態に大きく左右されます。800mmでは被写体までの距離が伸び、陽炎や湿度による揺らぎが解像感を下げやすくなります。まずは、その前提を押さえておくことが重要です。
そのうえで本レンズについては、200〜600mm域での安定した描写、800mm端の写りの傾向、そして絞ったときにどこまで伸びるかを順に見ていきます。撮りたい被写体に対して、どの焦点域が実用的かを具体的に把握することが、このレンズを活かす近道になります。
200-600mmは安定:開放から実用になるレンジ
200-600mm付近は、このレンズのおいしいところです。開放でもコントラストが出やすく、鳥の羽毛や機体のリベットなど細部の立体感が作りやすい印象です。まずはこのレンジで歩留まりを稼ぎ、必要な時だけ800mmへ伸ばす使い方が賢いでしょう。
Digital Camera Worldの実機レビューでも、全域でシャープさを保ちつつ、開放F値が控えめな点がトレードオフとして語られています。つまり光がある条件なら、画質面の不満は出にくいということです。
競合の200-600mm級と比べると、600mmまでで勝負するか、800mmまで伸ばすかが分岐点になります。トリミング前提でボディの高画素を活かす手もありますが、画角で最初から大きく写せるメリットは撮影体験そのものを変えます。
800mm端は条件次第:距離と空気の揺らぎを味方に
800mmは届く代わりに、描写が少し繊細になります。開放F9はすでに絞り込まれている感覚に近いものの、さらに一段絞って周辺の締まりを狙う、あるいはシャッター速度を上げて微ブレを消すと、結果が整いやすいです。
Photography Blogも、望遠端では光量と安定性が画質に直結する点を示唆しています。解像そのものより、空気の揺らぎやピントの薄さが甘さとして見えるケースが多いので、まず撮影環境を疑うのが正解です。
具体的には、日中の陽炎が出る時間を避ける、地面の照り返しを背負わない位置に立つ、被写体との距離を少しでも詰める、といった工夫が効きます。800mmを最後の一手として使い、200-600mmで撮れる場面はそちらで押さえると、歩留まりが安定します。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMのボケと逆光耐性のレビュー

超望遠の魅力は、単に大きく写せることだけではありません。背景が大きくボケ、被写体が浮き上がることで、写真全体の印象が一気に引き締まります。開放F値が暗めでも、被写体との距離や構図を工夫すれば、十分に表現を作ることができます。
ここでは、ボケの質と背景を整理する考え方に加え、逆光耐性や色収差の出方を確認します。超望遠は条件が厳しいぶん、撮影前の準備が結果を左右します。現場で迷わず撮れる、自分なりの「型」を作っておきましょう。
F6.3-9でも背景は整理できる:距離の作り方
望遠端F9と聞くとボケが心配になりますが、800mmはそもそも被写界深度が浅い世界です。被写体と背景の距離を離し、背景をシンプルな色面に置くだけで、主役は十分に浮きます。まずは背景を選ぶ意識を強めるのが近道です。
The-Digital-Pictureでも、長い焦点距離がもたらす圧縮効果と背景整理のしやすさが、このレンズの価値として語られています。ボケ量だけでなく、背景の形やハイライトが荒れない角度を探すと、仕上がりが安定します。
大口径単焦点はもちろん別格ですが、重量も価格も跳ね上がります。手持ちで動き回りたいなら、まずはこのクラスの超望遠ズームで背景整理の技術を体に入れたほうが、結果的に上達が速いでしょう。
逆光・フレア・色収差:撮影前にできること
逆光では、フレアやゴーストより先にコントラスト低下として現れやすいです。太陽が画面に入らない配置でも、斜光が前玉に当たると眠くなることがあるので、フード装着と立ち位置の微調整は徹底しましょう。
色収差は、高コントラストの輪郭(白い羽毛や機体の縁)で気づきやすいポイントです。等倍で追い込むほど目立つので、RAWで撮って後処理で抑える前提にすると気が楽になります。レンズ補正を常用しておくのも有効です。
超望遠は、わずかな光の変化が写真の印象を大きく変えます。逆光で粘るより、順光で確実に撮れる角度へ回り込むほうが作品になりやすい場面も多いです。競合と比較しても、この判断は撮影者の工夫で差がつく部分でしょう。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMのテレコン運用のレビュー
200-800mmで足りないと感じる瞬間は、野鳥や飛行機だと確実に出ます。テレコンは最後のひと押しとして便利ですが、画質とAFのバランスを理解して使うのが前提です。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMはEXTENDER RF1.4x/RF2xに対応し、ズーム全域でAFが可能とされています。ここでは実用になりやすい組み合わせを整理します。
1.4倍は望遠延長として現実的
1.4倍テレコンを挟むと、焦点距離は280-1120mm相当へ伸びます。開放F値はさらに暗くなりますが、日中の野鳥や飛行機なら画角の利益が勝つ場面は多いです。まずは1.4倍を基準に考えるのが現実的でしょう。
CameraLabsは、1.4倍テレコン使用時はAF可能なエリアが縮小し、被写体がその枠内に入っている必要があると説明しています。構図の自由度は下がるので、中央寄りで追い続ける意識が重要です。
運用のコツは、先に広い画角で被写体を捕まえ、フレーミングが安定してからテレコン運用へ切り替えること。APS-Cボディなら画角がさらに狭くなるぶん、縮小エリアのデメリットが相対的に小さく感じる場合もあります。
2倍は割り切り:AFと画質の折り合い
2倍テレコンでは、400-1600mm相当まで到達します。その代わり開放F値は大きく落ち、暗さと解像低下が一気に現実問題になります。被写体が止まりもの、かつ晴天で空気が澄んでいる状況など、条件をかなり選ぶ運用です。
CameraLabsによると、2倍使用時はAF可能エリアがさらに縮小します。動体を画面の端で追う撮り方には不利なので、中央で置きピン気味に追う発想へ切り替えると成功率が上がります。
結果を安定させたいなら、無理に1600mmを常用せず、800mmで撮って適度にトリミングするほうが画質と歩留まりのバランスは取りやすいです。テレコンは「ここぞ」のカードとして持っておくくらいがちょうど良いでしょう。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMと競合レンズの比較

主要な競合レンズと比較することで、本レンズの立ち位置が一目でわかります。結論として、このレンズの強みは800mmまでカバーする射程です。一方で、明るさや描写の余裕は上位モデルに譲る部分があり、撮影ジャンルや時間帯によって向き不向きが出てきます。
まずは比較表で特徴を整理してみましょう。
機種 | 立ち位置・特徴 |
|---|---|
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM | 800mmまで届く射程優先の超望遠ズーム。望遠端F9は要注意。 |
軽さと画質のバランス型。500mm止まりでも万能に使いやすいLズーム。 | |
内部ズームで扱いやすい。600mm止まりだが運用が安定しやすい。 | |
王道レンジの超望遠ズーム。Zボディの被写体検出と合わせて使いたい。 |
RFシステム内:RF100-500Lとどう選ぶか
同じキヤノンRFなら、迷いやすいのがRF100-500Lです。500mmで止まる代わりに、サイズと重量が軽く、描写の安定感も高い方向です。移動の多い探鳥や旅行なら、機動力の差が体感できます。
一方で、遠距離の被写体を大きく写したい場面では800mmの差がそのまま成果に直結します。トリミングで補う手もありますが、フレーミングが最初から決まると、撮影が速くなります。ここが200-800の価値です。
テレコン運用も性格が違います。CameraLabsが触れているように、RF100-500Lはテレコン装着時に焦点距離側に制限が出ますが、200-800はズーム全域でテレコンを使える設計です。逆に明るさはRF100-500Lが有利なので、夕方の鳥や曇天のスポーツならそちらが安心でしょう。
他社200-600級との違い:内蔵ズームと運用の差
他社の200-600mm級は、内部ズームで長さが変わらないモデルがあり、バッグ収納や移動時の安心感が強みです。反面、焦点距離は600mm止まりが多く、800mm相当の画角が欲しい時はテレコンやトリミングが前提になります。
Nikonの180-600mmは、広角側が180mmから始まるので近めの被写体にも対応しやすく、オールラウンドに使いやすい印象です。ソニーの200-600mmは長年“野鳥ズームの定番”として選ばれてきた経緯があり、CameraLabsもキヤノンがそこへ応えたと述べています。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMの耐久性と注意点
超望遠レンズは、撮影環境が過酷になりやすいジャンルです。砂浜での潮風、川辺の湿気、冬場の霜など、レンズの耐候性や取り扱いの癖は無視できません。
ここでは、防塵防滴の考え方、伸縮する鏡筒ならではの注意点、そして一部で報告されている破損事例から学べる運用を整理します。神経質になりすぎる必要はありませんが、壊さないための「現実的な所作」を知っておくことは大切です。特に注意したいのは、撮影中よりも移動時の扱いです。
防塵防滴と屋外耐性:過酷な現場での基本
白い鏡筒=Lレンズと誤解されがちですが、このレンズはLシリーズではありません。とはいえキヤノンは軽い天候条件へのシーリングに触れており、屋外前提の配慮はあります。雨天や砂埃の現場では、レインカバーと帰宅後の拭き上げを習慣にすると安心です。
移動中にレンズをぶつけない工夫も重要です。三脚座を持ち手にして移動すると安定しやすい反面、狭い場所では先端を当てやすいので注意しましょう。ズームは200mm側に戻し、鏡筒を短くしてから歩くのが基本になります。
伸縮式ズームは、使い方次第で内部に空気が出入りしやすいのも特徴です。撮影後は前玉側を下に向けてブロアを当てる、濡れたまま収納しない、といった基本を守るとトラブルが減ります。内部ズームの競合はこの点で有利な場合があります。
破損報告から学ぶ運用:伸びる鏡筒は扱いが肝
PetaPixelは、鏡筒が二つに割れたという報告が一部で出ていると伝えています。発生頻度や原因は記事時点で断定できないため、事実としては報告がある程度に受け止めておきましょう。
原因は断定できませんが、伸ばした鏡筒はテコの力が働きやすく、衝撃やねじれが加わると負荷が集中しやすい構造です。移動中に先端をぶつける、ストラップで振り回す、といった状況は避けたいところです。
対策は三脚座を持って運ぶ、ズームは200mm側に戻してから歩く、撮影中も左手で鏡筒を支えるなど荷重を分散する所作を徹底すれば、トラブルは減らせます。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMのレビューまとめ
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMは、800mmまで届く射程を持ち出せる現実に落とし込んだ超望遠ズームです。弱点は望遠端F9の暗さと、800mm側が光・距離・空気の揺らぎに左右されやすい点ですが、光のある時間帯に動体を追う人には大きな武器になります。迷ったら、800mmをどれだけ使うか、そして曇天・夕方の撮影比率が高いかで判断しましょう。軽さと万能性ならRF100-500L、内部ズームの運用安定なら他社200-600級という選択肢もあります。合うと感じたら、まずは200-600mm中心で慣れ、必要な場面だけ800mmやテレコンを足す運用から始めてください。
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