
PEN-F IIに「24MP部分積層」案 “夢スペック”を現実目線で読み解く




PEN-Fの後継はもう来ないのか。マイクロフォーサーズ界隈で何年も燻り続けてきた問いです。そんななか43rumorsが投げたのは“リーク”ではなく、あえての妄想企画。もしPEN-F IIを作るなら、24MPの部分積層センサーを載せ、価格は1,500ドル。さらに量を狙うなら700〜800ドルの入門機も必要だというストレートな提案でした。現実に発表があったわけではありません。ただ、この手の「夢」は、メーカーが見落としがちな“穴”を照らします。今回はその妄想を、いまのOM SYSTEMの状況、センサー技術の潮流、そして競合の空気感まで含めて、冷静に解体してみます。
この記事のサマリー

43rumorsが「PEN-F II=24MP部分積層」を妄想。狙いは速さと日常携行。

部分積層は完全積層より現実的? ただしDR向上は“願望”として読むべき。

OM-3はPEN後継ではないという発言も。PENの席はまだ空いている。
43rumorsの「夢」はどこまで具体的だった?

記事の骨子は驚くほどシンプルです。
- PEN-F II:24MPの部分積層センサーで高速化、低〜中ISOでダイナミックレンジが伸びる“はず”
- 価格はOM-3より安く、たとえば1,500ドルなら売れる
- さらに台数を狙うなら、700〜800ドルの入門機も必要(例として“E-PL7 II”のような立ち位置)
ここで重要なのは、最後に「いまは夢を見ているだけ」と自分で釘を刺している点。つまり、これは噂というより市場へのラブレターに近い。なお、“E-PL7 II”という名称は、少なくとも本文上は「こういう役割のカメラが要る」という比喩で、実在モデルの確定情報ではありません。
そもそも「部分積層センサー」って何が嬉しい?
近年「積層(stacked)」は、連写・動画・ローリングシャッター低減のキーワードになりました。一方で“部分積層”は、完全な積層ほどコストを掛けずに、読み出し速度を稼ぐ方向の設計だと説明されています。たとえばニコンZ6 IIIの文脈では、従来より読み出しを速くし、ローリングシャッター低減や動画/連写性能の底上げに効く、ただし完全積層ほどではないという整理です。
マイクロフォーサーズに置き換えると、狙いは分かりやすい。「小さく、軽く、でもキビキビ動く」。この思想と、読み出し速度の改善は相性がいい。43rumorsが“部分積層+24MP”に夢を託したのは、その一点に尽きます。
PEN-F復活が刺さる理由は、スペックより“形”にある
PEN-Fの魅力は、単なるレトロ外装ではありません。オリジナルのPEN-F(デジタル)は、レンジファインダースタイルのボディに、モノクロ/カラープロファイル系の操作を前面に押し出し、「撮って出しで作る」楽しさを形にしました。2016年の公式発表でも、20MPセンサーや5軸手ブレ補正、そしてモノクロ/カラープロファイルコントロールといった“表現”の部分が強く打ち出されています。
つまり後継機に求められるのは、センサー更新だけではなく、「撮る行為が楽しい」方向にUI/体験を磨くこと。ここが外れると、PEN-F“風”にはなっても、PEN-F IIにはなりません。
じゃあOM-3でいい?それでも“PEN”が欲しい人がいる
ここが今いちばん面白いところです。OM SYSTEMには既にクラシック路線のOM-3が存在します。公式ストアではボディ単体価格が264,000円(税込)にて販売されています。
しかし、PetaPixelの取材ではOM SYSTEM側が「OM-3はPENシリーズの後継ではない」と明言し、PENシリーズは重要なラインで、新しいPENモデルの可能性を探っているという趣旨の発言が紹介されています。ここから見えてくるのは、OM-3が“OMの系譜(OM-1的な一眼スタイル)”を担い、PENは“街と日常の道具(薄く、フラットで、軽快)”を担う、という棲み分け。だからこそ「OM-3より安く、PEN-F IIを1,500ドルで」という43rumorsの妄想は、単なる値付け遊びではなく、ポジショニングの提案になっています。
現実の製品企画に落とすなら、“センサー以外”が先に決まる
仮にPEN-F IIを今の時代に出すなら、部分積層だ24MPだの前に、優先順位はこうなるはずです。
- ボディの薄さとグリップの折り合い(日常携行の肝)
- EVFの質(PEN-Fは“PENでEVF”が大きかった)
- USB-C給電/充電(旅行・街撮りで効く)
- 防塵防滴をどうするか(PENの思想と真逆になりがち)
- 色・モノクロの“撮って出し体験”をどう継承するか(PEN-Fの本丸)
そして、その上で「読み出しが速いセンサー」を載せる意味が出てきます。部分積層なら、完全積層ほどのコストは掛けずに“キビキビ感”を出せる、という期待は理解できます。ただし、ダイナミックレンジが本当に伸びるかは設計次第で、43rumorsの記述はあくまで“こうだったらいいな”の域を出ません。
まとめ
43rumorsの「PEN-F IIに24MP部分積層」という話は、リークではなく夢。けれど、その夢は的確に“穴”を突いています。 OM-3がすでにクラシック需要を受け止めている一方で、PetaPixel取材ではOM SYSTEM自身が「OM-3はPENの後継ではない」「新しいPENを検討している」趣旨を語っています。
ならば次に問われるのは、PEN-Fの本質─日常に持ち出せる薄さと、撮って出しの楽しさを、2026年の技術でどう再発明するか。部分積層センサーは、その“答えの一部”にはなり得ますが、主役はたぶんそこではありません。
OM SYSTEM PEN‑F IIの最新情報をチェック
PEN‑F IIのスペック・価格・競合比較については、こちらの記事で詳しくまとめています。
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