
GR SPACE TOKYOで写真展「Monochrome」開催 原宿で“黒と白”に浸る


色を捨てると、写真は軽くなる。そう思っていた時期が私にもありました。実際は逆もあります。色が消えるほど、光と影の設計、質感の手触り、フレーミングの意志が重くのしかかってくる。リコーが公式発表した、2026年1月15日からGR SPACE TOKYO(原宿)で始まる写真展「Monochrome」は、その“重さ”を正面から浴びられる展示になりそうです。木村和平氏、Tomas H. Hara氏、Rikard Landberg氏の3名が、RICOH GRシリーズで撮影したモノクロ作品を展示。しかも前期・後期で一部入れ替えあり。無料で、2回分の楽しみが確定しているタイプの写真展です。
この記事のサマリー

原宿GR SPACE TOKYOで写真展「Monochrome」。前後期入替あり、入場無料。

1/15〜3/23開催。ブックカフェとタッチ&トライもある“写真の寄り道スポット”。

GRで撮るモノクロ3者3様。街・生活・視点の差を“黒と白”で見比べる展示。

2026年春に発売が予定されているGR IV Monochromeの前の盛り上がりどころ。

GR SPACE TOKYOではGRシリーズの抽選販売も毎月実施中。
写真展「Monochrome」まず押さえるべき開催情報

会期は2026年1月15日〜3月23日。前期、後期の会期中に一部作品が入れ替わります。
区分 | 期間 |
|---|---|
前期 | 2026年1月15日(木)~2月16日(月) |
後期 | 2026年2月19日(木)~3月23日(月) |
つまり「行ったのに全部見てない」が起きやすい展示設計。気に入ったら後期も行く、最初からそのつもりで予定を組むのが正解です。
写真展は11:30〜19:00開館、火・水・祝日休館(ほか指定休館日あり)で、入場料は無料です。
項目 | 内容 |
|---|---|
会場 | GR SPACE TOKYO(原宿WATビル102) |
住所 | 東京都渋谷区神宮前6-16-19 原宿WATビル102 |
開館時間 | 11:30〜19:00 |
休館日 | 火・水・祝日(ほか指定休館日あり) |
入場料 | 無料 |
リコー公式URL |
三者三様の“GRモノクロ” 作家3名のプロフィールを読むだけで期待値が上がる
今回の面白さは、3人が同じ「GRシリーズ」を使いながら、背景もキャリアも違うことにあります。
- 木村和平氏は、写真1_WALLの審査員奨励賞、IMAnext「Black & White」のグランプリなど、評価軸のはっきりした受賞歴を持つ作家。個展や写真集の実績も厚く、作品の“密度”で殴ってくるタイプだとプロフィールから伝わります。
- Tomas H. Hara氏は、東京を拠点に渋谷や新宿のストリートスナップを軸に制作していると明言。街の速度感と、モノクロの相性は言わずもがな。
- Rikard Landberg氏は、コロナ禍に自分と家族を撮った経験、日常を長期で記録する姿勢が核。さらに28mm好きでGR(APS-C)を長く使い、後にGR IIIxへというGRユーザー的にも刺さる導線がある。
同じ“黒と白”でも、街/身体/生活、どこに焦点を置くかで写真は別物になります。会場で見比べるだけで、モノクロの解像度が上がるはずです。
「前期・後期で入れ替え」写真展として健全な誘惑
作品入れ替えのある写真展は、観る側にとっては“面倒”にも見えます。ところが、モノクロ写真展に限って言えば、これは最高の仕掛けではないでしょうか。
一度目は、単純に「うわ、かっこいい/刺さる」で終わる。
二度目は、同じ作家のプリントでも“違い”が見え始める。
三度目でようやく、光の扱い、階調の置き方、粒状感の意味が自分の中に残る。
無料のギャラリーで、このループができる。しかも原宿。強いです。
なぜ今リコーが「モノクロ」展示?“GR IV Monochrome”への前哨戦
事実として、リコーは2025年10月に「RICOH GR IV Monochrome」の開発を発表し、専用のモノクロ撮像素子(専用モノクロセンサー)を搭載すると明言しています。発売時期は“2026年春予定”と公表済み。
この流れに照らすと、今回の「Monochrome」展は、単なる写真展以上の意味を帯びています。見立てとなりますが「GRのモノクロは“フィルター遊び”ではなく表現の中核だ」と、作品側から先に提示しておく。そういう“地ならし”の役割があると見受けられます。
モノクロ専用機というニッチさは、たとえばライカが“専用モノクロセンサー”を強みにしたモデルを出し続けてきた領域でもあります。 そこへ「GRが来る」のは、趣味性だけでなく、市場の文脈としても面白い。
GR SPACE TOKYOは“写真展だけ”で終わらない。ブックカフェとタッチ&トライが強い
GR SPACE TOKYOは、ギャラリー単体ではなく、ブックカフェやタッチ&トライを含む“写真の居場所”として設計されています。入口付近のブックカフェではコーヒーと一緒に写真集を眺められ、選書は写真集専門書店「book obscura」(吉祥寺)が担う、と公式に説明されています。
奥にラウンド状に伸びる壁面がギャラリー空間になっている、という説明も含めて、空間そのものが「スナップ→鑑賞→また撮る」を誘発する作り。 写真展を見て終わり、ではなく「よし、帰り道はモノクロで撮ってみるか」が自然に起きる場所です。
GR SPACE TOKYOではGRシリーズの抽選販売も毎月実施
ちなみにGR SPACE TOKYOは写真展の会場であると同時に、GR IVを“抽選で買える場所”でもあります。公式案内によると、同店ではRICOH GR IVを含むGRシリーズの抽選販売を実施しており、エントリー自体は随時受け付けつつも当月分の締め切りは原則毎月20日(休館日の場合は前営業日)。
当落は受け取り期間開始日の前日にメールで通知され、当選した場合は当月25日〜翌月10日の受け取り期間内に店頭で受け取る流れです。エントリーはオンラインフォーム入力に加えて、期間内に来店して本人確認を行う必要があり、発送対応はしない点も明記されています。抽選の詳細はこちらの記事でまとめています。
まとめ
原宿のGR SPACE TOKYOで始まる写真展「Monochrome」は、GRで撮るモノクロの“現在地”を、作家3名の違いとして見せてくる展示です。会期は1/15〜3/23で、前期・後期で一部入れ替えあり。無料で、しかもブックカフェ+タッチ&トライまで揃う場所。2026年春に発売が予定されているGR IV Monochromeの前の盛り上がりとなりそうです。
モノクロに自信がある人ほど見に行ってほしいし、モノクロが苦手な人にこそ「どこを見ればいいか」が分かる展示になるはず。まずは前期、刺さったら後期──この順番でどうでしょう。
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