キヤノン映像機が一斉強化 EOS C400/C70/R5 Cなどファームウェア更新

キヤノン映像機が一斉強化 EOS C400/C70/R5 Cなどファームウェア更新

EOS C400 ボディ
EOS C400 ボディ
コンパクトな筐体に、作品づくりで欲しい画づくりと信頼感を凝縮。自然な発色と滑らかな階調で、光を生かしたドラマ性のあるカットが狙えます。AFは堅実で、被写体を捉え続けやすい挙動。現場での操作は直感的で、手持ちから簡易リグ運用まで柔軟に対応できる頼もしさがあります。撮って出しの質感は落ち着きがあり、後処理での追い込みにもこたえる素性の良さ。取材や短編、ウェディングのような変化の多い現場でも、テンポを崩さず回せるバランスです。視認性の高い表示で露出判断もしやすく、音声収録や小規模照明との連携もスムーズ。移動の多い日でも肩の荷が軽い存在です。
EOS C70 ボディ
EOS C70 ボディ
手持ちでも据え置きでも扱いやすいサイズ感で、機動力のある映像制作にぴったり。ナチュラルな色と豊かな階調で、肌や空気感を丁寧に描きます。AFは安定して被写体を追い、意図したピント送りも決めやすい操作系。メニューやボタン配置は迷いにくく、現場のテンポを崩しません。ひとり撮影から小規模チームまで、取材、ウェディング、プロモーションと用途を選ばず頼れる相棒。撮って出しのまとまりが良く、後の調整も扱いやすい画づくりです。携行性に優れ、移動の多い日でもセットアップが早く、すぐに回せるのも強み。映像と音の管理が直感的で、スピードが求められる現場でも安心です。
EOS C80 ボディ
EOS C80 ボディ
軽快さと作品性を両立したシネマラインの中核。素直な色と粘りのある階調で、空や肌、暗部のニュアンスまで丁寧にまとめます。AFは信頼でき、移動撮影でも狙いを外しにくい印象。直感的な操作とアクセサリー適性で、ドキュメンタリーからウェディングまで幅広い現場で活躍します。コンパクトな取り回しは単独撮影にも相性がよく、撮影の立ち上がりが速いのも魅力。撮って出しは落ち着いた質感で、色調整の余地も十分。機材をシンプルに保ちながら、狙い通りのトーンを積み上げられる一台です。制作の規模が変わっても土台の画づくりが揺らがず、安心して任せられます。
EOS R5 C ボディ
EOS R5 C ボディ
¥467,380
出品中の商品(4)
動画制作も静止画撮影も一台で進めたい方に。緻密な描写と自然な階調で被写体の質感をすっと引き出し、肌や夜景の光も豊かにまとめます。堅実なAFと気持ちよい操作感で瞬間に素早くアプローチ。フラット寄りの画づくりで編集余裕も確保。リグ運用に馴染む安定感があり、照明や録音を含む現場でも落ち着いて使える、仕上げまで見据えたボディです。色の転びが少ない素直な素材はグレーディングで狙いを出しやすく、細部の粘りも十分。移動撮影から定点まで、現場のテンポに合わせて安心して回せます。長めのカットでも画の品位を保ち、後処理の自由度を広げます。
XF605
XF605
堅実なオートフォーカスと実用的な操作系を備え、現場での素早い対応を支えるプロフェッショナルモデル。人物の表情や肌のトーンをなめらかに描き、空や建物の階調も破綻なくまとめます。マニュアル操作との切り替えが直感的で、三脚撮影から手持ちまでテンポよく運用可能。長時間の取材やイベント収録でも安定感が高く、編集を見据えた落ち着いた色づくりが心地よい映像を生み出します。高い信頼性で、仕事のリズムを崩さない一本です。被写体の動きに粘り強く追従し、合焦の迷いを最小限に抑えてくれるので、決定的瞬間を逃しにくいのも魅力。

プロ現場の不満は、だいたい「撮れない」より「回らない」から始まります。納品フォーマットが横だけだった時代は終わり、縦・横・SNS・シネマ…一本の撮影から派生する“使い回し”が当たり前になった今、撮影後の判断スピードや再生チェックの快適さが、制作全体のコストを左右します。そんな空気を読んだかのように、キヤノンが EOS C400 / C80 / C70 / EOS R5 C / XF605に向けてファームウェアを公開。目玉はC400のフルフレーム3:2(オープンゲート系)追加ですが、実は「再生・モニタリング・操作系」の積み上げも相当デカい。どこが変わり、誰が得をするアップデートなのか—編集部目線で整理します。

Author
筆者
みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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EOS C400にFull Frame 3:2追加。再生・操作系も一斉強化の最新ファームウェア更新。

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C70/R5 Cは再生View Assistと表示拡充が効く。撮影後チェックが速くなる更新。

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CINE-SERVO対応やOpenLensIO設定も追加。メタデータ運用まで見据えた内容。

FWの概要:“今回上がったのは解像度じゃなく運用効率”

今回の更新を一言でまとめるなら、「新しい記録方式を増やしつつ、現場の手数を減らす」です。EOS C400はセンサーモードにFull Frame 3:2が加わり、RAW 6000×4000での記録が可能に(CFexpress記録)。さらにプロキシもSDへ同時記録できる仕様が明記されています。

一方で、C80/C70/R5 Cは“派手な新モード”よりも、再生時のView Assistや表示情報、ピーキングの見え方といったチェック作業のストレスを削る方向に寄っています。

EOS C400の「Full Frame 3:2」追加は、なぜニュースなのか

オープンゲート(=センサーをできるだけ全面に近い形で使う)系の記録は、単に“縦横どっちも作れる”だけではありません。C400ではFull Frame 3:2の追加により RAW 6000×4000 が選択肢に入り、後工程で16:9/9:16/1:1などへ切り出す自由度が増します。しかもプロキシも用意され、編集や共有までの初速を上げやすくなります。

この流れ自体が、いま映像界隈で「オープンゲートが熱い話題」とされている背景とも重なります。業界メディアも、C400への3:2オープンゲート追加を“当然のアップデート”として取り上げています。

再生が強くなる=現場が速くなる(C400/C70はLUT切替も)

地味に見えて、現場で効くのがここ。

EOS C400は再生時に適用するLUTを変更可能になりました。

EOS C70も同様に、再生時LUT変更が明記されています。

これが何を意味するか。たとえば同じ素材でも、クライアント確認用は少し明るめ、監督用はコントラスト強めと、見せたい意図が違うことは普通です。撮影後にいちいち外部モニター側で調整するより、カメラ内再生でサクッと切り替えられるのは、段取りの短縮に直結します。さらに、C80/C70/R5 Cでは再生時のView Assistを適用・調整可能に。

ピーキングの見え方・ボタン割当・ジョイスティック——“手の感覚”が改善される

今回、複数機種に共通して効くのが操作系の改善です。

  • フォーカスピーキングの最適化:高感度時のノイズがピーキングに干渉しにくい方向へ。暗所・高ISOでのマニュアルフォーカス確認が安定しやすくなります。
  • ボタン割当の拡張(C400/C80):Tele-converter(x1.5〜x3.0)、被写体検出(人物/動物)、AFフレーム種、Frame.io upload等が割当候補に追加。
  • ジョイスティックAF枠移動のレスポンス改善(C400/C80):初動が速くなる、と明記されています。

撮影現場ではスペック値よりも“指の移動”で時間を失うことは多いでしょう。ボタン割当が増えるほど、メニュー階層を潜る回数が減り、撮影の集中が途切れにくい。これは効く人には確実に効きます。

CINE-SERVO対応とOpenLensIO—メタデータが“素材価値”になる

EOS C400/C80/C70/R5 Cでは、CINE-SERVO「CN5x11 IAS T/R1(RF)」に関する対応が明記され、C400/C80ではPL版「CN5x11 IAS T/P1」も含めて互換が追加されています。

ポイントは、単に「動きます」じゃなく、焦点距離・T値・レンズ名などのメタデータ、さらにはT値表示まで踏み込んでいること。さらにC400/C80では、通信設定メニューが追加され OpenLensIO-Equiv. Model を選択できるとされています。

VFXやバーチャルプロダクションの現場では、レンズ由来の情報が後工程の精度を左右します。“撮れた”だけで終わらず、素材に付随するデータまで整える方向にキヤノンが舵を切っている、と読めます。加えて、Look File登録時にdescriptionを参照し、Custom Picture設定へ反映できる点も、運用の丁寧さが出ています(現場でLUT/Lookが増えるほど、管理が地獄になるので)。

XF605は“放送・運用のリアル”に刺す更新

XF605はカムコーダーらしく、撮影体験の詰まりどころを狙っています。ズームリング終端での挙動を改善する Zoom Ring End Response、三脚時にISを一時停止できる Auto IS Off Using Tripod は、まさに運用の悩みどころに直撃。

さらにDISP Level 2の表示情報追加、再生終了後に「最後のフレーム/インデックス」を選べるなど、現場の確認動線が改善されています。 そして注意点として、公式に「一度最新にすると前バージョンへ戻せない」「更新後に設定がリセットされるため事前保存推奨」といった記載もあります。ここは軽視しないでください。

誰が今すぐ更新すべき?

最後に、判断の目安を短く。

  • EOS C400:縦横マルチ納品やリフレーミングが多い人は、Full Frame 3:2が刺さる。再生LUT切替も現場向き。
  • EOS C70 / R5 C / C80:ログ運用で「再生チェックが遅い」「ピーキングが荒れる」「表示が欲しい」人ほど恩恵。
  • CINE-SERVO運用やメタデータ重視:対応項目が具体的に書かれているので、該当レンズユーザーは要チェック。
  • XF605:ズーム操作や三脚運用が多いほど効果が出やすい。更新後は戻せない点も含め計画的に。

それぞれのダウンロードページはこちらから

対象機種

ダウンロードURL

EOS C400

Canon公式サイト

EOS C80

Canon公式サイト

EOS C70

Canon公式サイト

EOS R5 C

Canon公式サイト

XF605

Canon公式サイト

キヤノン映像機の一斉ファームウェア更新のまとめ

今回の一斉ファームウェア更新は、スペック表を塗り替える“派手な新機能”より、撮影から確認、共有までの流れを短くするアップデートです。EOS C400のFull Frame 3:2追加は大きなニュースですが、それだけじゃない。View Assist、再生LUT、ピーキング、表示、割当、ジョイスティック、メタデータ…積み上げの総量が、現場の生産性を底上げします。


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EOS C400 ボディ
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コンパクトな筐体に、作品づくりで欲しい画づくりと信頼感を凝縮。自然な発色と滑らかな階調で、光を生かしたドラマ性のあるカットが狙えます。AFは堅実で、被写体を捉え続けやすい挙動。現場での操作は直感的で、手持ちから簡易リグ運用まで柔軟に対応できる頼もしさがあります。撮って出しの質感は落ち着きがあり、後処理での追い込みにもこたえる素性の良さ。取材や短編、ウェディングのような変化の多い現場でも、テンポを崩さず回せるバランスです。視認性の高い表示で露出判断もしやすく、音声収録や小規模照明との連携もスムーズ。移動の多い日でも肩の荷が軽い存在です。
EOS C70 ボディ
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手持ちでも据え置きでも扱いやすいサイズ感で、機動力のある映像制作にぴったり。ナチュラルな色と豊かな階調で、肌や空気感を丁寧に描きます。AFは安定して被写体を追い、意図したピント送りも決めやすい操作系。メニューやボタン配置は迷いにくく、現場のテンポを崩しません。ひとり撮影から小規模チームまで、取材、ウェディング、プロモーションと用途を選ばず頼れる相棒。撮って出しのまとまりが良く、後の調整も扱いやすい画づくりです。携行性に優れ、移動の多い日でもセットアップが早く、すぐに回せるのも強み。映像と音の管理が直感的で、スピードが求められる現場でも安心です。
EOS C80 ボディ
EOS C80 ボディ
軽快さと作品性を両立したシネマラインの中核。素直な色と粘りのある階調で、空や肌、暗部のニュアンスまで丁寧にまとめます。AFは信頼でき、移動撮影でも狙いを外しにくい印象。直感的な操作とアクセサリー適性で、ドキュメンタリーからウェディングまで幅広い現場で活躍します。コンパクトな取り回しは単独撮影にも相性がよく、撮影の立ち上がりが速いのも魅力。撮って出しは落ち着いた質感で、色調整の余地も十分。機材をシンプルに保ちながら、狙い通りのトーンを積み上げられる一台です。制作の規模が変わっても土台の画づくりが揺らがず、安心して任せられます。
EOS R5 C ボディ
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動画制作も静止画撮影も一台で進めたい方に。緻密な描写と自然な階調で被写体の質感をすっと引き出し、肌や夜景の光も豊かにまとめます。堅実なAFと気持ちよい操作感で瞬間に素早くアプローチ。フラット寄りの画づくりで編集余裕も確保。リグ運用に馴染む安定感があり、照明や録音を含む現場でも落ち着いて使える、仕上げまで見据えたボディです。色の転びが少ない素直な素材はグレーディングで狙いを出しやすく、細部の粘りも十分。移動撮影から定点まで、現場のテンポに合わせて安心して回せます。長めのカットでも画の品位を保ち、後処理の自由度を広げます。
XF605
XF605
堅実なオートフォーカスと実用的な操作系を備え、現場での素早い対応を支えるプロフェッショナルモデル。人物の表情や肌のトーンをなめらかに描き、空や建物の階調も破綻なくまとめます。マニュアル操作との切り替えが直感的で、三脚撮影から手持ちまでテンポよく運用可能。長時間の取材やイベント収録でも安定感が高く、編集を見据えた落ち着いた色づくりが心地よい映像を生み出します。高い信頼性で、仕事のリズムを崩さない一本です。被写体の動きに粘り強く追従し、合焦の迷いを最小限に抑えてくれるので、決定的瞬間を逃しにくいのも魅力。

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