
GF32-64mmF4のファームが“404”になった日ー真相と対策は


フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WRのファームウェアページが突然404表示になり、SNSや海外リークサイトで一部ざわつきが起きています。Fuji Rumorsは“公式から消えた”として慎重姿勢を促していますが、編集部で確認すると“global”は404でも、地域サイトではページが生きているケースもありました。事実と推測を切り分けつつ、GF32-64ユーザーが混乱しないための「現状整理」と「具体的な対処」をまとめます。
この記事のサマリー

GF32-64mmF4の“global公式ファームページが404”を確認、ただし地域サイトでは閲覧可能例も—今取るべき安全策を整理。

Ver.1.20は動画露出追従と作動音低減が主眼、だからこそ“非公式入手”は避け、公式説明待ちが最適解。

標準ズームはシステムの屋台骨:GF32-64の騒動を、代替(GF35-70)や競合(XCD35-75)から市場目線で読み解く。
何が起きている?消えたのはファームそのものか、ページなのか

Fuji Rumors(2025年12月23日公開記事)は、GF32-64mmF4の公式ファームウェアページにアクセスすると404になると報告しました。
ただし富士フイルムのサポートページは国・地域ごとに構造が分かれており、編集部の確認ではインドやドイツなど一部地域サイトで、GF32-64mmF4のファーム(Ver.1.20)案内ページが閲覧可能でした。つまり現時点では、「世界的にファーム自体の配布停止」と断言できる材料は薄く、少なくとも“global側のページ運用に何かが起きた”可能性が強いです。
そもそもGF32-64mmF4はどんなレンズ?
GF32-64mmF4はGFXの標準ズームど真ん中で、改めて整理すると次のようなスペックを持ちます。
項目 | 内容 |
|---|---|
レンズ名 | FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR |
レンズ位置づけ | GFX用 標準ズームレンズ |
35mm判換算焦点距離 | 約25–51mm相当 |
開放F値 | F4通し |
レンズ構成 | 14枚11群 |
最短撮影距離 | ワイド側:約50cm / テレ側:約60cm |
最大撮影倍率 | 約0.12倍 |
風景・スナップ・仕事まで“とりあえずこれ”が成立する仕様です。このレンジのズームが不安定になると、現場でのダメージは大きい。だからこそ、ファームの扱いは「最新なら正義」ではなく、「公式の説明が揃うまで安全運転」が基本になります。
ファーム更新の中身—Ver.1.10→1.20は“動画”が主役
公式の更新内容は明確です。Ver.1.20は、動画撮影時の露出追従を改善するための絞り制御最適化と、動画撮影時のフォーカシングモーター音低減。 Ver.1.10は、位相差AF機能への互換追加(当時はGFX100向けの位置づけ)と説明されています。
さらに富士フイルムのレンズファーム一覧を見ると、GF32-64に限らず、同時期に複数のGFズーム/単焦点で「露出追従」「作動音」系の改善が並んでいます。これはGFXが“写真専用機”から、よりハイブリッド運用(写真+動画)に寄っていく流れとも整合します。
【事実】今やるべきこと/【推測】起きている理由候補
事実:ユーザーが今やるべき3つ
まず現状のバージョン確認。公式手順は、電源OFF状態から「DISP/BACK」を押しながら電源ONで確認。
次に“誰かがくれたファイル”は使わない。FujiRumorsも「私的共有のVer.1.20は入れない方が安全」と注意しています。
最後に更新が必要な人ほど、公式の説明待ちです。撮影が迫っているほど焦りますが、ファーム更新は失敗すると致命的。公式も、更新時は充電状態や操作禁止などの注意を強く書いています。
推測:なぜ“global”だけ404になった?(可能性を5つに整理)
ここからは現在の事象の要因に対しての推測です。
- (A) サイト移行・URL整理:地域サイトでは残っているため、運用上の改修で“global”だけ欠落した可能性。
- (B) 一時取り下げ(不具合疑い):FujiRumorsが警戒するシナリオ。日常使用で見えない不具合が見つかったなど。
- (C) 誤掲載ファイル/文面ミス:ファイル差し替えや文言修正で一時的に落とすケース。
- (D) 地域ごとの公開ポリシー差:国別ページ運用ゆえのタイムラグ。
- (E) たまたま障害:単純な404でも、復旧まで時間がかかることはあります。
代替レンズ&競合の“標準ズーム事情”——この騒動が示す市場の温度
GFX内で標準域をカバーする現実的な代替は、軽量コンパクト志向のGF35-70mmF4.5-5.6 WR。主要スペックは下記で、機動力はGF32-64より明確に上です(その代わり開放F値は可変)。
項目 | 内容 |
|---|---|
レンズ名 | FUJINON GF35-70mmF4.5-5.6 WR |
レンズ位置づけ | GFX用 軽量・コンパクト標準ズーム |
35mm判換算焦点距離 | 約28–55mm相当 |
開放F値 | F4.5–5.6(可変) |
最短撮影距離 | 約35cm |
質量 | 約390g |
他社の中判ミラーレスに目を向けると、たとえばハッセルブラッドXシステムのXCD 35-75は、レンズ内蔵のセンターシャッター(レンズシャッター)を特徴として掲げ、全速同調の強みを前面に出しています。
「写真の質」だけでなく「現場の都合(動画・音・フラッシュ運用・機動力)」まで含めて選ばれる時代、レンズファームは単なる小物ではなく、システム価値そのものになりました。今回の404騒動が刺さったのは、その“地味だけど重要”な部分を突いたからです。
まとめ:編集部としての結論
現時点で確実に言えるのは、globalのGF32-64mmF4ファームページが404であること、そして地域サイトではページが残っている例があること。だからこそ、今は「憶測で動く」より「公式の説明が揃うまで安全運転」。すでにVer.1.20運用で問題が出ていない人もいる一方、公式ページの不整合は不安要素です。情報が出次第、みんなのカメラでも追記します。
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