
Sony α7 V、サードパティ製レンズの不具合は意図的ではない
ソニーの新型フルサイズ機α7 Vをめぐり、サードパーティ製レンズが使えない・ソニーが意図的に締め出したのでは?といった話題が一部で急拡大しました。発端は、YouTuberのKai Wongがレビュー中に中国系サードAFレンズの挙動不良を報告したこと。実際にKaiは複数レンズで問題を経験したと語り、SNSでも“ロックアウト説”が燃えやすい状況が生まれました。しかし、この件についてサードパーティレンズメーカーのViltroxが「現時点で、カメラ側が意図的にサード製レンズを不利にしている証拠は見当たらない」との趣旨を示し、騒動の温度感が一段落しそうです。この状況を報道しているSony Alpha Rumorsも、これは狙い撃ちの締め出しではなく、よくある“発売直後の最適化”の範囲だと整理しています。
この記事のサマリー

α7 Vで一部サード製レンズの不調報告が出たが、VILTROXは「ソニーが意図的に“締め出した”兆候はない」とし、発売直後の最適化問題としてファーム対応を示した。

騒動の発端はレビューでの動作不安定報告と“ロックアウト説”の拡散だが、現状はレンズメーカー側の検証・アップデートで解決を図る流れになっている。

ユーザーとしては陰謀論に飛びつくより、各サードメーカーのレンズファーム更新情報を確認し、安定化を待って運用するのが現実的だ。
何が起きていた?「一部の中国系AFレンズが挙動不良」という報告

今回の問題は「サード製レンズが全部ダメ」ではなく、“特定のレンズ・特定条件で不安定”というニュアンスが強いのがポイントです。Kaiが複数の中国系AFレンズを試して挙動が怪しい場面があった一方、Sigmaレンズは問題なく動いたとする記述もあり、症状には偏りがある可能性が示唆されています。
VILTROXの説明「新ボディ発売後の検証で、レンズ側ファームを詰めるのはよくある話」
VILTROXはPetaPixelに対し、互換性問題が起こりうることを把握しており、R&Dチームが検証中であること、そして今週中(週末まで)にファームウェアアップデートを出して最適化する予定だと説明しています。原因はボディ/ファーム/利用状況の組み合わせで変化する通信の複雑さにあり、ファームでパラメータを微調整して安定性と一貫性を上げていく、という筋道です
Sony Alpha Rumorsも、VILTROXのコメントを引用しつつ「カメラ側の意図的な挙動は示唆されていない」「“陰謀論”は根拠薄」と切っています。
ソニー公式の反応は「各レンズメーカーに確認を」
なお、ソニーがPetaPixelに出した公式コメントはかなり簡潔で、「サードパーティレンズの性能については各レンズメーカーへ」という趣旨でした。ここだけ切り取ると冷たく見えますが、裏を返せば「互換性の責任範囲はレンズメーカー側」という一般的な整理とも言えます。
いまユーザーが取るべき現実的な動き
結論、当然慌ててレンズを処分する必要はありません。現実的には次の順番がおすすめです。
- まずはレンズ側ファームの更新情報(Viltroxほか)を確認する
- α7 Vの本体ファーム更新が出た場合は、内容を読んだうえで慎重に適用
- 仕事で使う人は、重要案件前に“いきなり新ボディを投入”せず、動作検証してから切り替える
まとめ:ロックアウト断定は早い。まずはファームで落ち着く可能性が高い
今回の騒動は“レビュー個体×特定レンズ×特定条件”で起きた不具合が、センセーショナルに拡散した面が大きそうです。VILTROX自身が「意図的な締め出しの兆候はない」「ファームで安定化させる」としている以上、まずはアップデートを待つのが現実解でしょう。
Sony α7 Vの最新情報をチェック
Sony α7 Vのスペック・価格・競合比較については、こちらの記事で詳しくまとめています。
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