α7 Vが指摘される“RAWノイズリダクション問題”とは。中判GFX100 IIと同等DRに待った

α7 Vが指摘される“RAWノイズリダクション問題”とは。中判GFX100 IIと同等DRに待った

GFX100S II ボディ
GFX100S II ボディ
¥703,480
出品中の商品(3)
持ち出しやすい小型設計に、大きなセンサーらしい豊かな階調と落ち着いたボケを両立した一台。人物から風景、旅行スナップまで色が自然に乗り、明暗の移ろいもきめ細かく整います。堅実なピント合わせと迷いの少ない操作感で、動きの少ない被写体からストリートまで安定して向き合えます。握りやすいグリップと応答の良いダイヤルが、撮影のテンポを心地よく保ち、思考の流れを邪魔しません。作品撮りにも日常の記録にも向き、淡い光や逆光でも破綻の少ないトーンで落ち着いた仕上がりを目指せます。機材を軽快にまとめたい方の心強い選択肢。
GFX 50R ボディ
GFX 50R ボディ
出品待ち
レンジファインダースタイルの薄型ボディに大型センサーを搭載した一台。豊かな階調と奥行きのある描写で、風景の空気感や肌の質感を丁寧に再現します。フィルムライクな色づくりは淡いトーンも濃密な陰影も美しく表現。ダイヤル中心の操作はシンプルで、ゆったりと被写体と向き合える。作品制作に最適。大きなプリントでも破綻しにくく、緻密な描き込みが可能。落ち着いたシャッターフィールと静音性は街でも自然でも集中を妨げません。レンズを選べばポートレートから風景、静物まで自在に対応し、表現の余白をたっぷり残してくれます。
α7 V ILCE-7M5 ボディ
α7 V ILCE-7M5 ボディ
出品待ち
直感的なダイヤル操作と素直な色づくりで、作品づくりから日常記録まで気持ちよく撮れるミラーレスカメラ。緻密なAFは人物や動物、乗り物の動きにも粘り強く反応し、歩き撮りでも安心。落ち着いた階調と自然なボケで被写体がすっと立ち上がり、逆光や夜の街でもトーンが破綻しにくい。ファインダーは見やすく、設定変更もスムーズ。動画の記録も扱いやすく、撮影から仕上げまでの流れが快適です。小型のボディは持ち出しやすく、グリップの安心感も良好。シャッターのレスポンスは軽快で、瞬間の表情を逃しません。カスタム設定でよく使う機能を呼び出しやすく、撮影シーンでの判断がシンプルになります。

Sony α7 V のダイナミックレンジ(PDR)測定値が、海外で大きな議論を呼んでいます。データを見るかぎりは低ISOではFujifilm GFX100 II(中判1億画素)に匹敵するラインに見えるため、一部では「フルサイズが中判に追いついた?」と話題になりました。しかし、この結果には注意が必要だ、と新たに警鐘を鳴らしたのがFuji Rumorsです。

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筆者
みんカメ編集部
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この記事のサマリー

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α7 VのDRがGFX100 IIに並んで見えるのは、RAWに焼き込みNRが入っている可能性があり、単純比較は公平ではないと指摘あり。

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PDR値は高いが“中判同等”とは断言できず、実写評価やRAW処理の前提を踏まえて判断すべきだという議論が広がった。

Sony α7 Vのスペック・価格・競合比較については、こちらの記事で詳しくまとめています。

低ISOでGFXと並ぶように“見える”理由

Via: Fuji Rumors

PDRはRAWデータのノイズ量から“写真として実用的なダイナミックレンジ”を算出する指標です。ここでα7 Vの値が伸びて、中判GFX100 IIよりも下回らないエリアが出てきたことが、今回の騒ぎの発端です。グラフだけを見ると「センサー世代が大きく進化した」と感じても不思議ではありません。

しかしFujirumorsは、ここに “トリックがある” と指摘します。α7 VのRAWにノイズリダクション(NR)が焼き込まれている可能性が示されている点です。

焼き込みノイズリダクションとは何か

RAWにNRが入ると、データ上のノイズが減って見えるため、PDR値は“良く見える方向”に動きます。そのため、NRが入らないカメラ(GFX100 IIなど)との比較が公平でなくなる可能性があります。Fujirumorsが言う「ソニーに騙されるな(Sony tricked you)」というタイトルは、まさにこの点を指しています。

同様の指摘はPetaPixelでも行われており、彼らは「α7 VのRAWには焼き込みNRがあるようだ」とコメント。そのうえで「実写ではそのNRはほとんど気づかない」としており、“数値の議論” と “実写体験” が必ずしも一致しないことも補足しています。

もう一つのポイント:デュアルゲインの非搭載

Fuji Rumorsはさらにα7 Vではデュアルコンバージョンゲイン(DCG)が検出されていない点にも触れています。GFX100 IIはデュアルゲインを持ち、高ISO側でノイズ耐性が高まる仕様です。これにより「低ISOで一見並んでも、高ISO側では中判の優位が出てくる」という構造が説明できます。

結局、今回の騒動は“センサー性能の勝ち負け”ではない

ここまでの議論の本質は、

  • α7 VのDRが悪いわけでは全くない(むしろ優秀)
  • ただしRAW処理の前提が異なると、測定値の比較は誤解を生む

という点にあります。

PDRは便利な指標ですが、そこにカメラ側の信号処理(NR)が介入すると、純粋な“センサー素の性能”比較ではなくなります。Photons to Photos自身も、RAW処理が測定結果に影響するケースがあると注記しています。また、実際の撮影体験はDRだけでは決まりません。

  • 解像感・画素ピッチ
  • レンズ描写
  • 色再現と階調
  • AF・連写・読み出し速度
  • ファイルサイズやワークフロー

こうした要素の総合で「システムとしての画力」が決まります。

まとめ:α7 VのDRは驚異的。ただ“中判同等”と断言するのは早計

Fuji Rumorsの主張を一言でまとめると、「α7 VのDRは確かに優秀だが、RAW焼き込みNRの影響を踏まえると、GFX100 IIと単純比較して“同等”とは言い切れない」ということです。とはいえ、PetaPixelの評価では「実写ではNRはほぼ分からない」とされており、α7 Vの実力そのものが疑われているわけではありません。むしろ、フルサイズ機としてトップクラスのダイナミックレンジであることは間違いなく、今後のRAW現像ソフトの対応や比較作例が揃えば、より明確な結論が見えてくるでしょう。

Sony α7 Vの最新情報をチェック

Sony α7 Vのスペック・価格・競合比較については、こちらの記事で詳しくまとめています。

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